interview お客様インタビュー

マイホームの夢と現実から生まれた理想の家

木造住宅
小芦邸
  • 工法 木造
  • 木造2階建専用住宅
  • 東京都調布市 / 2011年11月竣工
  • 敷地面積 / 143.47㎡
  • 延床面積 / 114.02㎡

周囲にはまだ畑もあり、近くの川にはカモが散歩する姿も見られます。調布駅から南へ車で数分、水と緑が残る一画に新しい住宅街がありました。付近の住宅は建売りながら、外観に石と明るい塗り壁を配し、レンガと木のエントランスを設けた瀟洒な雰囲気です。そんな中、注文設計で建築した小芦邸は、まわりと調和しながらも、住む人のこだわりが優しく表現された存在感のある佇まいになりました。エントランスに使われた枕木、2階窓の木製プランター、明るい塗り壁に埋められた手焼きタイル等、ナチュラルな素材に訪れた人の心も和みます。

初めてのマイホームは希望が叶う自由設計で

小芦さんご夫妻はもともと名古屋にお住まいでした。7年前に転勤で調布のマンションに越します。駅から2分と利便は良いが、広さとマンション特有の空気に満足がいきません。いずれは一戸建に住むことを考え、知識を蓄積するために、機会があれば建売物件を見学しました。
そんな時、不動産会社に勤めるの知人に「いい土地があるので、自分で自由に設計して建てた方がきっといいものになる。」と薦められ、この場所を見学します。6メートル道路に面し、日当たりも良く、裏にはアメンボもいる用水路があります。小さなお子さんのいる小芦さんは環境が気に入り、この土地を購入しました。

理想と現実のギャップを納得いくまで調整

土地を購入した不動産会社から丸二渡辺建設の紹介を受けます。ホームページからも企業の姿勢が見てとれ、早速ショールームを見学します。「最初の依頼でこちらのニュアンスを受け止め、ニーズを把握してもらっていることが話の節々に感じられ、安心できました。」と奥様。「アイデアを集める目的でハウスメーカーもまわりました。必然的に見積りも出てきましたが、迷いは無く、丸二渡辺建設にお願いしました。」とご主人。
最初に、要望を箇条書きにして渡しました。その要望を取り入れながら、実際に暮す上でのアドバイスを受けます。土地の形がわかっていたので、自分達で間取りを設計しました。市販のソフトを使って、パソコン上でわがまま放題のラフを作り、現実的な部分はプロに任せます。妥協が必要な部分も出てきますが、全てを否定するのではなく、すり合わせながら一つ一つ納得のいくプランを求めていきます。時間があれば足を運んで何度も話合いました。細かい対応をしてもらったので、困ったことはなかったとのこと。
こうしてマイホームの夢を取り入れ、遊び心があり、生活の上では合理的な、理想に近い家が形になっていきます。

成功の秘訣は現場との密な関係

昨年の7月に工事着工となりました。工事期間中も度々現場に足を運びます。職人さん方も親切で、いろいろ教えてくれました。
一般的なハウスメーカーでは、最初に仕様を全て決めておかなければなりませんが、ここでは壁紙も形ができてから決めていくことができました。建築途中で気付く細かい仕様もあります。そんな時は希望を伝え、現場のプロに考えてもらいました。作業が進行中に決めていけるので、イメージを創る時間が充分に持て、失敗もありませんでした。
現場を目の前に、何度も話し合いを持てたことが、初めての家創りを成功させました。そして、今年1月の入居となります。

開放感と安らぎが共存する憩いの空間

望んだのは木の風合いを大切にした、開放感のある家です。ショールームを訪れた時、真っ先に気に入ったのが無垢のフローリングです。リビング、ホール、トイレの床に至るまで1階、2階共にフローリングにしました。天然の飴色が美しいこの床は、素足に心地良く、冬も冷たさを感じることはありません。建具も全てナチュラルな木で統一、寝室の天井にも松の木を配し、安らぎのある空間が生まれました。2階のベランダ、窓に取り付けた木のプランター、浴室裏の塀は大工さんの手作りです。外観も優しい風情となりました。
開放感のある家は訪れる人をあたたかく迎えてくれます。玄関を入ると広いホール、その先にリビングが広がります。天井が高く、フルオープンになるサッシを開けると、南に面した庭との一体感が生まれます。オープンにしたキッチンからも外の緑が目に入ります。「ほとんどの時間をここで過ごします」と奥様。2階のホールも広く、天井に設けたトップライトが、開放感を増してくれます。この家には自然の光が入らない場所がありません。各階四方にある窓からは爽やかな風が流れ、何処にいても心地良さを感じることができました。

ライン充実した設備でストレスのない暮しが実現

設備にもこだわりを持ちました。暮しに必要なエネルギーはオール電化です。暖房はドイツ製の蓄熱式ヒーターを入れました。夜間電熱で内部のレンガが蓄熱し、その放熱で室内を暖めます。自然な暖かさで、空気を汚すこともありません。24時間換気システムも設けましたが、ほとんど必要としない程快適です。

光熱費も安く済み経済的でもあります。「オール電化はこれから家を建てる方に是非薦めたい。」とおっしゃるほどその効果を実感されています。
各室の収納は作り付けで、階段下や屋根裏のデットスペースも有効に利用し、すっきりとした空間を創り出しています。小芦さんの「お風呂はこだわりたい」を実現させたのが、坪庭の見える在来型の浴室です。ガラス張りの広々とした浴室からは、外の緑を眺めることができます。とても贅沢な場所となりました。吸湿タイルを壁に使用した脱衣所はいつも爽やかで、充分過ぎるほどのスペースがあり羨ましい限りです。

日頃のアイデアを取入れ暮しが楽しく快適に

この家にはご夫婦のアイデアがたくさん生かされています。
玄関脇にある新聞受けは内側から取り出せ、パジャマ姿でも大丈夫。トイレは自動感知でライトが点灯し、小さなお子さんも一人で安心して使用できます。玄関の収納にはコート掛けを備え付け、外出時も手間がかかりません。浴室と脱衣所の壁にホースを通す穴を作り、バスタブから洗濯機への水の汲み上げを容易にしました。脱衣所の壁は吸湿タイルにして、梅雨時でも爽やかです。 ちょっとしたアイデアを実現させることで、暮しのストレスからも開放されます。

ライン家族の思いを形にした小芦邸

家が創られていくプロセスを、基礎の段階から追って見ることができました。そのため、完成前からしっかりしたイメージが持て、入居当初から違和感なく馴染むことができたとのこと。
建築途中で丸二渡辺建設の担当者から、「何処か一ヶ所自分達で創ってみたら」と言われ、ご夫婦で塗った玄関ホールの壁。楽しい想い出と記念になりました。3歳になるお子さんも「木があっていいね。」と言います。「自分達の最初の願望はほぼ叶えていただけました。今、心から気に入って住んでいます。」とご夫妻。

こまめにショールームを見学したり、本や雑誌からマイホームの情報収集をされていた小芦さんご夫妻。その蓄積された知識をベースに、日常の生活から生まれたアイデアを至る所に取り入れ、とても住みやすい環境が創り出されていました。
「本当に良く話をしました。家族の共同作業があることはとっても大切です。」と最後まで穏かで楽しげに案内してくださったご主人。その隣でにこやかにお話くださった奥様。お子さんも一緒に案内してくれました。取材の合間にも、お二人でよく話合われていたのが印象的でした。
夢を上手に表現された空間は、和みと安らぎを感じることができました。