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本を読むということ

最近、社員さんの中で「本を読む」人が増えてきたようです。私がブログで紹介した本や、デスクの上に置いてあるビジネス書などを借りる社員さんもいて、なかなか感心しています。「本を読む」ということは、極めて短い時間で(かつ安価で)、物事の道理や事実や智慧に触れることができる宝物のように感じます。
もちろん、本よりも実際に体験したり、直に接したりすることの方が、認識は確実に深まるはずです。しかしながら、私たちビジネスマンにとって、知りたい多くの事柄に接する時間とお金は、なかなか持ち合わせないのが現状ですね。それくらい、多くのかつ広範囲の物事を知る必要性があるとも言えます。本のメリットは、物事のすべてを知ることは出来ませんが、その本質(エッセンス)に触れることができるところにあると思います。様々なジャンルの智慧を様々な視点から読み(決して額面どおりに受け取る必要は無く)、その本質だけを捉え、自分なりに組み立てをしていく。そこに、ある種の「仮説」が生まれます。「もしかしたら、こういうことではないだろうか・・・」と。その仮説を持ちながら、日々のビジネスや生活の中で味わう極めて微量の経験(らしきもの)にぶつかって、初めて「モノの道理」が掴めてくると思うのです。
そういう私も、実は読書大嫌い人間でした。子どもの頃から学生の時まで、一冊の本を読みきった試しも無く、本とは無縁の生活をしていました。それが、ビジネスの世界に入り、経営者になる段階となり、否応無しに読まざるを得ない状況となったわけです。それくらい日々の生活や見聞の中だけでは、自分の能力だけでは(特殊な直観力や見識力があれば別ですが・・・)、到底追いつかないと判断したためです(謙虚なんです・・・)。それ以来、急に本好きになりました。社員さんも、毎日充実の日々なので、なかなか本に目を通す余裕は無いかもしれませんが(実務上必要なものは、当然読まなければなりませんが!)、それ以外で、一日10分でもいいので、どんな本でも続けていくといいですね。今すぐ効果が現れるものではありませんが、その蓄積は、いつか無限のパワーになると思います。すべては自らの認識力向上のためですから。