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方向付けが必要だ

6月に、ガソリン価格が170円の値を付けそうです。しかしながら、原油高騰の主因は投機資金によるものなので、この辺をピークに今後は下落してくると思われます。もしその通りになれば、それはそれで一安心ですが、今後も今のままエネルギーを原油だけに頼っていると、相手は相場ですから、そのたびに今回のような不安や混乱が起きてしまいます。一体どうしたものでしょうか。
かと言って、原発に向かうのは世界の流れと逆行ですし(原発積極派は、世界で米国と日本だけ!)、今度は環境問題や地域住民の生死に関わる不安と混乱が生じてしまいます。では、水力か、火力か、風力か・・・。結局堂々巡りになってしまい、とりあえず現状の原油で様子を見ていこう・・・に戻ってしまう。非常に悩ましい状況であることには変わりありません。
太陽光エネルギー、水素エネルギー、磁場エネルギー、超微粒子エネルギー等の新しい代替エネルギー開発も、随分前から企業や個人や研究者が積極的に行ってきていますが、すべてが投資になってしまうので、なかなか大きな影響力を与えるまでには至っていませんし、むしろ大変な苦労を背負ってしまっているケースの方が多いと思います。使命感を持って、社会のために取り組む人々を支えていくようなシステムがないと、国も地球も立ち行かなくなってしまうでしょう。素晴らしい技術を持っている優秀な研究者や民間企業は、たくさんあると思います。現在の「資本があるものだけが勝つ」という社会の仕組みに加えて、もうひとつ別の流れを付けて欲しい。やはり、そのための国家ビジョン(方向付け)が必要です。
建築の分野でも、ほとんどの業者が平気で建てている「寿命が短い建物」や、「エネルギーを大量に消費する住宅」や、「病気になりやすい室内環境」や、「街並みを乱すデザイン」などへの規制を強化せず、99.9%の業者が真面目に取り組んでいる「構造設計」に異常なまでの規制を掛けて、結果的に官製不況を招いてしまった。ああ・・・敵に向けて撃ったつもりの大砲が、味方を直撃してしまった・・・ぐらいのミスだと思います。まさに、行き当たりばったりで、ビジョンが無い。「寿命が短い建物」や、「エネルギーを大量に消費する住宅」や、「病気になりやすい室内環境」や、「街並みを乱すデザイン」などに対する規制を掛けたら、本当に良心的な建設業者と設計事務所だけが増えていくでしょう。そういう道筋をつくって欲しいものです。
ところで、姉歯事件では設計者も施工者も販売者も、みんな罰を受けました。購入者も大変な被害を受けました。当然、民間の建築確認検査会社も罰を受けました。しかしながら、その民間の建築確認検査会社以外にも、多くの特定行政庁(役所)が構造計算の偽装を見逃していました。それなのに、役所の方には何ひとつ罰は下らなかった・・・。これは一体、どうしてだろう。こんなに大事な確認検査業務を、なぜ(営利目的の)民間に投げてしまったのだろう。普通に出てくる疑問です。時が経って、冷静に物事を見つめ直すと、滑稽にまで見えてしまうほどの「珍解決」というものがあるものです。でもいずれ、正しい解決が行われると思います。

現実味

中国:四川大地震の救援活動として、自衛隊が派遣されることになりそうです。この地震の被害は非常に大きく、できるだけ多くの手が必要とされる中で、このように日本が具体的な援助の手を差し伸べることができたとすれば、アジアにとっても有意義な一歩になるのではないでしょうか。もちろん、お互いに様々な思惑があるでしょうし、当然そう言われることもあるでしょう。でも、それでもなお、良いと思ったことはやっていく方がいい。これで、今後の中国との関係が「一変して良くなる」なんてことはあり得ないと思いますが、日本は「だからこそ」やる。むしろ「救援させていただく」という思いでやっていく。やるからには、それくらいの念を入れてやる。これが、日本が古来から持っているはずの「凄み」だと思うから。
これから、このような大災害が世界的に多発すると言われています。もしそうであるならば、日本の役割はさらに大きくなるはずです。救助活動、救援物資の提供・空輸、復旧活動、医療活動、技術提供・・・。特に復旧活動における住宅、道路、橋、土木等の整備には時間とお金と技術が要ります。また、荒れた田畑の再生や飲み水の浄化等のバイオ・ナノテク技術、伝染病を起こさないための医療技術等も提供しなければなりません。そのような貢献を可能とするためには、日本が国として「守るべきもの」、「育てるべきもの」を選択し(特に建設業界!)、そこに投資をしていくことが急がれます(今は、そのためのビジョンがないと思います)。
今年に入ってからというもの、日々の新聞やニュースのトップは、原油高、食料問題、鳥インフルエンザ、サイクロン、大地震、地球温暖化、生態系・・・。すべて自然界における現象です。ここまで原油価格が上がってくると、いよいよ化石燃料からの脱却が現実味を帯びてきます。ここまで食糧問題が切迫してくると、いよいよ減反政策の見直しが現実味を帯びてきます。つまり、随分前から、賢明な識者が危機感を持って訴え続けてきたことが、ようやく現実として理解される時代になってきた。もう遅いのか。いや、そうではないと思います。「気づいた時が、魂元年」・・・何でも、気づいた時がベストな時。遅すぎることも、早すぎることも無い。だから、日本も世界も、政治的な駆け引きをしながらでもいいから、得意技を出し合って協力していけばいい。その切り込み隊長役に日本がなって欲しいなぁと思います。
さて、丸二という会社は、人々が必要とする本物の技術を持っていて、それを社会に提供することを本業としています。そして、その技術が必要とされる時代が、そろそろやって来たようです。もう「とりあえず」の建築はやめよう。本当に根本的な部分に目を向けた建築を提供していこう。そのことだけに力を注いでいこう。地球環境が変化し、人々の意識も変わり始めています。人間は、ひとつのことに対する意識が変化すると、他のものを見る目も変化していきます。となると、建築に対するモノの見方も当然変わってくるでしょう。その時、必要とされる技術や商品を持っていて、世の中のお役に立てるかどうか・・・。私たちには、自信と共に使命感があります。
※CHANGE
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スミス都へ行く(Mr. Smith Goes to Washington)
公開:1939年
製作:コロムビア・スタジオ
監督: フランク・キャプラ
脚本: シドニー・バックマン
撮影: ジョセフ・ウォーカー
音楽: ディミトリ・ティオムキン
出演: ジェームズ・スチュワート
木村拓也主演の政治ドラマ「CHANGE」がヒットしているようですが、このようなストーリーを見ると、古い映画「スミス都へ行く」を思い出します。田舎の青年政治家(若かりし頃のジェームズ・スチュワート)が、恩師の先輩政治家たちの腐敗を知り、それに立ち向かっていくというドラマで、深い問題提起をしながらも、とてもコミカルで楽しい映画でした(ぜひ、お薦めします!)。特にこの青年政治家が、国会で長時間しゃべり続けるシーンは、見ごたえがあったなぁ。たまには、こういう昔の名作を見るのもいいですね。最近の、すぐ人を殺したり、血が流れたり、恐怖心をあおったり、悲劇的な結末を見せたり、無表情・無彩色・無感動の映画やドラマよりも、ずっと楽しいですし、脳や精神にもよい影響があると思います。

黄色

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数日前の帰り道、何となくいつもの街並みと雰囲気が違うなぁと思ったら、「あっ、光だ」と気づきました。家の近くの商店街の街灯の光が、白い蛍光色から黄色い電球色に変わっていたのです。まるで昭和初期の頃のレトロな感じで、思わず写メを撮りました。光が変わるだけで、街並みの雰囲気も変わりますね。きっと人通りも多くなって、商売繁盛、より安全なストリートになるでしょう。
建築医学では、蛍光灯の白い光は、目にも悪く、顔色も悪く見えるので、できるだけ使わないようにしています。しかしながら国の省エネ対策の一環によって、これから白熱灯(電球)が無くなっていく方向のようなので、これからは電球色(黄色)の蛍光灯を使うようになると思います。光の色は、できるだけ黄色系が良いです。
黄色は、心理的に「夢」「希望」「コミュニケーション」を誘発させる働きがあるので、家の中のリビングやダイニングの壁やインテリアの色に使って、家族の楽しいコミュニケーションを生み出すことができます。間違っても、リビングにブルー系やグレー系を使ってはいけません。それは集中と排除を誘発させますから、会話が減り、人が集まらなくなります。逆に、子ども部屋はブルー系にすることで、学習への集中力が高まります。このように色には、それぞれ違う効果があるので、使い方次第でとても面白い住環境が設定できるのです。
日本中の街灯の光が黄色い電球色に変わったら、夜の街並みの風景は一変して、最近多発している犯罪も減るかもしれません。以前、「新横浜ラーメン博物館」に行った時や、浅田次郎原作の映画「地下鉄(メトロ)に乗って」を見た時や、そして大ヒット映画「ALWAYS~三丁目の夕日」を見た時に、常に感じていたのは、この光の違いでした。昔は蛍光灯が無く、電球の光だけで人々は暮らしていた。そこには、家族愛、近所付き合い、暖かい風情があった。今は、コンビニの強烈な白い蛍光灯の光で、街は殺気に満ちている・・・。
ところで、ロンドンのテムズ川にかかる「ブラックフライア・ブリッジ」は自殺の名所だったのですが、橋の色をそれまでの黒から緑(=癒し)に塗り替えたら、自殺者が約3分の1に減少したという報告があります。このように、色を活用した環境整備を積極的に活用していくことも、建築医学としての重要な取り組みだと思います。

災害と建設業者

本当に大変な被害になってしまっている四川大地震とミャンマーのサイクロンですが、日本もいつ何時、このような大きな地震や台風に見舞われるか分かりません。TVで災害復旧活動の様子を見ても、本当に大変で、手も足も出ない状況が続いているようです。四川大地震の場合は、日本政府もすぐに救援の申し入れを行い、一度は断られたようでしたが、その後中国政府が初の外国の人的支援として受け入れを発表し、いま現地で活動中です。中国とは色々な問題が未解決なままですが、このような有事の時に力を合わせることができ、日本の対応も良かったと思います。今後、より多くの救援隊が行くことが出来れば、より貢献することができるでしょう。このように日本と言う国には、ちょっと大げさかもしれませんが、「愛」という概念があると感じます。それはどのような時代になっても、ふと目覚める。きっと、遺伝子の中にしっかりと刻まれているのでしょう。
さて、災害復旧活動の状態を見ていて思うのは、もし日本でこのような大災害が起きた場合、倒壊した家屋に穴を開けて人を救出したり、ふさがれている道路を人や車が通れるように復旧するのに、自衛隊や救援隊や消防隊だけでは、なかなか手が回らないだろうと言うことです。かと言って、ボランティアを待つわけにも行かない。とすると、結局頼れるのは地元の建設業者ではないかと思うのです。地域の住宅やマンションや道路を作っている建設関係の人たちが、手元にある工具や資材を重機を使って、地の利を活かして、少しでも早く対応していくことで、いくつかの生命を救えるかもしれない。また、その街や地域の復興のためにも、一番力になってくれる存在でもあります。これから災害が増えていく時代、建設業者の役割と必要性は、ますます高まっていくでしょう。だから私たちも、より深い愛を持って、地域に根ざしていきたいと思います。

欲望に感謝を加えよ!

「美と夢と健康」の住環境づくりをマスターするために、私は日本建築医学協会理事長の松永修岳氏の勉強会に毎月のように通っています。この土日もタップリと色々なお話をお聞きしましたが、その中で思わずハッとさせられる言葉と出会うことが出来ました。それは・・・
欲望に「愛」を加えたら、「努力」に変わる
欲望に「感謝」を加えたら、「貢献」に変わる

人間は生きている以上、欲望からは逃げられない。否むしろ、欲望を全うするために生きている。ただ、欲望を自分だけの欲望のまま終わらせてはいけない。それでは意味が無い。欲望に愛を加えよ。そうすれば、欲望は努力に変わる。欲望に感謝を加えよ。そうすれば、欲望は貢献に変わる。欲望とは生きていくための肯定的なエネルギー。「無欲」とは、無欲になろうとする欲望だ。欲望が無ければ、人間は勉強もしないし、経験もしないし、成長もしない。自己を成長させ、社会に貢献しようとする欲望を持て・・・。
私たち丸二には、強い欲望があります。<快適100年建築>と<美と夢と健康>を世に広めていこうとする欲望。でも私たちは、ここに「感謝」を加えることによって、欲望のエネルギーを「貢献のエネルギー」に変えていたのかもしれません。本物の建築を世に広めていこうとする強い欲望を、良い方向へ中和させようとする働きがこそが「感謝」、つまり「ありがとうございます」だった・・・。今まで丸二が、様々な技術や工法を取り入れながらも、なぜかその技術や工法よりも上位の位置に、常に「ありがとうございます」を置いていたのには、そういう意味があったのでしょう・・・。丸二の「ありがとうございます」は、これからも社会貢献への強力なエネルギーとなるはずです。
だから、まず良い欲望を持つことなんですね。今の時代に最も必要な欲望は、「生きる欲望」。何があっても生きて、幸福なる。そういう強い希望を持って、日々を前向きに生き、楽しみながら、様々な経験を重ねていく。そしてそこに、「愛」・「感謝」を加える。その先に、本当の豊かさが見えてくるのでしょう。これからも丸二は、「ありがとうございます」を大切にして行きたいと思います。
※西洋音楽
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フィレンツェのドゥオモ大聖堂(イタリア)
日本人なのに、なぜクラシック音楽が好きなんだろう・・・と、たまに思うことがあります。ヨーロッパに行った時も、とにかく嬉しい、楽しい、ワクワク、懐かしいという感覚ばかりで、何もしなくても、その街をブラブラ散歩しているだけで、最高の幸福感を感じてしまう。特にドイツ、オーストリア、イタリアでは、そこにいるだけで異常なテンションになってしまった・・・。
ところで、話はガラッと変わって、聖徳太子の十七条憲法の第一条は、「和を持って貴しと為す」ですが、どうして「和を大事にせよ」なんて、当たり前のことを第一条にしたのでしょう。もしかしたら、よっぽど国内に「和」がなくて、乱れていたのかもしれないと勘ぐってしまいます。でも単一民族の日本は、元々「和の精神」や「和の文化」が育っていたというイメージがありますよね。一体、何が本当なんでしょう。
色々な本を読むと、聖徳太子は存在しなかったとか、暗殺され怨霊となったとか、その頃の日本にはすでに多くの渡来人が来ていて、日本は実際は様々な人種が混血して出来ていたとか、その渡来人には秦氏という家系があって、そのルーツは「古代イスラエルの失われた十部族」だったとか・・・。とすると、すでに聖徳太子の時代では、中東や西洋の人たちが東方を目指し、中国、インド、朝鮮を経由して、日本にたくさんやって来ていたのかもしれません。だから、「和を持って貴しと為す」だったのかもしれない・・・。確かに、伊勢神宮には、イスラエルのダビデの星がありますし、広隆寺には「いさら井」と呼ばれる井戸があるそうですが、「イサライ」とはアラム語で「イエスはわが羊飼い」という意味だそうですし、稲荷神社は、イエスを意味する「INRI」の当て字らしいです・・・。真偽はよく分かりませんが、なかなか面白いミステリーです。
と言うことで、日本人である私がクラシック音楽が好きでも、別におかしくは無いということが(誠に勝手な理屈ですが)証明できます。もし日本人の祖先に、中東や西洋やアジアの人たちの血が混じっていたとしたら、まさに世界中の文化や歴史を引き継いでいるのが日本人と言えるからです。結婚式は神式や教会、葬式はお寺。お盆があって、お祭りがあって、バレンタインデーやクリスマスも平気で楽しむ。だから、西洋音楽が好きなのが出てきても、おかしくないということ。さて・・・どうでしょうか。

3分の2条項について

3分の2条項の乱用が続いてます。1月の「新テロ特措法」、4月の「ガソリン税の暫定税率維持を盛り込んだ租税特別措置法改正案」、そして5月の「道路特定財源を10年間維持する道路整備財源特例法改正案」・・・すべて、与党など3分の2以上の賛成多数で再可決されました。しかしながら、この3分の2を得たのは、3年前の郵政選挙であり、「郵政民営化に賛成か反対か」という、(言い方は悪いですが)一種のアンケート結果によってでした。その後、昨年の参議院選挙で、与党は惨敗しました。
『現在、衆議院で3分の2を得ているが、直近の国政選挙において、与党は負けた。ならば、現在の国民の声は、3年前とは打って変わり、与党を厳しく批判していると見なくてはならない。よって、参議院の結果を「国民の声」として重く受け止め、その考え方を深く受け入れていく必要がある。よって、国民の声を無視する結果となるであろう「3分の2条項」の使用は、「禁じ手」とし、絶対に使わない。その上で、お互いに徹底議論をしていこう。もし、それが暗礁に乗り上げたら解散総選挙を行い、今一度、国民の審を問い、勝った側が正々堂々と政策を全うしていけば良い』・・・こういう決断を、前首相と現首相にはして欲しかった。
今の状況で、3分の2条項を使うことは、一種の独裁政治のようなものだと、素人ながら思うのです。「ルールどおりだ。何が悪い」という考え方もできると思いますが、必ずしもルールは万能ではありません。人間は基本的なルールの上に立って、本来の役割を果たしていくことが大切だと思います。・・・今思い出しましたが、昔こういうことがありました。
1984年のロサンゼルスオリンピックで、山下泰裕選手は軸足右ふくらはぎに肉離れを起こしてしまった。しかしながら、決勝で当たったエジプトのモハメド・ラシュワン選手は、山下選手の右足を狙わずに戦った。結果は、山下選手の金メダルだったが、皆はモハメド・ラシュワン選手のフェアプレーを称えた。
「ルールを守れば、何をやってもいい」・・・こういう考え方を「卑しい」とする文化が、かつての日本には(もちろん世界にも)ありました。今は、政治がこういう状況です。子どもたちの精神への影響の方が、むしろ心配です。
※独裁の末路
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ヒトラー~最期の12日間~
製作年 2004年
製作国 イタリア ドイツ
原題 DER UNTERGANG
時間 155分
監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル
ヒトラーと側近たちの最後の12日間を描いた映画。ヒトラーも側近も、最後は自ら命を絶つわけですが、ある側近の夫婦の場合、自分たちの3人のカワイイ小さな子どもたちに、寝る前に(うまく、ごまかして)睡眠薬を飲ませ、寝静まったのを見計らって、子どもたち一人ひとりの口の中に錠剤を入れ、(頭とアゴを両手で挟み、力を入れて)噛ませる。子どもたちは、そのまま静かに亡くなる。その後、2人は拳銃で・・・。かつての独裁政治の末路はこうだったし、そうであるべきだった。と同時に、そういう「覚悟」も持っていた・・・。もう、こういう時代に戻っては行けないですね。

美と夢と健康だって?

丸二は、住む人の「美と夢と健康」をご提案しています。「建築屋さんが、美と夢と健康だって?どういう意味?」という声が聞こえてきそうですね。でも、住環境が住む人の脳と体に与えている影響は、相当なものがあると言われています。食生活を変えたり、適切な医療を施しても、なかなか症状が改善しないような悩みがあったら、もしかしたら住環境・・・つまり「家」に問題があるのかもしれません。
例えば、「空気」。家の中の空気には、様々な物質が混じっています。特に多いのが、建材に入っているホルムアルデヒド等の化学物質。最近はシックハウス対策として、建材に含まれる化学物質は減少してきましたが、特に化学物質に過敏な方にとっては、それでもまったく効果が無い状況です。喘息やアトピー、目の痛み等が改善しない場合、部屋のホルムアルデヒドの濃度を計ったほうが良いでしょう。また、壁が結露で濡れている場合は、カビやダニが発生しやすく、これも喘息などの症状を引き起こしやすくなります。このように汚れた空気環境を、可能な限り「自然な状態」に戻すことができるノウハウを、丸二はいくつか持っています。手軽でコストの掛からない方法から、本格的に改善する方法等、ぜひお問い合わせください。
次に、「水」です。人体の70%は水ですね。ですから、どのような水を飲み、どのような水でシャワーを浴び、どのような水のお風呂に入り、どのような水で顔を洗っているかで、人間の体や肌は大きく変化します(肌から吸収される水分は、飲むよりも実は多いのです!)。また、植木にやる水も大切ですね。もし住まいに流れる水が、給水管の入り口で「マイナスイオン化」できたら、家中の蛇口から「マイナスイオン水」が出てきます。毎日、マイナスイオンのシャワーを浴びれば、当然お肌にもいいでしょう。ついでに、水垢も付きにくく、水まわりも汚れにくくなり、お掃除も楽に。また、配管の中もいつもキレイな状態なので、メンテナンス・コストも軽減します。このように水を活性化する装置を、丸二ではご提案中です。
さて、一日で人が一番長くいる場所はどこでしょうか。そうです、寝室ですね。大体の人が、6~7時間、無防備な状態で過ごす場所が寝室です。この6~7時間の間、どのような環境にいるかで、人の体は良くもなり、悪くもなります。体調を良くする為には、部屋の空気をマイナスイオン化した方がいいでしょう。そうすると寝ている間、「森林浴」をしているのと同じ状態になり、熟睡でき、目覚めも良く、朝から活力が出てきます。壁に塗る素材を吟味することで、このような効果を出すことが可能です。
また、自分の家の敷地が何となくジメジメしていて、花や植物が育ちにくいとしたら、そこの土壌の電子は、「上から下へ」流れている可能性があります。そのような敷地は、「酸化(老化)」する方向に向かうので、住んでいる人も「酸化(老化)」しやすくなり、免疫力を下げてしまうことがあります。ならば、土壌の電子を「下から上へ」流れるようにすればいい。炭素を活用すると、電子が「下から上へ」と変わり、「還元」の方向へ向かいやすくなります。
さらに、女性の敵の「紫外線」。外に出掛けるときは、さまざまな対策ができますが、実は家にいても、窓からドンドン紫外線が差し込んでいます。それを防止することも、可能です。家の中に紫外線を入れない、暑い日射を入れない、でも明るい太陽の光は入れたい・・・こういうことにも対応できます。
以上、いくつかの例を書きましたが、すべて、住む人の「美と夢と健康」に関わることです。けっこう、大事なことです。これからは、体に良い水や化粧品を買うのと同じように、住環境にも少し手を加えてみると、とても楽しく相乗効果が生まれるかもしれません。住環境の改善には、まだまだ無限の可能性が秘められていると思います。

純粋性について

中国・四川大地震の被害が広がっています(1万8千人が生き埋めになっているようです)。地震の規模はマグニチュード(M)7.8。ジュセリーノ氏の予知では、「2008年(今年)の9月13日に、M9.1の巨大地震が中国で発生する」としていましたが、時間的なズレが起きたのかもしれません。北京オリンピックを目前にして、チベット問題と大地震という、国家的な不運に見舞われている中国が、これから国際社会と国民に向けて、どのような姿勢を示していくのか・・・非常に重大な局面に入ってきたと思います。そのような中で、日本と中国の関係を新たに組み立て直す良い機会であった「胡錦濤国家主席の来日」も、新たな展望が開けた実感は無く、「空白」の時間がどんどん過ぎていくばかり・・・。
地震や自然災害は、仮に予知することが出来ても、逃げることは出来ても、発生自体を食い止めることは人為的には難しい。地球の「怒り」に対して、私たちは心を入れ替えて、出来るところからでいいから、生活習慣や経営方針を変えていくしかない。そういう姿勢をまず見せて、いくらかでも時間的猶予をいただくしかない。そんな気持ちが世界的に芽生えれば、きっと何かが変わってくるのでしょう。しかしながら、この日常で繰り広げられている現実は、相変わらず権力闘争や戦争ばかり。自分たちの身を守ることを目的とした醜態に、まわりは唖然としながらも、本人たちは構わず戦いや汚染をし続ける。もう、やめよう。一緒に何とかしよう。そうこうしているうちに、私たちの大地と空気と水は、だんだんと汚れていくのだから・・・。
最近、スカパーで映画「ルートヴィヒ~復元完全版~」を録って、何日かに分けて見ました。何しろ4時間もある映画なので、一回では無理。それでも最後まで飽きずに見ました。実はこの映画、私が大学生の頃に映画館に3回も通ったもので、それ以降ずっと私のベストワン映画なんです。でも人にはあまり言ったことがない。なぜかと言うと、「何それ。知らない」とか「見たけど、長いし退屈なだけ」とか「暗くて変な映画でしょ」と言われるのが関の山だから。監督はイタリアの巨匠、ルキノ・ヴィスコンティ。「ベニスに死す」「家族の肖像」等で有名ですね。主人公は、19歳の若さでバイエルン国王となったルートヴィヒ2世。作曲家ワーグナーに傾倒し、国費までつぎ込む。(嫌いな)戦争に負け、結局ワーグナーにも裏切られ、現実から逃避し、狂人扱いされる。最後は王位を追われ、幽閉先の湖で、謎の死を遂げる。今の時代に、こんな「狂王」がいたら大変な批判を受けそうです。でも、こうして映画で見ると、それにはそれなりの時代背景や魂の叫びのようなものを感じて、一概に「無意味な王だった」とは言えない何かがあるようにも感じます。それは多分・・・「策を講ずることをしない、異常なまでの純粋性があった」ということかもしれません。
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もし今、彼のような人が国を治める立場にいて、賢明な側近がいたら、おかしな策を講ずることなく、ただ純粋に、自然の豊かさや森の美しさ、戦争の無い平和な社会を夢見て、パワーゲームとは無縁のレベルで、ある種の象徴になれたのかもしれませんね。ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとなった、「ノイシュヴァンシュタイン城(上の写真)」は彼が建設したものです。(当時としても)時代錯誤だった中世風の美しい城を建てて、ワーグナーのオペラの場面を描いた壁画の中に暮らし、世を治めることに背を向けた王でしたが、このような美しい文化的な遺産を遺すことだけはできました(今は、観光客がたくさん訪れています)。さて、いま世界を動かしている方々は、後世に何か一つでも美しいものを遺せるのでしょうか・・・。
※ルートヴィヒ~復元完全版~
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監督  ルキノ・ヴィスコンティ
出演  ヘルムート・バーガー、ロミー・シュナイダー、トレヴァー・ハワード、シルヴァーナ・マンガーノ 他
1972年/イタリア・西ドイツ・フランス映画
240分
ということで、映画「ルートヴィヒ~復元完全版~」です。起伏も無く、ドラマティックなシーンも一切無く、静寂さだけが延々と続く映画ですが、主演のヘルムート・バーガーの鬼気迫る演技と映像の美しさを見るだけでも、充分価値があると思います。城の中にある幻想的な洞窟のシーンが見事。池には数羽の白鳥が浮かび、ルートヴィヒが貝のような形の舟に乗って、客を迎える。美しさと滑稽さの向こう側に見えるのは、ただ悲しさだけ。でも、それを笑うことは出来ない・・・。

愛情を注ぐ

今月の「プレジデント」に、「大富豪のマネー習慣」という特集があって、その中に「診断!今、お金が貯まる人の財布の共通点」という記事がありました。お金が貯まる人の財布と、貯まらない人の財布には、いくつかの共通点があると。
<お金が貯まる人>
・財布の材質が固く、型崩れしていない。
・お札が折れない長財布を使っている。
・お札とレシートを分けて入れている。
・レシートがたまっていない。
・ポイントカードを持っている。
・お札が金額順に美しく並んでいる。
・小銭を別の小銭入れに入れている。
・お守り(神仏、運気に関するもの)を入れている。
<お金が貯まらない人>
・財布の材質が柔らかく、型崩れしている。
・お札が折れる折りたたみ型財布かマネークリップを使っている。
・お札とレシートが混在している。
・レシートで財布がいっぱいである。
・財布を持たず、カード入れだけ持っている。
・生活臭のしないカード(レジャー等)しか持っていない。
・お札の順序がメチャクチャになっている。
結論は、要するに「お金への愛情」ということのようです。う~ん、なるほど。「大切にして、慈しみを持って接していれば、集まってくる」という法則がここでも作用しているんですね。私の場合は、運良く、「貯まる人」の財布に近い状況だったので一応ホッとしましたが、これからはより意識を持って、お金を大切にしていこうと思います。その意識があれば、当然すべてのものを大切にできるようになるはずだから。
それから、「プレジデント」の記事からもうひとつ。ヤンキースの松井秀喜選手がいま絶好調ですが、その原因として、「食生活の改善」があるとのこと。松井選手は結婚してから、それまでも外食型から奥さんの手料理に変わり、食生活が安定。と同時に、外食して夜遅く帰るという習慣が無くなり、就寝も早く、起床も早く、生活のリズムが健康的に変化。この二つの要因だけでも、体にとって相当なプラス効果が起きたものと思われます。
やはり、「食」は大事ですね。外食、肉食、ファストフードの侵されてしまった日本の食文化を元(昔)の状態に戻すのはなかなか大変ですが(私も、外食、肉食はまだ好きなので・・・)、自分自身の「脳」と「体」をベストな状態にしておくことは、これから非常に大事なテーマになると思います。もちろん、早寝早起も同じように大切ですね。まずは生活の基本から正していこう。
「愛情を注ぐこと」・・・お金や健康に愛情を注ぐこと。その結果、人や社会のためになる役割を担えるようになる。とても重要なことだと、あらためて気づかされました。

昨夜の地震

昨日の夜、何か眠れなくて起きていたら、1:45分頃けっこう大きな地震がありました。ゆらゆらと船のように長い時間揺れていたので、これは震源地は大きいかもしれないと思いTVを付けると、茨城県沖で震源の深さは約40キロ、マグニチュードは6.7とのことでした。各地とも大きな被害は無かった様子で、とりあえず一安心。と思った直後、慌ててカバンの中から手帳を取り出し、5月のページを見たら!
「千葉(?)でマグニチュード7.2の地震」、と書いてある!
これは最近世界的に話題になっている、(予知夢による)予言のジュセリーノ氏が以前より警告していた情報を、私が手帳に書いていたものです(ジュセリーノ氏のことについては、公式サイトがあるので、そちらをご覧ください)。場所が千葉ではなく、茨城、栃木でしたが、千葉も震源に近く、マグニチュードもぴったり一致はしていませんが、ほぼ近い数字です。
ジュセリーノ氏は予知した内容を、事前に公式文書として記録に残した上で、本人(国)に送付しています。そのほとんどが実際に起きたとのこと(阪神大震災、9.11、長崎市長射殺、ゴア氏のノーベル平和賞受賞、アイルトン・セナの事故死etc)。本人に送る目的は、(悪いことであれば)「回避する」ため。当たることよりも、外れることを望んで、様々な予知情報を多く発表しています。
このジュセリーノ氏の予知を見ると、これからの地球環境の問題は、非常に厳しいものがあります。数日前に起きたミャンマーのサイクロンによる大被害も、ジュセリーノ氏が見た未来と一致しています。これからは、自然界がどのような状況に変わっていくかを把握しながら、日々の生活や行動を考えていかなければなりません。と同時に、このような状況を招かないよう、一人ひとりが環境を意識していく必要があるのでしょう。
当面、私が特に心配しているのは、地震、鳥インフルエンザ、水不足ですが、このような情報が広く知れ渡ることによって、早期の対応やワクチンの準備等などの対策が取られ、何も知らなかった状況よりも被害が小さくなるという期待が出てきます。まさに、そのことがジュセリーノ氏の役割であり、私たちが取るべき捉え方ではないでしょうか。世の中は不思議なもので、いろいろなことがありますが、必要な時に必要な人や事象が出てくるものです。