Blog 社長ブログ

会社は公器

今朝、大学時代の友人から、「松下幸之助の言葉」がメールで送られてきました。私のブログを想起させる内容だったからという理由で・・・。とても嬉しく思いながらも、まだまだ至らない自分自身に気づく良い機会となりました。
その言葉は・・・
「企業は社会の公器~一般に、企業の目的は利益の追求にあると言われる。たしかに利益は健全な事業経営を行なう上で欠かすことができない。しかし、それ自体が究極の目的かというと、そうではない。根本はその事業を通じて共同生活の向上をはかることであって、その根本の使命を遂行していく上で利益が大切になってくるのである。そういう意味で、事業経営は本質的には私の事ではなく、公事であり、企業は社会の公器なのである。だから、たとえ個人の企業であろうと、私の立場で考えるのでなく、常に共同生活にプラスになるかマイナスになるかという観点からものを考え、判断しなければならないと思うのである。」
会社は誰のものか・・・。この問いは、常に頭の中にあります。いま、トヨタがリコール問題で大変な状況になっていますが、まさに企業が「公」のものであることの証明を、突きつけられているように感じます。大企業であろうと中小企業であろうと、社会に対する責任は同様であり、重いものです。自社の考え方や仕事の中身によって、お客様や社会、関係者の生活や人生に多大な影響を与える以上、企業は「私」だけのものではないと理解できます。
もっと言えば、企業は「私」あるいは「公」をも超えて、もっと大きな視点としての、「大自然」から与えられたものではないかという認識も出てきます。社会(お客様)を幸せにするために、そして社員を幸せにするために与えられた器として・・・。とすれば、会社は社長のものでは無く、「大自然」の所有物。その大きな「大自然」から会社をお借りしている・・・つまり「させていただいている」という認識に立てば、きっと経営のあり様も変わってくるに違いありません。これからの時代の、不景気を吹き飛ばすヒントが、ここにあるように感じます。今日は、友人のメールに感謝しながら、「公器」としての会社、「大自然」に生かされている会社を考え、さらにもっと認識を変えていこうと自覚しました。