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清濁併せ呑む

外務大臣が政治とお金の問題で辞任しました。ずっと政治の世界を見ていて思うのは、「(結局)人の事は言えないな」ということです。そもそも完璧な人間などいませんから、人のことを(必要以上に)とやかく言うのは良くないなと。つまり、それは巡り巡って(必ずいつか)自分自身に返ってくるからです。
人(相手)に何かを与えれば(いつか)与えられるし、人(相手)を責めれば(いつか)責められる。この時間差攻撃がなかなか分からないので、私たちはついついその場の感情や状況のみで、不適切な態度を取ってしまいます。でも、本当に自分自身を護るには、人(相手)を尊重し、自分自身の心の中にマイナスの言葉や感情を置かないことと自戒しなければなりません。
そういう視点で、世間の事象を見て見ると、それなりの学習ができます。政治とお金の問題にしても、多くの政治家の方々が、それなりの問題を抱えていることくらい国民は知っています。清廉潔白だけで諸外国と渡り合えないことくらい知っています。「清濁併せ呑むこと」が必要だと感じています。
結局、その根源は「感謝」だと思います。清きものへの感謝だけでなく、濁ったものへの感謝もある。その両方を持ち合わせながらも、「私自身」は清き道を行けるよう、最大限の努力をする。それでも人間だから、完璧はない。だから人も自分も許しながら、共に成長していくしかありません。そんな感謝の連鎖が生まれてきたら、政治も経済も、すべて良い方向へ向かうように思います。
私たちは「ありがとう御座位ます」という感謝の心を大切にしています。それは、単に人間関係だけでなく、自然の恩恵に感謝することを意味しています。つまり、私たち一人ひとりは、この自然界の中で生かされている側であるわけで、生かして頂いていることに感謝しなくてはなりません。
逆に自然界から見れば、私たち人間一人ひとりは、当然たくさんの濁った部分を持っています。それにも関わらず、自然界は私たちに対して、公平に空気や大地を(無償で)与えてくださっています。もし自然界が「清濁併せ呑むこと」を止めてしまったら大変です。だから私たちは、人の事をどうこう言う前に、自分自身を磨いていく努力をしていかなければなりません。それが結局、真の社会貢献につながるものと信じます。