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論理的経営下における機能集団

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昨日、本屋で見つけ、夜、一氣に読みました。「強者のしくみ」(磯部洋著)です。強い会社の代表として「セブンーイレブン」と「しまむら」を挙げ、共に「しくみで動いている」ことを分かりやすく説明しており、大変共感を覚えました。両企業の経営は極めて理知的で論理的なしくみ(つまり、理屈ですね)の上に成り立っています。それは、時に冷酷で厳しいもののようです。高い思想・志・考え方を掲げて、その実現に身を挺しているイメージです。
「お客様に支持されるような体質になること」を目標として、様々なしくみが働いています。そして、このようなトータルなしくみによって差別化を図り、成功しているわけです。また、「論理的経営下にある企業の組織は機能集団となっているが、情緒的経営下にあるそれは生活共同体である」という見方は、確かに理解できます。JR西日本がよい例です。今回のような大事故が起きている最中で、社員たちは救助に向かわず、ボーリングや飲み会、ゴルフ、温泉旅行に興じていました。これは、「協調性(皆とうまくやっていくこと)」を優先させる「情緒的経営下における生活共同体」の姿ですね。
本来の企業とは、「お客様に支持される」ことを目指している「論理的経営下における機能集団」のはずですので、そのような組織においては、JR西日本のような醜態は「100%」あり得ないはずです。私たち経営人は、ここに氣づかなければいけません。丸二は建設業であり、「セブンーイレブン」や「しまむら」のような小売業では無く、極めて「個人」の技術・能力によるところが大きい業務を行っているのですが、可能な限り「しくみ」で動かすこと、「機能集団」化させることは、全く共感するものです。建設業として、お客様に支持されるために必要な「しくみ」にさらに磨きをかけ、社会にとってプラスの存在になるべく、日々経営のレベルを上げてまいります。