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知的障害児がよくなる!

昨日、丸二が入会している日本建築医学協会の方からのお勧めで、興味深いセミナーに参加いたしました。講演タイトルが「知的障害児は天才性を秘めている!」というもので、講師は鈴木昭平先生。要するに、「知的障害は治る」という内容だったのです。確かに、多動児や知的障害児のお子さんが身近に増えて来ていることは感じていましたが、「治すことができる」という認識はあまりなかったので、もしこのようなことが現実に可能であるならば、悩んでいる多くのお母さんやお父さんにとって、福音になるのではと思いました。
鈴木先生のお話によると、結局のところ、大切なのは「血流」であり、脳の神経回路を増やして「良い血液」をちゃんと流せば、知的障害は改善するということなのです。そのために、そのお子さんに対して、カードを使って高速で情報をインプットしたり、自然のサプリメント等で血流を良くしたりという、具体的な手法があり、実際にそのような方法で、多くの知的障害の子どもたちが普通の生活ができるようになるまで改善したとのこと。これは、本当にすごいと思います。
また、「良い血液」をつくるためには、常に小腸をクリーニングしておくことが大事で、便秘は良くないと。血流にしても、小腸にしても、これらは大人の健康管理にとっても大変参考になりました。また、子どもさんにとって何よりも効く薬は、お母さんの笑顔だそうです。お母さんの優しい顔、優しい声が子どもの極度のストレスを開放し、それが脳の血流を良くする。結果として、知的障害がどんどん改善されていくということです。
つまり、現代のストレス社会からのマイナス影響を、一番素直に受けてしまって、知的障害が起きているのかもしれません。だとしたら、逆にそのようなストレスから開放させる技術・手法を発見すれば、改善することができるというわけです。こういうことを知ると、マイナスの言葉がどれほど相手と自分自身の血流を悪くしているのかも分かります。血流が悪くなれば、脳も働かなくなり、良い発想ややる気が起きるどころか、逆にもっとミスをしたり、自暴自棄になったりしてしまいます。今回のお話は、知的障害児だけではなく、現代社会を生きるすべての人にとって有意義なものでした。鈴木先生につきましては、詳しくはこちらをご覧ください。
今の世の中は、一見、とても厳しく、悪くなっているように見えますが、必ずそこには思いがけない解決のヒントや兆しも落ちていると思います。すぐに手が届くほど、とても身近な場所に。そこに気づくチャンスがたくさんあるのが「今」だと思います。だから、何事も諦めないことが大事なんですね。不可能と思い込んでしまった先には、約束どおり「不可能」が待っている。でも「絶対にできる」と信じて、前向きに歩む先には、必ず「可能性」が広がっている。そんな、先々に向けての大きな光の一つを、昨日は感じることができました。
大丈夫、きっとよくなる。

真の安全

先日、年に一度の「安全衛生大会」を開催し、約80社の協力会社の方々と共に、現場の安全管理について確認しあいました。今ほど、あらゆる分野において「安全」が最優先になってきた時代はないと思いますが、私たち建設産業人にとっては、どのような時代でも現場の安全は大きなテーマです。
現場の安全を維持する原動力は、当然そこで仕事をしている全ての人たちの意識であることは言うまでもありません。そのためにも、常に冷静で、落ち着いた気持ちでいることが大切です。焦って何かをしたり、慣れた感覚で無意識でやったりすると大きな事故につながります。そういう意味では、常に心の状態を整えておくことが重要です。
一方、最近の世の中の情勢に対しても、きちんとした認識力を持っていないと、大衆の動きに大きく振り回されたりして、誤った判断をしてしまう危険性があると思います。例えば新型インフルエンザにしても、大きな問題になる前に何かしらの準備をしておけば、実際の騒ぎになった時に、変な不安や恐れを持つことなく平気でいられます。心配すればするほど、その対象は近寄ってくると言われますので、逆に言うと、心配のない状態にしておけば、それらは近寄ってこないわけです。
これからの世の中は、いろいろな事件や事故が増えるように見えると思いますが、自分自身のしっかりとした認識力を持って、安心して生活をしていけば、むしろチャンスが近寄ってくるのではないかと思います。すべては自分自身の意識の持ち方次第のようです。時代が大きく劇的に変化しているのは事実ですので、どうせならビッグなチャンスが近寄ってくる生き方や仕事をしたいですよね。そのためには、やはり心を磨いていくことしかないように感じます。
一昨日、2010年度の新卒採用のための「会社説明会」を行いました。今年で6年目となります。この説明会の中で、入社してまだ数年目の若い社員さんが、丸二の企業理念の中の「迷ったら良心に問え」という言葉を紹介していました。とても嬉しかったです。結局、いま必要なのは、これだと思いました。迷ったら良心に問い、その答えのままに行動する・・・これができたら、これからの時代はまさにビッグ・チャンスに満ちていると思います。
丸二という会社が、今まで本当に苦労に苦労を重ねながら得てきた様々な技術や信用は、この「迷ったら良心に問え」とい考え方がベースにあったからだと、あらためて気づくことが出来ました。今後もこの考え方さえブレなければ、世の中で何が起きようとも、会社も個人も成長し続けることができると思います。だから真の安全とは、自らの心(意識)が生み出すものだと思います。

「何か」を目指して

伊勢丹の吉祥寺店が閉店することに。地元、吉祥寺としては近鉄、三越に続く有名百貨店の撤退ということで、時代の大きな変化を感じます。特に伊勢丹のような「勝ち組」にも、今回の景気後退が大きく響き始めたのかと思うと、「100年に一度」という状況を再認識させられます。ただ、撤退することで空いた空間には、また別のお店やオフィスが入るでしょうし、またそこでは、今までとは違う「何か」が生み出されるはずですので、常に「CHANGEはCHANCE」ですね。どんな時代になろうとも、ビジネスの本質である「事業を通じて社会に貢献する」ことに向かって、絶えざる前進さえして行けば、必ず活路は見出せると思います。
とは言え、その絶えざる前進のことを、ついつい忘れてしまったり、疎かにしてしまったりするのが人間の弱いところで・・・だからこれからは、「上手」「下手」というよりも、少しでも前へ進む努力をし続けられるかどうかに掛かっているように思います。「より良くなろうとする欲」を持って、社員一人ひとりが自らの人間性を高めて、本当により良い商品とより良いサービスをご提供することに、毎日1mmの前進をしていく。こういう微細なことへの関心と行動が、いずれ大きなうねりに発展すると考えます。
一方、政治の世界では、小沢さんが代表を辞任しました。(良い悪い、好き嫌いは別にして・・・)大政治家の時代の終焉だなと感じます。かつての善悪兼ね備えたダイナミックな指導者の時代は、もう戻ってこないのでしょうね。そう考えると、何となく寂しいような気もします。もしかしたら、この国の難局を乗り越えるために必要不可欠な豪傑たちを、与党も野党も、みすみす失っているのかも・・・。でも確かに時代が変わったのも事実。これからは、みんなが固有の能力を持ち寄って、共同作業で切り開いていく時代に。そうとなれば、全人類一人ひとりに、何かしらの役割と共に責任が生まれます。
特に、経営者の責任はさらに重くなっていくのでしょう。中でも「教育」という部分への責任が、日に日に大きくなっていくように思います。社員さん一人ひとりの人間性が高まって行かないと、いかなる商品やサービスも本物として完成しないからです。そういう意味において、これからの企業経営は、目に見える論理的な面と、目に見えない非論理的な面の両方を扱っていくことになるはずです。
丸二の企業理念である「ありがとうございます」は、まさに非論理的なもので、雲を掴むようなものです。ただ、この理念があるおかげで、(本当に時間は掛かりますが)これからの時代に必要とされる「何か」を与えられているように感じます。例えば、ここ一週間の出来事ですが、入社してまだ数年の若い営業社員さんが、自身が担当している工事の地鎮祭で司会を務めた後、感極まって涙があふれ出てきたのです。なぜでしょうか・・・。そこには、仕事を超えた何か・・・お客様への純粋でとても強い感謝の念があったからではないかと思うのです。これは、非論理の世界です。
また昨日、リフォーム工事をさせていただいたお客様から、「(感激して)涙が出そうになりました」というお言葉もいただきました。これが・・・何と言いますか、私たちが目指している「何か」なんだろうと思うのです。実は他にも紹介したい出来事はありますが、とにかく今の私が言いたいことは、「これが仕事の本質なんだろう」ということです。ここに、今回の「100年に一度」に対する突破口があるのではないかと。時代が変わり、新しい価値が生み出させるタイミングの中で、私たちは、一人ひとりが人間としての成長を遂げながら、自身の能力にさらに磨きをかけ、建築という分野において社会に貢献していく。その揺ぎ無い信念を、さらに強くしていく。日々1mmずつ。まだまだ未完成で未熟な私たちですが、このような想いを持って、前向きに努力中です!!

「共生」の厳しさ

ゴールデンウィークは自宅でゆっくり過ごしましたが、一日だけ家族と渋谷に遊びに行きました。それにしても凄い人混みで、もう・・・ダメですね。渋谷から原宿を(人をかき分けかき分け)歩いて往復して、エネルギー消耗。でも、今の若い人たちの動きが肌で分かって、それなりに収穫はありました。
特に驚いたのが、最近ニュースでやっていた「フォーエバー21」の前に行列ができていたこと。開店初日からずっとこうなんでしょうね。隣の「H&M」の前にも行列で(隣同士なのを初めて知りました)、整理券を配ってました。「ユニクロ」をはじめ低価格でデザイン性の良い商品がますます人気ですね。今後、多くの大手資本が低価格衣料に参入してくるでしょうから、それはそれで熾烈な競争になると思います。
そう考えてみると、本当に商売は難しい。吉祥寺のサンロードには巨大なシューズショップが出現して、目の前の靴屋さんとバトル開始。少し前は、ヨドバシカメラの出現で、並びのLAOXが撤退しました。以前の景気がいいときは、お互いが相乗効果で共存できたのでしょうが、最近はどこかの「一人勝ち」というパターンが多いように感じます。だから余計に「差別化」、つまり「ウチにしかないもの」が大切になって来るのでしょう。
逆に「ウチにしかないもの」があれば、決して大きな店でなくても、お客様は来るようです。ネットで評判になれば、全国から注文が殺到します。マスメディアに乗らなくても、いいものがあって、評判になれば勝てる。そういう意味で、面白い時代です。また、それこそが「共生経済」「公正社会」につながると思います。
それぞれが他には無い「いいもの」を持てば、お互いが繁盛するかもしれません。同じようなものを売るから価格競争や広告合戦となり、広告収入(=スポンサー)が頼りのマスメディアに公正さが失われていきます(結果、偏った意図的な情報しか出せなくなります)。いいものを作り、いい評判が伝われば(もちろん適切なPR活動は必要です)、お客様は自然に増えていくようになると思いますし、マスメディアとしても、一社あたりの広告料は減るかもしれませんが、個別のスポンサーからの圧力も比例して弱くなるので、いずれ公正な情報を出せるようになると思います(・・・そう期待します)。
ただ、どっちにしても、「いいものでないと話にならない」という歴然とした現実が、そこにはあります。だから、これからはイメージや資本力でモノを売ることは出来ず、本当の「品質」勝負になってきます。「いいもの」を作って提供することができるお店や会社が、お互いに「共生」するわけですから、まずここをクリアーしないと。とすると、「共生」とは、とんでもなく厳しいことなのかもしれません。
丸二も、この厳しさに正々堂々と立ち向かいながら、「共生経済」「公正社会」の中で、光り輝く存在になろうと思います。そのために、日々1mmの前進です!!