東京都世田谷区
N様邸
混構造2階建
1階 鉄筋コンクリート造
2階 木造
敷地面積:105.89㎡
延床面積:83.01㎡
【お宅訪問-No47-】人を想い、まちを想って、つくる住まい。
夢の家

世田谷区南烏山の住宅地にある1軒の住宅。一見、外からはシンプルな住宅に見えるこの家は、一人の男性のこだわりと想いが目一杯詰め込まれています。誰もがうらやむ”男の夢”を実現したこの家は、どんなふうにしてできていったのでしょう。

建て替えへの決断

「前の家は、40年以上住んでいた木造の住宅でした。はじめからリフォームより建て替えを考えていましたが、ある時決心をして(笑)、新しい家の構想をはじめました。」
決心の理由は、趣味である「音楽・オーディオ」へのこだわり。好きなクラシック音楽やジャズを、思う存分、大きな音で、しかもいい音で聞きたい。そして騒音になることを気にせず心ゆくまで演奏したい。そのための家を作ることにしたのです。

好きなことを
思う存分するための家

「自分でスピーカーを工作して、それを鳴らすのが私の楽しみなんです。好きな時間に、好きな音量で、好きな音楽を鳴らして聞くための家、というのがこの家の狙いでした。」

徹底した「理想の音空間」の
実現を最優先に

“いい音が鳴る部屋をつくること”を最優先ではじまった家の構想。 「生活部分は最低限にして、オーディオルームを中心に考え始めました。計画だけで2年から3年はかけましたね。間取りも自分で随分考えて。」 音の鳴りを優先するなら、部屋はコンクリートで作ることが基本になる。余計な振動を極力無くすためだ。当初の構想では、家の全体を鉄筋コンクリートで作ろうと考えていた。

プランを考えに考える

「オーディオルームを十分確保して、あとはこれ以上小さくできないところまで絞りました。オーディオルームは4.5mx6mの長方形。一番いい音で、スピーカーを鳴らせること、いい音が聞けるということを考えていったら、この大きさがピタッとはまった。最終的にできたのがこの図面です。」

自分の工作として
家を作りたかった

「昔から自分で作るのが大好きで、自分で作ったスピーカーから音がなる感動は今でもたまりません。オーディオを中心に作るだけでなく、間取りやオリジナルの収納システム、室内物干しの位置、ブラインドの色も全部変えたり、わかるところは自分の工作として自分でやりたかったんです。」

東京の住宅地で
大きな音を出すこと

東京の住宅地で、夜中の2時でも大音量でいい音楽を聞きたい。施主さんの夢を実現するためには、まず外に音が漏れないように防音をしなくてはいけません。それもただの防音ではなく、徹底的な防音の構想でした。

ビル用の2重サッシ

音が漏れる可能性が一番高いのは窓。サッシの防音はもちろん徹底しています。「この2重サッシ、家庭用のものではなく、完全に一体型のビル用のサッシを採用しました。ガラスも厚くて遮音性も高い。一般的ではないので取り付けは大変だったみたいですけれど(笑)、中型・大型のビル施工の経験豊富な丸二さんだからの提案で、特殊な施工もお手の物でした。」

スタジオ用の扉

部屋の入り口である扉も音が漏れる場所です。 「扉には、音楽のスタジオで使う、鉄の分厚い扉を入れています。ヤマハのものですね。色も周りとのバランスを考えて随分悩みましたが、すごく気に入ってます。」

壁の厚み

コンクリートの厚さはなんと20センチ。「当初は全てコンクリート、と考えていたので、コンクリートについても随分調べました。調べるうちに、コンクリートは経験がないとダメだというのがわかってきて、コンクリートが得意な会社を雑誌で探していて、そこで丸二さんを偶然見つけたんです。」

よい音の基準

「良い音」に正解はないが「気持ちの良い音」がその人の「良い音」だと語るNさん。「余計な音が外からしないことと同時に、部屋の中で音がいちばん良い状態で響くことが大切です。そのためには、部屋の壁や天井、床などから余計な振動が起こらないように、細心の注意を払う必要があります。」

音楽のための打ちっぱなし

見た目の格好良さではなく、音のための打ちっぱなし。「壁の内部に空間があると、壁が共振して振動音が発生します。つまりもとの音に壁の音が混ざって音が変わってしまう。だから部屋は絶対打ちっぱなし。これは最初から譲れない決定事項でした。」

床の硬さも必須条件

「そして、壁だけでなく床も大切です。余計な振動が生まれないように、床を浮かせずコンクリートの上に床板を直貼りしています。ただそれだと流石に冬が寒いというアドバイスを丸二さんに頂いて床暖房をいれました。」

音の漏れにくい静かな空調

音漏れの一つの原因として、排気のためのダクトというものがあります。もちろんこのダクトについても細心の注意を施しています。 「吸気と排気のためのファンがあるのですが、防音のものを入れています。丸二の担当だった佐藤さんが探してきてくれたものです。」

設計時点で、オーディオルームのどのポジションで音を聞き、設備をどうセッティングし、コレクションを保管するのかを、あらかじめ想定していました。そしてそこも全て音への影響が配慮されています。

「コンセントや照明の位置、配線の行い方、ダクトレールの配置やスイッチの操作性など、ほぼ理想的にできて満足していますね。コンセントは数も多いし、一部ON-OFFできるようにしたり、電気屋さんも随分面倒くさかったと思いますが(笑)よくやってくれました。」

鉄筋コンクリート造から混構造の構想へ

「コンクリートで全部つくろうと思っていましたが、木造よりも随分コストがかさむことがわかりました。それに一人ぐらしですから、あまり大げさなものを作りたくなかった。また2階をいつか作り変える可能性なども考えると、1階はコンクリート、2階は木造という混構造がいいなと、考えたわけです。」

2度美味しい混構造

「結果、住んでみて思ったのは、上下階で2つの雰囲気があることがとてもいい。2階の木造空間は、本当くつろげるんですね。 全部コンクリートだと重厚になりすぎてここまで落ち着けなかったでしょう。1つの家で2つの違う雰囲気を味わえるというのは生活のリズムの上でもとても良いですね。」

丸二のRCの経験

「オーディオルームで最も重要なのはコンクリートなので、それについて調べるうちに、ミキサー車で運ぶ距離と時間、その日の気温で溶き方を変えるとか、流し込んで適切な状態になっていないといけないことがわかりました。その点、ビルなどで経験や実績が豊富な丸二さんは間違いなかったですね。流しこむ時に見に来たんですが、すごい数の人が作業をしていて、ちょっと頑丈すぎるんじゃないか、って思ったくらいでした。」

唯一の選択肢「外断熱」

音を最優先して、室内をコンクリートの打ちっぱなしにするのは当初から絶対条件。つまり、普通の住宅のように、壁の間に断熱を入れられないので、断熱の選択肢は“外断熱”しかありませんでした。

「コンクリート実績」+
  「外断熱」+「混構造」

「コンクリートが得意で、外断熱の実績のある施工業者として、丸二さんを見つけました。ホームページを見ると、混構造もやっていることを知った。外断熱と混構造の両方できるのは丸二さんしかいなかった。この家を建てるために丸二さんがいたのか(笑)と思ったくらいです。」

竣工後に自分で作りこむ空間

「部屋ができたから完成ではなくて、オーディオはその後のカスタマイズが楽しみなんです。スピーカーの向きや位置、リスニングポイントなど、いろんな要素を調整しながら響きを確認して、自分の好きな音が鳴る空間に作り込んでいく。これが楽しくてたまらないんです。」

オーディオ仕様と演奏者仕様

「今は吸音はほぼゼロの状態です。普通、オーディオの世界では、吸音しながら部屋をチューニングしていくんです。いろいろな音を鳴らしながらチューニングしていこうと思っていたんですが、私はリコーダーという楽器の演奏もするんですね。演奏してみると意外とこの状態がよいことがわかって。いまは吸音無しでそのままにしているんです。」

持ち込んだ図面が
そのまま家になる

「持ち込んだ図面が、ほぼそのまま実際の家になっています。図面を見せて丸二さんからOKが出たときは、さすがにすこし不安になりましたけど(笑)、嬉しかったですね。自分の家を、自分が工作したっていう実感がある。子どもの頃から工作していたけど、家も工作のように作れるんだっていう満足感はとても楽しい体験でした。」

2段使いのクローゼット

「シャツやジャケットがそのまま収納できるように、ハンガーパイプを2段にしたらどうかと考えました。扉を全開にするために引き戸の向きを考慮して、奥行きについても、衣類が斜めにならないように、きっちり数値を指定しました。スペースをフルに有効活用できるし、使い勝手良いですよ。上段の衣類もフック付きの棒1本で出し入れ楽々です。是非みなさんにも真似してほしいアイディアですね。」

担当者との楽しい作業

「丸二担当の佐藤さんは、設計も、営業も、現場監督も全部できて、しかも柔和なとても話しのしやすい方でした。どんな質問をしてもすぐに答えを返してくれることが何より安心でしたね。ふつうのファミリー物件だと、奥さんの意見、子どもの部屋をどうするかなど、いろいろな調整がありますが、この家は私だけなので、佐藤さんも一緒に作ったという感覚が強いのではないでしょうか。」

秘密基地を作るように

担当佐藤:一般的な住宅での防音レベルを超えた性能を求められておりましたので、そのこだわりをどう実現出来るか、お話を進めていきました。図面や理想をお聞ききしていると、基地っぽいイメージがあって、そこが自分の男子心に火がつきまして(笑)。一緒に作っていく過程が楽しかったですし、羨ましい!と思いました。

息の合う住宅づくり

担当佐藤:「初めてN様とお会いし、家づくりのお考えを伺ってすぐに、これは楽しい住宅になるぞ!(笑)と思いました。設計から現場、そしてお引渡しまで、一貫してお客様と一緒にワクワクしながら作り上げた感覚があります。お客様と気持ちを合わせることで、何倍も良いものが出来ることを実感させてもらいました。」

熟練した職人の判断

「2階のリビングは、天井が見えてちょっと山小屋風という感じにしています。屋根の下に屋根をもうひとついれて、うまく作ってもらいました。照明の位置などは、最初の私の想定と違ったのですが、結果として職人さんが付けてくれた場所のほうがよかった。大工さんもすごく腕がよくて、現場で判断してやってくれたことが全部うまくいきましたね。」

協力会社の姿勢(土地家屋調査士)

「あとは家の前の道路が、法律的に道路ではなかったために、建てる前に近隣の許可を得る必要があったんです。この時はちょっと手間がかかりました。こんな面倒があるんだと知っていたら、新築の家を建てるなんてことはやらなかったかもしれないくらい(笑)。近所の方たちから了解をもらうために、訪問して回ったのですが、丸二さんに優秀な土地家屋調査事務所を紹介していただいて。余計な時間をかけずにさっと対応できました。助かりましたね。」

こだわりを実現できる体制

担当佐藤:「N様のこだわりを100%以上実現するための体制を、丸二として提供できた案件でした。」

N様:「この家には悪いところが見つからないです。高性能で住みやすくて、居心地の良さは最高ですね。いまでも「よくできたなあっ!」とずっと部屋を眺めていますよ(笑)。」

土地活用とルネス工法と外断熱工法の株式会社 丸二です。 お宅訪問 / 株式会社 丸二 コーポラティブハウス-施工事例フォトギャラリー / 株式会社 丸二