MARUNIの社長ブログ

昨日は地域の家族会で、「スパリゾート・ハワイアンズ」に行って来ました。現在の名前は格好良いですが、昔は「常磐ハワイアンセンター」と言って、行ったことは無いけれど、誰もが知っている地方のレジャー施設でした。ここは、かつて炭鉱の村として栄えていましたが、時代の波の中で閉鎖に追い込まれ、人々は働く職場を失いました。そのような危機的状況の中、この村を再生しようと女性たちが立ち上がり、村を「常夏の楽園」にし始めました。今まで炭鉱の村で働いていた普通の女性たちが、ハワイのフラダンスを練習し始め、村の人々の反発に合いながらも、遂に「常磐ハワイアンセンター」の初日を迎えるという波乱万丈の実話は、映画「フラガール」で感動的に描かれています(松雪泰子、蒼井優主演)。

以前、この映画を見た時に感じたのは、会社を「炭鉱業」から(全く畑違いの)「ハワイアンセンター」に変えてしまった(炭鉱会社の)経営者の突飛な発想力でした。未だに炭鉱業にしがみつこうとする村の人々からの猛反発を受けながら、「でもこれしか無いんだ」という思いを持って、東京からフラダンスの先生を呼び寄せ、「フラガール」のチームを造り上げて行く。人間は、とことん追い込まれると、誰もが想像も付かないような発想が降りて来るのかもしれません。「こんなに寒い田舎の炭鉱の村で、何でフラダンスなんだ。全く関係が無いじゃないか。一体誰が見に来るんだ」という声こそが「常識」です。でも「それは本当にそうなのか」と自問自答しながら、「常識を疑ってみる」ことも重要です。常識を超えたところに本当の答えがあるかもしれないからです。

そのような歴史を経て、「スパリゾートハワイアンズ」は規模も立派に大きく成り、昨日もたくさんの来場者で一杯でした。お目当ての「フラガールショー」も満席の立ち見状態で、映画を見た時の興奮が蘇って来ました。約50年前に建てられた大型ドーム状のプール施設も立派に建っていて、事業の息の長さを感じさせます。周りを見れば、長閑な山や自然ばかりで、「この場所によく・・・」と素直な印象でした。

2年前の3月11日のあの大震災に時の対応は、とても素晴らしかったそうです(お客様全員を宿泊させ、食べ物も提供。ライフラインは全く止まらず。月曜日にお客様をバスで東京に送った)。それから全面再開まで約一年間。そういう困難を乗り越えられたのは、過去の経験があったからではないでしょうか。私も3.11以降、初めて福島に行きました。あの福島第一原発の事故で被害を受けた南相馬市まであと少しのところ。とても空がきれいで美しく、風も爽やかで気持ちが良かった。それに日射しが明るくキラキラしていて、まるで本当のハワイにいるかのような一日でした。

どのように変化しているのかは分かりませんが、明らかに太陽の日射しや自然の風景が変わり始めているような気がします。きっと良き人々のいる場所や地域は、キラキラと光り輝いているのかもしれません。いろいろなことが試されている時代です。困難に直面したら(決して常識に囚われず)純粋な思いと自然な発想で、「自問自答」を繰り返す。それはきっと良心との対話です。そしてキラキラとしたアイデアが降りて来る。そう信じて、前を向く。あの時のフラガール達の様に。


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