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亡国マンション

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平松朝彦氏の「亡国マンション」(光文社)を読んでいます(あともう少し!)。今回の耐震偽装問題を含め、わが国の住宅政策や現在の住宅・マンション建設の本質的かつ重大な問題に切り込んでおり、絶対に読まなければならない種類の提言書だと感じます。例えば、建物に関する問題については・・・
1)耐震の問題(基準を高く)
2)結露の問題(外断熱にしないといけない)
3)上下階の音の問題(改善されていない)
4)間取りの問題(少子化の原因に)
5)マンションの寿命の問題(日本は30~40年しかない)
6)コンクリート品質の問題(水分が多すぎる)
7)配管メンテナンスの問題(交換ができない)
8)スケルトン・インフィル(SI)の推奨(専有部分と共用部分を明確に分けること)
9)維持費の問題(大規模修繕コストが掛かりすぎる)
・・・等、様々な問題点が挙げられています。そこで、丸二はどうなのか。ざっと点検と確認をしてみました。
(1)と(6)の耐震とコンクリート問題については、水分を一般標準より少なくした「パワーコンクリート」で、すでに対応中。
(2)の結露も、「外断熱工法」の多数の施工実績で、すでに対応中。
(3)の上下階の音の防止は、まさに「ルネス工法」の独壇場。(7)(8)(9)も「ルネス工法」により、躯体と配管スペースを区分することで、SIを可能とし、設備のメンテナンスと配管の交換工事並びにリフォーム工事を極めてローコストで容易にしています。
よって、(5)の建物の寿命も、躯体(コンクリート)部分もインフィル部分(専有部分や配管設備)も大幅に延び、長寿となります。あとは(4)の間取り等ですが、これは「建築医学」の視点を取り入れ、今年から研究に入りました。まだ最後まで読み切っていませんので、また改めてまとめてみたいと思います。きっとそこから、また新たな取り組みが始まるはずです。ワクワクします。