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今を嬉しく(並行世界を行く)

2017年もあと十日と成りました。月日が経つのは本当に早いものです。世の中の情勢の方は、良い出来事と悪い出来事とが日々交錯し、まるで複数の並行世界が(重なって)存在しているかの様な印象を受けます。私自身の此処一ヵ月と云えば、とてもささやかですが、嬉しい出来事がいくつかありました。例えば(思付くままに)・・・
①地元の商工会議所(建設業部会)の日帰りツアーに妻と参加して、上野の国立西洋美術館で「北斎とジャポニスム」を観た後、鰻で有名な「伊豆栄」で美味しいお昼を食べられたこと。それにしても北斎の絵(北斎漫画)は素晴らしかった。時間が足らなかったなあ。
②師と社員数名とで(生まれて初めて)山城へ行ったこと。埼玉県比企郡の「菅谷城」「杉山城」「武州松山城」を巡り、山城歩きの面白さを発見しました。悠久の時を超え、想像力を働かせ、戦国の世を思う・・・。とても興味深い一日に成りました。
③知人の所属するオーケストラ「東京アカデミッシェカペレ」の定期演奏会(@オーチャードホール)へ妻と行き、ストラヴィンスキー作曲「詩篇交響曲」「火の鳥」を鑑賞したこと。特に「火の鳥」の終曲には大いに感動しました。ストラヴィンスキーは好きです。
④社員の家族が所属している舞踏グループ「山海塾」の公演「海の賑わい・陸の静寂―めぐり」を妻と観に行ったこと。とても美しく瞑想的な舞台(踊り)で、人間、自然、生命の神秘に浸ることが出来ました。新国立劇場の客席も満席で、素晴らしい経験でした。
⑤会社の忘年会を高尾山の「うかい鳥山」で行い、社員みんなととても楽しく賑やかな時間を過ごせたこと。社長就任20周年と幹部勤続50周年のお祝いも出来ました。「うかい鳥山」の紅葉も見事で素晴らしかったです。さあ、また来年もみんなでがんばろう!!
⑥結婚27周年で、家族と美味しいイタリアン・レストラン「ラ・ブリアンツァ」(六本木ヒルズ)へ行ったこと。奥野義幸シェフのとても美味しい料理を堪能しました。そこで年賀状の写真も撮れて良かったです。東京タワーのライトアップも綺麗でした。
⑦地元の青年会議所時代の仲間たち恒例の誕生日会&忘年会にて、美味しい河豚料理をいただいたこと。このメンバーによる年数回の誕生日会は、いつもとても楽しいひと時です。みんな50代半ばに成って来たけど、いつまでも元気で続けて行きたいですね。
⑧大好きな日本のロックバンド「エレファントカシマシ」の紅白歌合戦出場が決まったこと。今年デビュー30周年、ただひたすら(愚直に・不器用に)自分たちの音楽のみに向き合って来た彼らを心から祝福したいと思います。泣かないかな。大丈夫かな。
⑨デヴィッド・リンチ監督の「ツインピークス・リターン」(全18章)をWOWOWで鑑賞できたこと。「ツインピークス」は25年前にヒットしたTVドラマ(DVDで鑑賞済)で、今回はその続編です。内容はとても一言では言えません。異次元ワールドです。
⑩NHKの「100分 de 名著」で「12月の名著」が、スタニスワフ・レム著「ソラリス」になったこと。超好きなタルコフスキー監督の映画「惑星ソラリス」の原作ですが、未読だったので、これを機に(年末年始に)読んでみようと思います。映画は凄いです。
⑪「ミッション: 8ミニッツ(Source Code)」(2011年:米国)という映画をDVDで観て、とても面白かったこと。監督は(あのデヴィッド・ボウイの息子の)ダンカン・ ジョーンズ。死の直前の8分間を何度も繰り返す並行世界の物語。とても興味深かったです。
⑫大林宜彦監督の最新作「花筐」が公開されたこと。「この空の花~長岡花火物語」「野のなななのか」に続くシネマゲルニカ戦争3部作。大林監督は癌で「余命3か月」の宣告を受けながらも撮影を続け、無事の公開初日を迎えました。とにかく早く見に行かねば。
実際にはもっともっとたくさんの嬉しい出来事がある訳ですが、その根底に流れる共通の源泉は、やはり「今を生きていること(生かされていること)への喜び」に尽きると思います。「私が今、此処に生きている(生かされている)」ことが何て不思議で、何て神秘的なことなのだろうと感じるからです。これはまさに奇跡ではないかと・・・。
けれども実際の私たちの日々の現実は、良い出来事と悪い出来事とが重層的に交錯しています。その中で、「今」をどう認識するかで、「嬉しさを感じられる世界」を生きるのか、逆に「苦しさを感じる世界」を生きるかが決まって来るのかも知れません。今日(今)の小さな喜びや嬉しさに焦点を合わせ、複数の並行世界の中から、「嬉しさを感じられる世界」を選択できるように成りたい。そのような思いをもって、素晴らしい2017年を締めくくり、もっと素晴らしい2018年を始めたいと思います。