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自然の恩恵に感謝

2012年も「春」が近づいて来ました。人間社会は、日々いろいろなことがあって、右往左往の様相が続いていますが、自然界の方と言えば、淡々とある一定の法則に従って、地球の自転と公転を(予定通り)運行しています。仮に何か違和感を覚えれば、少し揺さぶって、本来の適正な状態へ戻す。その繰り返し(サイクル)の中で、宇宙も地球も、私たちの生活も、時間と共に進化発展して行くのでしょう。この「揺さぶり」こそが、地震活動、異常気象、資本主義の終焉として現象化されています。つまり私たち人間は、自然界に違和感を覚えさせないような生き方をして行けば良いのですが、そのような高度な人間社会を創造するのには、もっと多くの時間と経験が必要なのかもしれません。
私たちは、過去から現在に至るまで多くの「違和感」を積み重ね、その結果としての「揺さぶり」を素直に受け入れ、良き未来社会への橋渡しをしなければなりません。今生きている人類は、そのような同様の使命感を持つ同志です。だから、もう対立するのを止めて、自分たちだけの「利」は脇へ置いて、共に力を合わせ、このような歴史的大転換期を乗り越えて行くべきです。それを先送りしては、もっともっと大きな「揺さぶり」が、未来に発生してしまいます。子どもたちや孫たちの「良き未来」を創造するには、今「一気に」上書き修正する以外、道は無いと思います。
その修正のための共通理念こそが、「自然の恩恵に感謝する」意識ではないかと感じます。「自然」とは森羅万象、万物すべてを含んだ意味合いです。私たちは、生かされている存在です。そのことを(もっと)理性的かつ現実的に理解して、感謝しなければなりません。「生かされている」ことへの感謝の気持ちが生まれれば、もう(今日)生きていること自体が「幸福」と成るのですから、(その上)さらに何かに「依存する」こと自体が不要(無意味)と成り、(むしろ)逆効果とさえ気づくことが出来ます。なぜなら、「依存」=「生かされていることへの否定・反発」だからです。
「生かされていること」に素直に感謝して、(思い通りに行かない)日常を幸福な気持ちで過す。自然界や人に対して怒ったり、恨んだり、比較したり、愚痴や不平不満を言わない。常に前向きな意識で、前向きな言葉を使う。これらは全て、理に適っていると思います。このように「自然の恩恵に感謝する」という考え方を基礎として、人々が良心的な生活や良心的な経済活動をコツコツと実践して行けば、きっと景気も良く成ると思います。戦争や自然災害も減って行くと思います。そのようなことへの気づきを得られる時代が、「今」です。それだけでも幸福なことではないでしょうか。
丸二の経営理念の中に、「自然との総和に徹し、自然の恩恵に感謝できる会社造りを目指す」という一文があります。私たちも、一人ひとりが「感謝の心」を持つことによって、本当の「良き建築」を造ることができると考えています。おかげさまで良き社員さんに恵まれて、一歩一歩ですが、人間性の高い組織に成長して来ていると感じます。それが社長として、最高にうれしいことです。