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トイプードルと生命を守る住宅

今年の7月、我が家にトイプードル(男の子)がやって来ました。生後1.5カ月で、とても小さくて可愛いワンちゃんです。それから約1カ月が過ぎて、体重も来た時の倍となり、だんだん男の子らしいワンパクぶりを発揮し始めました。自分自身、犬を飼うのは初めてで、いろいろなことに戸惑うばかり。子どもの頃は、家に柴犬がいましたが、ほとんど母が世話をして、小さな僕たちは、吠えられて逃げるだけ。犬は怖いものでした。
それでも最近は、ペット好きの方が増え、可愛い子犬にも触れる機会もあり、少しずつ抵抗感は無くなっていました。娘から「犬が欲しい」と言われた時も、子犬ならいいかなと思いました。トイプードルは、とても小さくて、可愛くて、元気なワンちゃんです。人気があるのも、よく分かります。毎晩、家に帰ると飛びついてきてくれて、日々の心を癒してくれます。
そうそう、名前は「じんべえ」と言います。とても日本的クラシックな名前ですね(娘が命名しました)。じんべえには、「福の神」という意味もあるらしく、確かに我が家に来てから、家の中が今まで以上に明るくなったような気がします。人間よりも寿命が短い訳ですので、あとどれくらい一緒に過すことが出来るのかは分かりませんが、毎日じんべえと触れ合って、モコモコした毛糸のような体を抱っこして、幸せな人生(犬生?)を送らせてあげたいと思います。
このように、家庭の中に明かりが灯るということは、とても大切なことだと思います。最終的に、幸せとは「安心」だと思いますので、日々の生活の中に笑顔や安らぎが生まれて来るような生き方を見出すことが大事です。一人ひとりの心の中が、笑顔と安らぎで満たされれば、その集合体である家族はもちろん、街、国、地球も、全部笑顔と安らぎで満たされるでしょう。だから国家論も重要ですが、それと同じくらい、一人ひとりの心の在り様も重要ではないでしょうか。
もし、可愛い子犬と暮らすことで、(子犬と一緒に)心の安らぎが生まれるのならば、それも1つの平和運動(への1mmの前進)なのかもしれません。反対運動のデモ行進よりも、自分自身や身近な人々が、心穏やかに安らぎの気持ちを持って、日々を懸命に暮らそうとする努力の方が、より素晴らしく尊いことに感じられます。
今の日本、諸外国と比べても、大規模な反対運動はあまり見当たりません。「反○○」ということよりも、個人個人がそれぞれの「心の平安」を(努力しながらも)日々生み出しているからではないかと感じます。だから日本は凄いのですね。静かな平和革命が、只今進行中ということです。今回の東日本大震災以降も、(これほどの政治的なミスが重なっても)大きな暴動は起きてません。もちろん心の中には強い怒りや葛藤はあるでしょう。でも、それも何とか自らの心の内で納めようと懸命の努力をしていると思います。全国民による静かな平和革命が進行中です。うちのじんべえ君も、その一員になってくれそうです。
さて、野田政権が始まりましたが、増税+官僚主導という考え方が、本当に展開されるのかどうかに注目しています。もしそうであるならば、日本の経済成長をどのようにして実現していくのか、なかなかイメージがつきません。3.11以降の新しい首相の手腕が、これからの日本を大きく左右すると思います。本当に国民のことを優しく、大切に、愛する方向へ行くのか。政治家・官僚・大企業・マスコミを守る方向へ行くのか。あるいは共にハッピーになれるウルトラCを出してくれるのか。あと数カ月で見えて来るのでしょう。
その間、日本を始め世界の各地でも、様々な自然災害は続くと思われます。今までの規模とは全く違う、さらに巨大な災害も起こるかもしれません。それは経済面にも大きな影響を与えることでしょう。国民を守るということは、人々が安心して暮らせる社会を造ることです。経済的な不安や災害の恐怖から国民を守って行く(あるいは必ず守るという姿勢を示す)ことです。結局のところ、これから人々の意識は「家族の生活、生命を守る」という一点に集約されてくるはずです。今までのように浮かれてはいられない、本当に家族の生命を脅かす危険が迫っている、どれをどのように防衛していくか。
これからは、様々なビジネスも「生活、生命を守る」という視点を抜きに存在しないと思います。今回の大型台風で被害にあった町や集落の状況を見ても、いかに「住宅」が人々の生命を守るために存在しているのかが分かります。住宅業界も、豊かな経済成長を背景に、表向きのお化粧だけは上手になりました。安く作ることも上手になりました。でも、住宅の本当の存在価値は、「家族の生命を守る砦」ではないかと思うのです。
私たちは、RC(鉄筋コンクリート)と天然木(お守りヒノキ)の両方の良さを融合して、災害(地震、火災、水害、台風、放射線等)に強く、なおかつ住みやすく、健康的で、心安らかに癒される住宅をご提案しています。大切な家族の生命を守ることが最優先と成る時代が始まり、世の中は混沌とすると思いますが、何が有っても、毎日我が家に家族が帰って来て、安心して笑顔で暮らすことができる場を生み出して行きたい。じんべえ君を抱きながら、そんなことを考える毎日です。
※最近の一枚
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シューベルト/ピアノ・ソナタ第21番
ピアノ/アファナシェフ
最近、ピアノ曲を聴くようになりました。「世界最高のピアニスト」という本の中で紹介されたいくつかのCDを聴いて、なんとなく目覚めたのです。私は、基本的には管弦楽(オーケストラ)の方が好きで、器楽曲や室内楽はあまりよく分かりませんでした。ところが今回、アファナシェフというピアニストの弾くシューベルトを聴いてみて、とても感じるものがありました。
今までシューベルト自体に詳しくなかったので、この曲も初めて聴いたのですが、とても深く、幻想的で、ある種の畏れ(恐れではなく)までをも感じることが出来ました。ピアノ曲は、たた一人の人間が音を出す音楽なので、その人間の全てが現れるようです。試しに他の演奏(ケンプ)を聴いてみたところ、まったく違う、とても普通に素敵でキレイな曲に聞こえました。アファナシェフは、日本の京都が好きで、そこで瞑想をするそうです。今の時代、自分自身の心の奥底を見つめ、本当に自分自身が望んでいることを見出すことが大切だと思います。時にはピアノ曲を聴きながら、心静かに、物思いに耽るのも良いですね。