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唯心論と唯物論

最近、あるセミナーで理解できたこと。「唯心論と唯物論は、お互いに比べあう立場のものでは無く、唯心論の中に唯物論が含まれている」という認識です。これは、目からウロコでした。世の中には、「唯物論(お金・物質)より唯心論(こころ・精神)が大事。経済的な豊かさは不要だ」という人もいれば、「唯物論(お金・物質)の方が大事。唯心論では何も得られない」という人もいます。つまり、「AかBか」というモノサシだったので、どちらが正しいかという決着がなかなか付かなかったのです。しかしながら、「唯心論の中に唯物論が含まれている」という理解をすると、とても自然です。唯心論は「海」であり、唯物論は「魚」です。まず「海」があって、「魚」は存在します。でも「海」だけでは不足、「魚」も海があってこそ生かされます。「AかBか」の時代ではなく、「AとB」の時代へ。そういう意味で、「海(精神的な豊かさ)」への視点を強化することで、「魚(経済的な豊かさ)」を実現するという理解になるのでしょう。時代が加速度的に変わりつつある今、自らの世界観(モノサシ)を持たないと、迷路に迷い込んでしまいます。