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加子母森林組合が「森林認証」を取得

今日は、ブログをもうひとつ。丸二が経済産業省の「農商工連携事業」の認定を受けて進めている「加子母ひのきの産地直送住宅」ですが、おかげさまで多くのお問い合わせをいただくようになりました。やはり本物の木の家に暮らしたいという方々は多く、日本人の自然志向というDNAは、絶対に無くならないものだと感じています。むしろ、エコ・環境というトレンドの変化に敏感に反応して、いま出来うる最善の住環境を造りたいというお客様が増えつつあると感じます。
「加子母ひのきの産地直送住宅」のコンセプトは、実際に岐阜県・加子母に行き、そこで森林体験を通じて、山の実際を理解するところから始まります。日本は森林の国であること・・・、木を間伐して、森に光を入れていかないと、山が荒れていくこと・・・、今の日本の木材自給率は20%で、80%が外国産であること・・・、国産材が使われず、日本の美しい森が荒れ始めていること・・・。このような現状を認識して、国産の天然木を使うことが、いかに日本と地球の環境を守ることにつながるかを学びます。
また、「地産地消」という考え方から言っても、日本人が日本の木を使い、同時に植林をして、森を持続・循環させていくことも大切です。日本人には、やはり日本の木が一番ですね。これが、自然の恩恵に感謝して、再び自然界に還元していく道理ではないかと考えます。また、加子母ひのきは、伊勢神宮の御用材としても有名で、日本人の精神性のルーツでもあります。よって、加子母ひのきで住環境を造ることは、日本の森を守ると同時に、家族の心と体を護ることにもつながります。
さて、その加子母ひのきの産地である「加子母森林組合」が、このたび「緑の循環」認証会議(SGEC)の森林認証(NFEA-035)を取得いたしました。これは、日本の森林・林業の活性化に向け活動している公益法人である「社団法人:全国林業改良普及協会」が審査したもので、森林が適正に管理されていることを中立的な第三者が客観的に評価し、社会にその価値を認めてもらう制度です。持続可能な森林管理を通じて、森林環境の保全と循環型社会の形成に貢献することを目的とする「緑の循環」認証会議に認められたということは、とても重要です。
この「緑の循環」には、7つの基準があります。①認証対象森林の明示およびその管理方針の確定②生物多様性の保全③土壌および水資源の保全と維持④森林生態系の生産力および健全性の維持⑤持続的森林経営のための法的、制度的枠組み⑥社会・経済的便益の維持および増進⑦モニタリングと情報公開・・・このような厳しい条件をクリアーしないと認定を受けることが出来ません。まさに、「正直・安心・安全」の時代に入りました。
木造住宅の構造材・内装材、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の内装材に、加子母ひのきを活用してください。それは、住環境に優しさと温かみと精神性を与え、家族を護り、日本の森を守り、地球環境を救うことに結びつきます。