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responsibility(責任)<その2>

「責任」=「反応する力」と捉えてみると、いろいろな気づきが生まれてきます。責任感のある人は、確かに起きたことや状況に対して、「すぐ反応」と「すぐ行動」を実践しています。後手に回ったときのリスクの巨大さが分かっているからでしょう。なかなか真似できないくらいの速さで手を打ちます。これが、「人間の器」というものなのでしょう。私はと言えば、まさにそのような人物になるための修行の身にあります。ですので、日々の小さな反応を大切にしなければなりません。
「反応力」のある人を見ていて、ふと思うことがあります。一体いつ、どこで、どのようにして、このような力を身につけたのだろうかと。誰かに教わってできる性質のものではありません。これは、一種の感性ではないでしょうか。恐らく、元を辿って辿って、さらに辿ると、答えは「挨拶」にあるのかもしれません。人とお会いした時の最初の反応が、「挨拶」です。友人でも、会社の同僚でも、上司でも、家族でも、お客様でも、近所の知り合いでも、日が変わって会った時は必ず、「おはよう!」とか「こんにちは!」という挨拶を交わします。これが、もしかしたら、「反応力」を強化するための訓練になっているのかもしれません。だから「挨拶の出来ない人は、いつか突然信用を失う」と言われているのかもしれません。
そしてさらに、「挨拶」をもっともっと遡って行くと、「返事」に行き着きます。子どもの頃から、大きな声で「はい!」と返事をする習慣を身につけておくと、「反応力」が相当に高まり、責任感のある立派な大人になっていくのかもしれません。それは結果的に、その本人を守護するパワーにもなるわけです。
今、責任感の欠片の無いような人たちが毎日TVで映っていますが、私たちは、それらを反面教師として捉え、日々の「返事」や「挨拶」から始めつつ、物事に「反応する力」を身に付けていかなければならないのでしょう。時代が切り換わる瞬間を、日に日に感じる今日この頃です。