MARUNIの社長ブログ

2020年6月のバックナンバー

森羅万象と清浄感

2020年6月25日

新型コロナウイルスの出現によって発生した、今回の大きな社会変革の動きは、ウイルス終息後も更なる変異を繰り返しながら、異次元の大潮流へと向かって行くものと思われます。それは、確かに今までの慣れ親しんだ日常を破壊するものであり、人間にとっては抵抗すべき事態であるのは当然ですが、逆に、此の流れを積極的に受容して、(人生や経営や国政に)上手に生かして行くことで、今まで以上の強固で安心の日常を得られる可能性も出て来たと思います。

今、全世界の国々と人々が知りたい(たった1つの)真実は、「なぜ日本はコロナ死亡者数が(今のところ)桁違いに少ないのか」ではないかと思います。けれども、当の日本には(政府にも国民にも)その自覚があまり無く、今の状況に感謝することを忘れてしまっている様です(非常に残念でもったいないことです)。本当であれば、「日本は、(なぜか他国よりも)被害が少ない現状に先ずは感謝をし、(一刻も早く)その要因(ファクターX)を突き止めることで、世界の雛形と成って、人類を救って行くべき」とする日本発のムーブメントが起きても良いのではないかと感じるのです。世界でコロナの終息が見えてくれば、当然、日本にとっても大きなプラス材料であり、来年の東京オリンピック開催への希望も残せます。

その「ファクターX」の1つの要素として、「日本人は清潔」があると思います。毎日の・・・手洗い、うがい、マスク、入浴、洗髪、洗濯、下着の交換、神棚の水の交換等は、日本では当たり前の生活習慣に成っていますが、海外では普通のことではありません。そのことだけを見ても、日本人の日々の清潔習慣を全世界へ啓蒙して行くだけで、地球規模の大きな変革が起こるはずです。

同時に、その日本人の清潔習慣は、単なる生活上の清潔感だけでなく、(その背後には)もっと根源的な意味合いとしての「心の清浄感」が在ると思うのです。それは、穢れを嫌う特性であり、常に自分自身の心の汚れを取り除こうとする(ある種の)精神性です。毎朝、神棚や仏壇に手を合わせることも、自身の心の清浄化と結びついていると思います。日本の八百万の神とは、森羅万象(自然界全体)のことであり、同時に自らの心の世界でもあります。つまり、特定の神仏へのお願い事ではなく(自然界に)生かしていただいていることへの感謝を通じて、自身の心を日々クリーニングしているのです。

そのような意識の集合体が、ある種の様式と成って、日本人特有の日々の清潔習慣が生まれて来たのではないでしょうか。このように考えてみると、非常に奥の深いことではありますが、先ずは形からでも良いので、世界中の人々が、日本人の清潔習慣を真似てみるのはどうかと思います(WHO等が啓蒙活動をしてくれれば・・・)。そして日本人はもっと自国に対する誇りと感謝の心を持って、世界の一歩先を堂々と歩いて行くべきと思います。安心して、安心して。この流れに乗って行けば、もっと素晴らしい世界に行けるから・・・と。

これから時代はますます変化に変化を重ね、まったく新しい様相を呈してくると思いますが、清浄感のある生活スタイルを確立できれば、むしろ楽しい日々が増えて来るような気がします。もちろん、地球全体が変化(地殻変動)する過程の中で、様々な振動エネルギー(自然災害)が増えて来るのは仕方が無いことです。私たち丸二は、今まで以上に強固な建物・住宅が必要とされる此の時代の中で、地域の「エッセンシャルワーカー(人々が日常生活を送る上で欠かせない仕事を担っている人)」の一員として、(引き続き)日々1mmの前進をしながら、大きく社会に貢献して参りたいと思います。ありがとうございます。


4988003859558.jpg

※「沈黙(1963年)」/イングマール・ベルイマン監督作品

コロナの自粛中、いろいろ映画(DVD)を観ましたが、イングマール・ベルイマンの「沈黙」はとても良かったです。イングマール・ベルイマンはスウェーデンの映画監督(1918年~2007年)で、私も数多くの作品を観ましたが、その中でも、「第七の封印(1957年)」「野いちご(1957年)」「処女の泉(1960年)」「冬の光(1963年)」「叫びとささやき(1972年)」が個人的に大好きです。そして今回、新たに「沈黙(1963年)」も加わりました。

ベルイマン監督の作品は美しさの中に得体の知れない怖さが潜んでいます。何を言わんとしているのかは分かりにくいのですが、多くの作品はキリスト教的な信仰心をベースとして、人々の(非常に厳格な)苦悩と葛藤を描いていると思います。一方、日本の場合は、八百万の神(森羅万象)への信仰心の為か、(西洋に比べると)非常におおらかで、懐の深さを感じます。小津安二郎監督の映画は、小さな家族の日常を淡々と(モノクロ映像で)描くだけですが、そこには不思議な清浄感と可笑しさが在ります。ベルイマン作品も小津作品も、私は大好きなのですが、日本と西洋の根源的な違いを感覚的に学ぶことが出来て、非常に興味深いです。

ところで、スウェーデンのコロナ被害は甚大で(人口100万人当たりに換算すると)アメリカと並んで世界屈指の惨状とのことです。もし、日本の不思議な清浄感と懐の深さが、今回のコロナ被害と関係しているとすれば、日本は何か世界のお役に立てるような気がして成りません。世界の国々の早期のコロナ終息を心から祈りたいと思います。

最良の建築をプロデュースします。

Copyright © 2010 MARUNI Co.,Ltd. All rights reserved.