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良いきっかけに

衆議院選挙が公示されました。今回は「政権選択選挙」として、日本の未来を決める非常に重要な選挙になるのでしょう。各党からいろいろなマニフェストが出ていますが、先ずは社会の複雑な仕組みや慣習を一度クリーニングして、全部公開し、不公平を無くし、誰もが元気になれる、シンプルな仕組みに入れ替えることに全力を挙げてほしいと思います。そこからきっと、大きなお金も浮いてくるのでしょう。
その中で、全国の農業、林業、観光の再生を誘導し、環境と経済が一体として繁栄する日本の未来が見えてきたらいいなと。今、確かに国家の財政は大変厳しい状況だと思いますが、みんなが元気になれば、必ず復活できると思います。だから、みんなが元気になるために、先ず不公平を無くすこと。そのためのクリーニングをして欲しいと思います。
ただ、これはとても時間が掛かることです。「崩壊」はあっと言う間ですが、「建設」には大変な時間が掛かる。だから・・・総選挙の結果がどうであれ、みんなが元気になって、焦らずに、慌てずに、希望を持って前に進んで行く・・・そういう流れが出てきたことは、間違いないと思います。
さて、丸二が取り組んでいる「加子母森林組合」との連携も、国産の木をもっと使おうという運動のひとつです。食糧自給率を上げて、国産木材の使用率も上げていく。日本には素晴らしい大地と森があり、そこから収穫される食材や天然の木は、日本に暮らす人々の体質に最も合うものです。
今後、社会の仕組みが変わり、流通コストが下がるようになれば、この流れはさらに加速するでしょう。日本人に合う食べ物や天然木を安価で手に入れることができれば、私たちの健康や生活のしやすさに大きく貢献します。と同時に、さらに国土は肥沃になり、森も再生され、豊かな自然と安心な暮らしが見えてくると思います。
また、この経済不況を背景に、建設コストが下がってきていることを一つのチャンスとして、このタイミングで賃貸マンションあるいは賃貸併用住宅(賃貸+自宅)を建てる、または(安くなった)土地を取得して賃貸経営をされるお客様が増えてきています。世の中が厳しい時は、なかなか動くきっかけを掴めないものですが、逆に今をチャンスとして捉えれば、ローコストで良い建物を造ることができます。
丸二でも、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造等のあらゆる工事に対応して、お客様のご予算に応じた様々な対応をしていますので、家の建て替えや土地活用・賃貸経営、あるいは増改築、軽微なリフォーム等、何でもご相談ください。今が良いきっかけになると思います。

日経に記事

8月11日(火)の日本経済新聞・東京版に、丸二が農商工連携事業として取り組んでいる「加子母ヒノキ間伐材で住宅づくり」の記事が掲載されました。昨年来から、岐阜の加子母森林組合様とコツコツ進めてきた事業ですが、最近になって多くの人たちや関係者の方々からの問い合わせが増えてきたところです。「森を守ること」と「産地直送の国産天然ヒノキの家を、安価で提供すること」、この2つを両立させるところに、今までに無い新たな付加価値が生まれようとしていると感じます。
日経 8.11 加子母.jpg
日本の国土のほとんどは山であり、森です。森は間伐を行うことによって、太陽の光を浴び、生きています。つまり、適度な量の木材を消費していくことによって、森は守られているのです。岐阜の加子母のヒノキは、伊勢神宮の御用材として有名で、日本古来の由緒ある天然木です。この素晴らしいヒノキを多くの人が利用することで、森は守られます。
私たちは、加子母ヒノキを産地直送で東京に運び、お客様の住まいづくりやリフォームにお役立てさせようとしています。それは、住む人の健康と森を守ることの両方を実現したいからです。そのような理念があってはじめて、本事業は実現していくものと考えます。10月より、東京から加子母への「森林バスツアー」をスタートいたしますので、「林業」「天然木の家」「木装リフォーム」「環境保全」「健康」「森林体験」「子育て」等に関心のある方は、ぜひお申し込みください。

良い変化をつくる

今年も蒸し暑い夏になりました。日中、外を歩くのも大変ですが、一番困るのは熱帯夜ですね。暑くて寝苦しい夜が続くと、寝不足となり、体調が壊しますし、精神的にもイライラしていきます。かと言って、一晩中エアコンを付けて寝るのも嫌ですし・・・。子どもの頃は、確かに暑い夏でしたが、今のようにジメジメしていなかったですし、夜は窓を開ければ涼しかった。家も木造で、風も通り、ヒンヤリして気持ち良かったような記憶があります。最近の住宅の高気密基準と地球環境の変動の影響もあるのでしょう。
建築の技術としての改善策は、できるだけ風の通るような設計をする、建物に庇(ひさし)を設けた設計をする、天然木・自然素材を多く使う、鉄筋コンクリートの場合は外断熱にする・・・等々の方法があります。また、今回の自宅リフォームで取り入れた「ヘルスコート」を壁の下地に塗るのも良策です。「ヘルスコート」とは、木炭を液状化した塗料で、室内の壁や天井に塗ることにより、家を湿気や化学物質からブロック。有害な化学物質やガスや悪臭を吸着し、空気を浄化、電磁波も吸収します。
実際に寝る前にエアコンで部屋を冷やしておけば、寝る時に切っても、朝まで暑さを感じず熟睡できていますので、効果があるように感じます。もちろん炭ですから、結露やカビを防止し、家の中を清潔で快適な状態に保ちます。最近、炭はいろいろな健康関連の商品に応用されていますが、特に家の中で活用することで、大きな効果が得られるものと思います。この「ヘルスコート」は、当然のことながら「真っ黒」なので、壁に塗ると下の写真のような状況になります。この黒い下地の上にクロスを貼ったり、塗り壁(ダイアトーマス等)を塗ります。
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さて、話はガラッと変わりますが、裁判員制度がスタートしました。選ばれた方々は、本当に心身ともに大変な仕事をされたのではないかと思います。このような形で、今後司法の場に一般市民の声が直接反映させることによって、これから裁判のあり様は大きく変化していくのでしょう。ただ、どうしても気になるのは、「心身ともに」の中の「心」の部分です。
裁判員に選ばれると、否応無しにその事件と関わり合いを持つことになります。その判決が正しかったかどうかについても、ずっと心のどこかに残っていくでしょう。また、その事件の概要を知るために、様々な資料や写真を目にします。それは普通の生活を営んでいる大半の人々の精神にとって、大きな影響・ショックを与えかねない中身であることは、容易に想像できます。それに耐えられるかどうか・・・。そのようなことから一般市民を保護するために、今までのような裁判の形があったのでは・・・。司法のプロフェッショナルが、一般市民の方々と、もし責任をシェアしているとしたら、本当に心身ともに大変な仕事だと感じます。
このように、社会制度も建築の世界も、大なり小なり、いろいろな変化が起きていますが、丸二はこれからも、世のため人のためになるような技術・サービスを提供していこうと思います。