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responsibility(責任)

以前、ある方に教えていただいたことですが・・・英語で「責任」のことを、「responsibility(レスポンシビリティ)」と言います。「response(レスポンス)」とは、「反応する」という意味なので、要するに、英語における「責任」の意味は、「反応する力」ということになります。これを聞いた時、すぐには理解できなかったのですが、最近の様々な出来事を見ていると、「なるほど」と思うようになりました。何かが起きた時、適切な反応(対応)をしていくことが、責任者のあるべき姿なのだろうと。またそのような姿勢で、日々小さな「反応」をし続けていくことが、良い結果を出すこと(=責任を果たすこと)になるのだとろうと。ミートホープの社長も、今までの間で、幾度と無く「反応」すべき機会があったはずです。「こういうことは、止めなければいけない」と。その機会をどう捉えて来たかが、大きな分かれ道になったのかもしれません。「何か大きな出来事が起きてから反応するのではなく、日々の小さな気づき(兆候)に対してこそ反応していく」・・・「責任」とは、とても地道で目立たない習慣の蓄積だと思います。

アスクルに学ぶ

昨日は「マーケティング戦略」の2回目の講座に出席し、「アスクル」を題材にしたマーケティング事例を、ディスカッションを通じて学びました。とても奥が深かったです。結論から言うと、「アスクル」があれだけ急成長できたのは、マーケティングの基本を忠実に実行したから・・・というものでした。もちろん、それだけでは決して無いはずですが、少なくともマーケティングの基本を理解し、適切に実践したのは間違いありません。恐らく、世の中にある多くのヒット商品やサービスも、それらが論理的な理解の下であろうが、個人の本能的な発想からであろうが、大筋そのように生み出されているのだと思います。つまり、科学的に解明できる分野なのかもしれません。「アスクル」のようなカタログ通販は、「購入者の関心が低く、購入者の知識が高い商品」が適しているそうです。確かに、(例えば)消しゴムは、それほど関心が高い商品ではありません。しかしながら、説明するまでも無く、消しゴムのことは皆よく知っています。だから、気楽に通販で買えるわけです。さて、それでは「建築」あるいは「土地活用」はどうなのでしょうか。多分「購入者の関心は高く、購入者の知識が低い商品」であると思います。カタログ通販では当然無理ですね。その対極です。このような場合は、「広い」品揃えではなく、「深い」品揃えが必要とのことです。営業も、人による専門的なアドバイス(コンサルティング)が基本となるでしょう。ひとつの商品やサービスの中身を正確に伝えて、その価値をご理解いただくことがいかに大変なことか、知れば知るほど肌で感じてきます。丸二の場合の「深い品揃え」とは、ハードである「100年建築」や「美と健康」を深く多彩にしていくことであり、ソフトである「土地活用」の知識と智慧をさらに深めてメニューの充実化を図ること、になると思います。そのように考えてみると、今の丸二は間違い無く、良い方向へ向かっていることが分かります。と同時に、課題としては、ソフト面のさらなる強化と、PR方法の選別が浮かび上がってきます。一度、自社の商品やサービスを分解して、「社会最適」を目指すための技術や智慧が、もっと優れたものになり、もっと広く社会に浸透するように、じっくりと考えて行きたいと思います。

「和」の文化と「希望が丘コーポラティブ」

希望が丘.bmp
日本的な「和」の文化が、少しずつですが息を吹き返してきています。その象徴が「コーポラティブハウス」という新しい住宅づくりの方法です。「コーポラティブハウス」は、複数の人たちが共同で住宅を建設していくもので、既製のマンションとは違い、①自由な設計②適正価格③豊かなコミュニティー・・・という3つのメリットを得ることができます。つまり、気の合った仲間たちで、共同でマンション(住宅)を建て、自分の住居部分は自分らしいデザイン・間取りにし、無駄な経費をかけずにその分良いものをつくり、みんなで一緒に完成させていくという手法なのです。今回新しい企画として、横浜の「希望が丘」にて、7棟の戸建式のコーポラティブハウスの募集を始めました。通常、コーポラティブハウスはマンション形式が多いのですが、今回は戸建形式です。一般的な建売のように、300坪の土地をこまかくギューギューに仕切って、8棟・9棟も建てて、近所づきあいも無いドライなコミュニティーを提供するのではなく、300坪をひとつのパークとして考え、その中でゆとりを持って7棟の高品位住宅を(各自の設計で)建て、尚かつプライバシーとコミュニティーが両立する豊かなタウンライフを創り出します。そこには、ある種の昔ながらの「長屋的コミュニティー」が生まれるでしょう。これが「和」の文化の再生ですね。共同で建物をつくる過程において、適度な人間関係も生まれ、住み始めてからも安心・安全な地域環境が育まれます。これがとても素晴らしいところです。「希望が丘コーポラティブ・スクエア」・・・ぜひ、ご注目ください!

学習と経験

高校時代からの友人が、慶応義塾の社会人教育機関である「慶應丸の内シティキャンパス」にいて、そのご縁もあって昨夜、「ビジネスプロフェッショナルのマーケティング戦略(講師:余田拓郎氏)」という講座に参加してみました。今まで「売り方」の基礎をまったく知らずに、様々なPRを試行錯誤しながら繰り返していましたが、今回マーケティングの原理原則を学ぶ機会を得ることができ、非常にためになりました。実際に経営をしている上で、「机上の理論は役に立たないだろう」という固定観念があったわけですが、逆に現実に様々な経験をしてみた後で、このような体系的な学習をしてみると、「う~ん、なるほど。そういう理屈があったのか!」という新たな発見がありました。結論は「やはり両方大事だな」です。学習だけではダメ。経験だけでもダメ。「学習と経験」の両方を継続していくことが、成長と発展に結びつくようです。今までの経験を生かしながら、それを科学的な裏付けを持って検証し、さらに改善・実行していく。いくら的確なアドバイスやコンサルティングをいただけても、私たち自身に、このような素地が無ければうまく行きません。その素地をつくることがこれからの課題です。でも、なかなか楽しい課題です。この講座は、あと5回続きます。実際に起きた具体的な事例を元に考えていく学習方法なので、最後まで落ちこぼれにならないように、がんばってみます。

日本的社会と建設業の未来

現在、世の中で起きていることを大枠で見てみると、「欧米的」対「日本的」という図式があるように感じます。欧米的とは、「戦い」「敵対」「勝ち負け(格差)」であり、日本的とは、「和(調和、総和)」「精神(こころ)」「助け合い」というイメージです。今の社会の構造は、明らかに「欧米的」でつくられています。しかしながら、もうそれではいけないのではないかという機運が生まれているように感じます。もし、最近起きている様々な事件・問題が、日本人のこころの中に、本来の「日本的」を思い出させる役割を担っているのであれば、それは必要・必然なことなのでしょう(ちょっと厳しすぎますが・・・)。弱者を救う誠実な政治や、共に成長発展していく経済システム、環境を保全する新しい技術への世界的な同意、病気にならないようにする予防医学(代替医療)、精神を育てる学校教育と家庭教育、豊かなコミュニティ(人間関係)を生み出す地域社会、こころを穏やかにする住環境・・・。元々、日本や東洋にあった「当たり前」のことなのでしょうが、この時代になってやっとその大切さが分かってきました。その中で、建築という分野においても、大きな役割が存在しています。「100年建築」をつくること。「心穏やかになる住環境」をつくること。「美しい街並み」をつくること。この3つだけでも、「日本的」なこころを育む「場」が生まれるのではないでしょうか。このようにして、建設業の未来も無限に拡がるのです。

トップの責任、人生の課題

「消えた年金」や「コムスン問題」等を見ていて思います・・・企業とか組織の責任の所在は、やはりすべてトップだな、と。これほど大きな事件が起きたにも関わらず、「心から申し訳ない」という気持ちを表明しない(できない?)多くのトップ達の姿を見ながら、ふと「自分だったらどうするだろうか」と考えてしまいます。このような、「国家の品格」で言うところの「武士道の世界」とは対極に位置する立ち振る舞いを、自分自身もしてしまうのだろうか・・・。逆に、「天晴れ!」と言われるような潔く誠実な立ち振る舞いができるだろうか・・・。実はその道を分けるのは、ナノ単位並の本当に小さな小さな差ではないかと思うのです。つまり、日々の日常の中で、小さな小さな「誠実」を積み重ねているかどうか・・・その、ほんのちょっとの差・・・そういう気がします。だから、今の自分自身の考え、感情、心に常に意識を向けておかないと、時にチャンスを逸し、時にピンチで墜ちていくのでしょう。まさに紙一重の世界。それでもトップは、希望を持って、自らの思いを正しく整え、常に明るく前向きに進んでいかなければなりません。それが仕事であり、やりがいであり、美しさだと思います。私自身の現状を言うと、やっとこのような考え方ができるようになったというのが正直なところです。まだ青二才です。でも、正しい考え方が身につくことほど価値のあるものはありません。それは両親や素晴らしい師のおかげです(ありがとうございます!)。まさに「正しい考え方」=「人生の免許証」ですね。この免許証を持って、自分自身がどのような立ち振る舞いができる人間になれるのか・・・それが私の人生の課題であり、喜びでもあります。
PS・・・コムスン問題は、もちろん不正を行ったコムスンに非があるわけですが、国が「介護」という大切な「福祉サービス」を、民間ビジネスに投げてしまったことが、そもそもの原因のように思います。

昨日、見つけた「ありがとう」

昨日の夜は、月1回社員全員が集まる「縁会」でした。「エンカイ」と言っても飲み会ではなく、全社員会議のようなものです。その会の中で毎月、お客様から高い評価をいただいた(大変喜ばれた)社員さんへの表彰や誕生月の方へのプレゼント贈呈等を行っています。昨日もいつものように会を進めて、いつものように終了したのですが、その後、今年入社したばかりの社員さんが私のところに来て、「誕生日プレゼント、ありがとうございました!」という一言を嬉しそうに話してくれました。また今朝には、表彰を受けた社員さんが、「表彰ありがとうございました!」と(プレゼントしたネクタイを付けて)言いに来てくれました。とても嬉しかったです。このように当社には、「社員さんに喜んでもらおう」という気持ちから生まれたいくつかの制度があるのですが、「本当に喜んでくれている」という実感こそが、私自身の喜びにも繋がるのです。与えられたものを当たり前と思って、「感動」や「感謝」の心を、ついつい見失いがちなこの世の中において、またひとつ「ありがとうございますの心」を見つけることが出来ました。しかも社内で!最高ですね。そして私自身も、あらためて自らを見直しながら、彼(彼女)らから学んでいくつもりです。ありがとうございます。

ルネス+外断熱+パワー・コンクリート

今日は、ホームページの制作・運営をお願いしている「デジパ」さんと打ち合わせを行い、オフィシャルサイトのリニューアルの件と、新しいサービスサイトの制作について意見交換をしました。新しいサービスサイトとは、現在のオフィシャルサイトとは別の「もうひとつのサイト」のことで、これから新たに制作するものです。そのサイトの内容は、丸二がすでに「世界一」となっている、「ルネス工法」+「外断熱工法」+「パワー・コンクリート工法」の組み合わせ技術を、さらに深く追求するものになる予定です。その中で、私たちがなぜ、この3つの工法に情熱を傾けているのか、なぜ社運をかけて取り組みを続けているのかを、熱い思いでお伝えしていきたいと思います。この「ルネス工法」+「外断熱工法」+「パワー・コンクリート工法」の組み合わせは、まさに「100年建築」の実現を期すもの。これからも丸二総力をあげて、これらの技術を磨き続けてまいります。