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温かい社会へ

今、社会から温かみが失われているような気がします。世の中にはいろいろな人がいて、それぞれの価値観で生きているわけですが、基本的に、人はどこかひとつの国(組織)に所属をしていて、お互いに助け合うという「互助組織体」の一員になっているはずです。その中には、いろいろな考え方があって当然ですが、でも、苦しい環境にいる人を助け合うために税金や社会システムがあって、それを「温かい心を持って」確実に動かしていくのが政治・行政の役割であることは間違いないと思います。
今、その大切な税金が、苦しい人を救う方向に回らず、為政者たちの物質的豊かさのために随分浪費されてしまったような気がします。坂本哲志総務政務官が、「本当にまじめに働こうとしている人たちか」という発言をしましたが、一般の民間の人たちの中にも(もしかしたら)同様の思いを持っている人がいるのかもしれませんが、為政者の心の中だけには、絶対あってはならないことだと思います。全ての国民が、このような状況に陥らないように、最善を尽くし、仕組みを作り、税金を活用することが役割・本業であるのに・・・。もちろん、結果的にそう出来ないこともあります。でもその時は、「申し訳ない・・・」という思いこそが、口から出るはずだと思うのです。
思うに、政治や行政とは、仮に反発があっても、弱い立場の人の側に重心を持って行かなければならないと思います。仮に、強くて豊かな人たちからの反発があっても・・・。国は「互助組織体」であるという原理原則から言うと、そういうことなのではないでしょうか。ここ数年の日本は、明らかに強き者の側に大きく重心を取って、数々の改革を行ってきました。また、そうしなければ、悲しいことに、自らの立場を守ることができなかったのでしょう。でも、もうこのような瓦解が現実的に始まった以上、本来の「互助組織体」に戻す良いチャンスが来たと思います。富の再分配をして、みんなで助け合おうと。
全てのシステムや考え方を変えるのには、相当の時間と労力が掛かります。だから、せめてそういう「温かい思い」だけでもいいから、お互いに発信し合っていこう。この国の現状は、逆に何か新たな気づきを生み出す「未曾有」のチャンスです。必ず、日本ならではの、面白い転換があるような気がします。この時代に生きていることに感謝をして、その大転換の中で、楽しく元気に前進していきたいと思います。