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空海、マンダラ、2つの○

最近、空海に関心があって、いくつか本を読んでいます。特に宗教としての理解ではなく、現代人の生き方や成功法則に関するセミナーや本の中に、「空海密教」への言及がいくつかあったので、それでは勉強してみようかと。
そこで、本屋さんをブラブラしながら、「密教的生活のすすめ/正木晃:著」と「空海密教の宇宙/宮坂宥勝:著」という本を買って、さっそく読んでみました。が・・・ムズカシイ。なにしろ仏教自体の知識もほとんど無いので、余計に・・・ムズカシイ。でも仏教の専門家になるわけではないので、ザクッと、大雑把に理解してみようと思い、がんばってみました。
そこで、少しだけ分かったこと。
・密教は、最後の仏教。
・それまでの仏教をすべて包括している。
・即身成仏(生きながら悟る)。
・秘法を使う実践的なもの。
・日本の密教は空海密教のみ(真言宗)。
・本尊は大日如来(宇宙の象徴として)。
・他の宗教は神に支配されるが、密教では大日如来(宇宙)と一体になれる。
・「胎蔵マンダラ(理)」と「金剛界マンダラ(智)」の両部で、思想を視覚化している。
・両部不二(異質なものを、異質なままに、統合する共生の思想)
・マンダラとは、「丸」、「輪」、「球」の意味。
・密教の実践として、「三密」(「身密」、「口密」、「意密」)がある。
「即身成仏」とは、今の言葉で言うと「生きているうちに、成功すること、幸福になること」だと思います。空海は、即身成仏をするために、「口密」(言葉として唱える)、「意密」(イメージ化して確信する)、「身密」(実際に行動する)をせよと言っています。これは、まさに最近の「成功法則」そのものですね。
「ありがとう」「ツイてる」等の言葉(=マントラ)を実際に口にしながら(口密)、なりたい自分の姿や欲しいものを意識の中でイメージ化し(意密)、あとは実際に行動する(身密)。なおかつ意識の中のイメージを絵(=マンダラ)に描いて、部屋に掛けておく。これらのすべてが潜在意識にインストールされ、自然に夢が実現する。今、多くの欧米の方々がたくさんの成功法則本を出していますが、みんな同じ。しかも日本に先駆者がいたんですね。う~ん、すごい!空海は、観念的な手法ではなく、実践的な手法(密教)によって、「みんなを幸福にしよう」としたんですね。とても好きになれそうです。
ところで、もっとスゴイ発見があります。この密教の象徴である「マンダラ」とは、「丸」、「輪」、「球」という意味とのこと。しかも「マンダラ」は、「胎蔵マンダラ(理)」と「金剛界マンダラ(智)」の2つで構成されている。つまり、またもや「○が2つの丸二」に結びつきます。この2つの「○(=マンダラ)」は、異質なものを、異質なままに、統合する共生の思想をイメージ化したものなので、丸二という社名にも、かなりの意味があるということなのでしょう!!
面白いような、怖いような・・・。「胎蔵マンダラ(理)」と「金剛界マンダラ(智)」の「2つの○」の両方を持ち合わせている社名として、世のため人のために、建築を通じて、「共生の社会」を創り上げていかなければならないですね。と、ますます意を強くした今日、この頃です。