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新しい建築文化へ

今から思うと、いろいろな前兆があったのかもしれません。3月4日、茨城県鹿嶋市の下津海岸に、約50頭のイルカが打ち上げられましたが、これはもしかしたら今回の地震と関係していたと思います。また、地震の前日(10日)には、空に変わった細長い雲が浮かんでいて、自分なりに「龍みたいだな」と思った記憶があります。空はよく見上げているので、時々そういうことはあります。ただ、それを地震と結びつけることまではできず、人間の智慧も能力も、自然の力にはかないません。
それでも、今もこうして命をいただいて、日々修練をさせていただけることに、心から感謝したいと思います。日本だけでなく世界(地球)も含めての大転換が始まったことは、もう目に見える形となって、理解しました。その中で命をいただいている者としての使命は、一人ひとりが自分自身の心を洗い、明るく元気に、一歩を踏み出すことだと思います。資本主義的な競争主義がもたらした社会の結果が、今このような形で出たわけですので、もうこれからは東北地方のみならず、全国、全世界で「復興」「改革」の始まりです。
今、生かされている私たちは、そのような意識を持って、日々の生活や仕事に向き合い、常に明るい考え方で、小さな改革を始めることだと思います。先ずは人心改革。自分自身の心を洗い、思いやり、優しさ、互助の精神で生きる。そうすれば、また神風が吹くかもしれません。アインシュタインが「人類は日本という国をあることに感謝するだろう」という内容のメッセージを残しましたが、まさに今、それが始まったと感じます。自らが先ず大きな痛手を負いながら、そこから美しい助け合いの精神と素晴らしい技術で復興を遂げ、さらにはまったく新しい文明を造りあげていく(であろう)日本の姿を見て、全世界は驚嘆し、きっと後に続くはずです。その中では、私たち(&私たちの子どもの世代)一人ひとりが主役です。
そして建築業は、どのような時代になっても無くなりません。「衣食住」は人間にとって必要不可欠なものだからです。すべての人が(あらゆる意味で)安心して住むことができる住環境を整備して行くことに、丸二は全力を挙げて取り組んでいきたいと思います。その鍵は、「ルネス(逆梁)工法」「外断熱工法」「パワー・コンクリート工法」を取り入れた「鉄筋コンクリート造り」であり、非常に強度が高く美しい色合いの伊勢神宮(式年遷宮)の御用材「加子母ヒノキ」や健康壁材「ダイアトーマス」です。これらの工法や素材を徹底して生かし、新しい建築文化を築いていきたいと思います。