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千賀さんのお宅のドアを開けると木の香りと空気の柔らかさを実感します。床は唐松です。唐松は戦後、紙チップ用に大量に植えられたものの現在ではその需要がなくなり、安価で手に入るそうで、林業にも環境にも貢献です。「多少の暴れが出ますが、それが自然の良さでしょう。」と意に介さないのは千賀さん。 壁は調湿、空気清浄、消臭作用等がある珪藻土塗り、ドアや扉は全て杉です。天然素材自身が呼吸しているせいか、呼吸がとても楽に感じます。トイレの内壁にも木を使用、浴室の壁は檜、浴槽は高野槇で創りました。お湯が滑らかになり、身体と心を癒します。他の家の子供達も入りにきます。
千賀さんが驚くほど実感しているのが外断熱効果です。この日は外気温度14度。暖房を使用せず、窓を開けた状態で室内温度は20度ありました。真冬の寒い日の朝でも室内温度は17度あるそうです。内側のコンクリートが蓄熱し、外側の断熱材が外気をシャットアウト、室温が一定に保たれます。そのためカビの原因とな る結露もまったくありません。一年を通じて冷暖房器具が必要な時はほんのわずかです。屋上に設置された太陽光温水器からは夏は70度、冬でも50度のお湯が提供されます。光熱費の節約に大いに役立っています。ルネス工法で配管設備も全て床下に、もちろん床下収納も活躍しています。外断熱とルネスで100年住宅も実現しました。
「協力頂いた方々皆さんが、新しい試みを支えてくれました。丸二さんもがんばってくれました。いろいろ大変だったと思います。」と千賀さん。丸二渡辺建設にとって、コーポラティブ事業は初の試みとなりました。初めて使う天然素材もありました。集合住宅といっても、各14戸全て間取りと仕様が異なります。皆さん住まいや暮らしについての意識も高く、こだわりがあります。その希望に一つ一つ対応します。建設途中の設計・仕様の変更、入居後の思いもよらなかったクレームもありました。「起こった問題にはその都度、誠実に対応してもらいました。大変だったとは思うが、またぜひエコロジー・コーポラティブ事業に取り組んで欲しいです。」と千賀さんはおっしゃいます。
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