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紅白を思う

今年も例年のように、紅白歌合戦に関する問題が発生しました。「視聴率」「司会者のミス」「出演者の品格」等・・・、毎年、年末年始はNHKがやり玉に上がってしまいます。でも、もういいのではないでしょうか・・・。かつての高度成長期における国民の価値観と、現代のそれは明らかに変化しています。そのギャップを様々なテクニックを使って埋めようとする紅白は、見ていても悲壮感と必死さに溢れています。両方を満足させることに疲れてしまったのが、分かります。だからもう無理せず、これを機に思い切って終了してしまうのもいいのではと、勝手ながら思います。私個人としては、大晦日の夜に、NHKが総力を挙げて「一年の振り返り」番組を制作してくれたらありがたいなと思います。今年一年に起きたこと、政治・経済・社会・教育・文化・環境・国際・ビジネス・芸能・音楽・流行・スポーツ・人物等々から良質な情報と映像を、5時間くらいかけて報道する。そこから、来年に向けての展望を抽出していく。このような番組づくりにお金と情熱を傾けてくれれば、NHKの存在価値が高まるように思います。紅白を見てブツブツ言う年越しから、静かに一年の振り返りと内観を果たす年越しへ・・・。今、自然環境が破壊され、地磁気が狂い、信じられない事件が起きています。私たちも、そろそろ時代の急変化を「実感として」感じ取るべきです。「紅白の無い大晦日」は、そのような意味において、価値ある「変化の象徴」になるとさえ思います。