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色と心と建築医学

昨夜は、日本建築医学協会の「エネルギー医学研究会」に社員さんと出席し、カラーセラピストの浅井夕佳里先生から貴重なお話をお聞きしました。建築医学では、カラーリングを非常に大切にしています。色は(無意識にですが)人の心に影響を与えています。例えば、ゆっくりと心身を休める寝室に、脳が活発になる「赤」はダメですが、癒しの「緑」はいい。家族が楽しくコミュニケーションを取るためのリビングに、脳を沈静化する「青」はダメですが、会話が弾む「黄・オレンジ」はいい・・・等々。しかしながら昨日のお話によると、もしその最適な色が嫌いな色だったら、どうするか・・・。このような場合は、その人の過去の経験の中から、その色を嫌いになった要因を探し出す必要があります。人間の経験とは、様々な要因が重なって、「ある特定の色」と結びついているようなのです。その経験を思い出すことによって、その色に対する嫌悪感が消滅します。それぐらい、色は人間の深層心理に深く影響を及ぼしているようなのです。そう考えると、尚のこと、建築で使用する色に対して、私たちはもっと神経を使わなくてはならないと感じます。「形」や「光」についても同様です。丸二が提唱している「100年建築」とは、目先のブームに乗ることなく、永続する普遍的な「美と健康」という概念を必要としています。そのひとつ答えが、「建築医学」だと考えています。