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つきを呼ぶ環境

ここ数日間で、本物の「風水オフィス」(千葉)と「風水住宅」(茨城)を見学することが出来ました。風水とは、「西に黄色」というような単純な方位学(占い)とは「似て非なるもの」で、本来は、住環境(場)が人間の脳や体や心に与える影響を科学的に検証した(古代から伝わる)建築技術体系のことを言います。東洋医学と建築技術の融合が、現代の大脳生理学や環境心理学によって科学的に解明され始めたことで、風水が「風水科学」と呼ばれるようになってきました。
その風水科学のテクノロジーを応用したオフィスや住宅を見ると、とても自然界との調和を感じますし、脳も体も活性化してきます。オフィスであれば、とても居心地の良い職場環境となり、社員の仕事に対する意欲が高まると同時に、精神的なストレス(病気)の予防になります。住宅であれば、家族が早く帰りたくなるような家となり、家族団らんと楽しいコミュニケーションが生まれやすく、ゆっくりと心身ともに、くつろぐことが可能となります。これが住宅本来の目的ですよね。オフィスにしても、住宅にしても、そこで過ごす人たちがどのような未来を望んでいるのかによって、空間の形や色やレイアウトが変わります。ここが、面白いところです。単純に、一律に、「西に黄色」というわけにはいかないのです。
見学させていただいた風水オフィスと風水住宅は、明るくカラフルで、曲線が多く、温かく、かつ神秘的です。過ごす人の心を捉え、一日の習慣自体を変えてしまう力があります。場が変わると、気持ちが変わり、習慣が変わり、自然と行動が変わります。それが、結果的に、人生(=経営)の流れを変えうる力になると考えます。
私も風水鑑定士として、最近、いくつかの鑑定業務を行っていますが、「意識して場を整える」という行動によって、少なからず気持ちに変化が起きるようです。例えば、デスクの位置を変えるとか、ベッドの位置を変えてみる。あるいは、整理整頓して、ゴミを捨てる。エントランスに、観葉植物を置いてみる。クロスの色を、白から黄色・オレンジに変えてみる。暗い部屋の隅に、間接照明をひとつ置いて、壁を照らす。殺風景な壁に、風景の絵や写真を飾る。固い床に、カーペットを置く。テーブルを四角から丸に変えてみる・・・。以上のように、そんなに多額のお金を掛けなくても、大きな効果が上がるものがあります。
建築とは、ただ物理的に建物を作ることが真の目的ではなく、そこで過ごす人の夢や目標を支援する「場」を提供するためにあると思います。新社屋を建てる社長は、「会社の発展のため」であり、家を建てる人は、「家族の健康と幸福のため」・・・ですよね。それに応えることができる建築技術を、私たちは、可能な限り、マスターしなければならないと思うのです。
※月のテンポ
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つきを呼ぶ音楽  - 絶対テンポ116 -
片岡慎介
イチローやタイガーウッズの動作に現れるテンポは、「月のテンポ116」だそうです。このCDは、絶対テンポ116によって作られた音楽で、右脳を活性化させる効果があるとのこと。確かに、とても快適なテンポを感じます。今、試しに社内で流しています。