

2012.01.01
謹賀新年
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
そして今年一年が、全ての人々にとって、明るく、平和で、健康で、幸せな一年になりますように・・・。
2012年(平成24年)が始まりました。外はやや曇り空ですが、太陽の暖かい光がしっかりと見えます。たとえ雲があっても、雨が降っても、雪が降っても、雲の上にはどんな時でも、燦々としたSUN(太陽)が在ります。そのことを忘れなければ、大丈夫だと思います。私たち一人ひとり、心の中に、いつでも太陽を持っています。その暖かい光に、感謝をして、「今」の連続を「ありがとうございます」の意識で生きて行くことだと思います。
丸二の今年のテーマは、「好かれる人になろう。好かれる会社になろう」です。昨年、創業以来初の1,000件を超える工事件数と成りましたが、その基礎には、「お客様に好かれる会社になりたい」という強い意志があったように感じます。今年もその気持ちをさらに高めて、世の中にとって大切な会社に成って行こうと決心しています。
今朝もいつものように会社に来て、神棚のお水を取り替えました。だんだんと空が明るくなって来て、小鳥の声も聞こえます。毎日、毎年、このようにして、朝が来て、夜が来ます。365日(366日)で、地球が太陽の周りを一周して、また元の位置に戻って来ます。一日24時間で、地球はもの凄いスピードで、一回転しています。でも私たちは、そんなことは当たり前のようになっていて、忘れています。そのどこか一か所にでも、ちょっとした誤差やミスが生じただけで、私たちは一瞬にして無くなってしまうのに。
大自然の安定した運行に危害を及ぼすような自然破壊を止めるには、今のあらゆるシステムを変えて行かなければなりません。日本人だけでなく、世界中の人々が協力して、新しいシステムを開発し、それに挑戦して行くことです。その基礎的な理念こそが、感謝の心、「ありがとうございます」ではないかと、いつも思っています。その中心に、日本が在ると思います。日本人の最高の人間性こそが、新しいシステムの中枢に成ると思います。
今年も一年、いろいろなことが起きると思いますが、全ては前へ進むため。みんなと楽しく、ワクワクと、新しい時代建設に参加して行きたいと思います。そのためにも、丸二の「命綱の建築」を、より多くのお客様へお届けしようと思います。それはとてもワクワクすることです。この時代に生まれてきた醍醐味を、素直に味わいながら、たくさんの良き経験をして行きたいと思いますので、今年も一年、何卒よろしくお願いいたします。ありがとう御座位ます。
2011.12.28
丸二は本日が納会です。今年も一年間、誠にありがとうございました。おかげさまで今年は、新築はもちろんのこと、リフォーム(増改築)だけでも1,000件以上の工事をさせていただき、大変多くのお客様とのご縁をいただきました。このご縁をより深く、より広くしていくことが、私たちの最高の喜びです。東日本大震災と言う未曾有の大災害のあった一年でしたが、人と人との絆はむしろ強まったように感じます。丸二は来年も、さらに多くのお客様とのご縁をいただき、「ありがとうございます」の心で、誠実に、「良き建築」造りに全力投球していきます。ありがとう御座位ます。
2011.12.20
先のブログで、当社の今年一年の受注件数が1,000件を超えたことを書きましたが、やはり時代のニーズとして、リフォーム工事、増改築工事が増加していることが大きな要因と思います。今までのような「スクラップ&ビルド」を繰り返すのではなく、今あるものを直して大切に使う時代になって来たのでしょう。東日本大震災も、その流れに拍車を掛けたようです。住宅業界もいよいよ成熟期を迎えました。
今あるもので直して使える建物は、綺麗にリニューアルすることで、財産価値を再度高めることができます。新築よりもコストを掛けずに建物価値を高められることは、オーナー様にとっても嬉しいことですし、社会的にも有意義なことです。一方、構造や骨組自体がもう老朽化している場合は、耐震補強をするか、やはり建て直しとなるでしょう。ここはプロの目が必要で、本当に危ないものは、きちんとゼロからの建設が必要です。
このようにして、今ある建物の状況によって、建て直し、補強、リフォームと、様々な方針が出て来ると思います。最近、特に多いのが、賃貸マンションのリニューアルです。築15年~20年を過ぎたマンションの外装と内装を全面的にやり直し、新築同様の状態に戻します。これにより、入居率の向上、家賃の安定化、耐用年数の延長が可能となります。さらに街並みの景観も改善し、地域社会にも貢献します。
最近では、屋上や屋根に太陽光発電を乗せるケースも出てきました。いざという時の電気の確保と共に、「売電」による収益事業という2つのメリットがあるからです。これも時代の流れです。また、建物(構造)の保護と、節電対策、結露対策、暑さ・寒さ対策として、「外断熱」改修の計画も出てきています。特に外壁がコンクリート打ち放しの建物の場合、そのニーズは高くなります。RC(鉄筋コンクリート)を外断熱にすることで、部屋の内部の結露が減少し、快適で、冷暖房に頼らない室内空気環境が生み出されます。停電対策にもなります。
建物内部のリフォームも、壁紙の張り替えから、間取りの変更、トイレ・キッチン・バス等の水回りの交換、手すりの取り付け、ドアの修理・調整、照明のLED化、アンテナ工事、配線工事、配管工事、棚の取り付け、手の届かないところの掃除、重い家具の移動・・・等、全面的なリフォームから、簡単に30分程度で終わるものまで、何でもやります。
内装材には、伊勢神宮の御遷宮ひのき(加子母ひのき)も多く使われています。これは産地直送なのでリーズナブルですし、間伐材の利用で、自然環境に貢献します。とても良いひのきの香りと神宮ひのきの安心感をお楽しみください。また、健康塗り壁(ダイアトーマス)の人気もどんどん上がっており、今までのようなビニールクロスをやめて、ダイアトーマスを塗られるお客様が増えています。これはとても良い素材で、健康的ですし、臭いや湿気も吸収しますので、例えばトイレや洗面所でも、いつも空気が爽やかで、壁も汚れません。
このような形で、丸二は新築工事と共にリフォーム・増改築工事にも力を入れております。開きにくいドアの調整、手すり一本の取り付けから大規模修繕まで、どのようなことにでも、丸二の社員が誠心誠意「ありがとうございます」の心で対応いたしますので、御気軽にお声掛けください。ありがとう御座位ます。
2011.12.19
3.11以降、丸二では、1階がRC(鉄筋コンクリート)造、2階が木造の混構造(ハイブリッド)住宅を提案・推進していますが、特に最近になって、(徐々にですが)真剣にその価値をご理解いただける方々が増えてきました。これから住まいを建てて行く上で、本当に安全で健康で快適なものを(しかもリーズナブルに)求めた場合、木造の良さとRCの良さをハイブリッドした住宅が大きな位置を占めて行くのではないかと思います。
木造の良さとは、健康、快適、エコロジーであり、住む人の「心」を守ります。RCの良さとは、地震、水害、強風、火災等に最も強く、住む人の「命」を守ります。特に、福島原発の事故の影響は、今後も続くものと思われ、もしもの際には放射線を最も遮断するコンクリートの空間が家族の生命を守ります。同時に、木造の空間が無ければ、日本人が太古から継承してきた「和」の暮らし文化が荒廃するでしょう。丸二は、伊勢神宮の御遷宮ひのき(加子母の神宮ひのき材)で、木造部分を造ります。
このようなハイブリッド(混構造)は、ゼネコン系(RC)と工務店系(木造)の双方の技術を結びつけるもので、両方のノウハウを持つ丸二にとっては、得意な技術分野となります。1階がRCですと、見るからに安定感が増し、また2階が国産ひのき材の木造で、心が落ち着き、癒しの天守となります。上下階の音も、コンクリートで遮断されますので、二世帯住宅にも最適です。
いろいろな意味で、家族を守るための住宅を考えた時、ハイブリッド住宅は、その1つの答えになるでしょう。丸二は、「ANCIENT22」というネーミングで、「家族愛」をテーマに、混構造住宅の提案を行っています。ANCIENTとは、「古代」「いにしえ」の意味で、日本古来の暮らしと現代技術の融合のイメージです。基本プラン、価格等の詳しい資料等もありますので、住まい造りに「家族愛」の思いを込めたい方は、ぜひお問い合わせください。ありがとう御座位ます。
2011.12.17
あっと言う間に12月になり、あと少しで、2011年の年の瀬を迎えます。今年は本当に大変な一年となりました。時代の変化を予感・予測しながらも、実際にそれが現実化して来ると、人間はやはり慌てて、狼狽し、動転し、不安と恐れを感じるものです。明治維新の時よりも、今回の方が段違いで大規模な改革になるようです。そうなるといくら歴史の教科書を読んでも、何一つ参考になるものは無く、また多くの識者がたくさんの本を書いていますが、結局、未経験の領域についての個人的な想像でしかありません。行きつくところは、自分自身の心の持ち様ではないかと思います。
復興需要とは言いながら、それは永続的なものでは無く、収益第一より貢献第一で臨むべきものですし、福島第一原発の様子も、最近何かおかしいらしく、事故はさらに進行しているのかもしれません。ヨーロッパやアメリカの経済危機も、もう乗り越える次元を遥かに超えているように見えます。日本も財政問題を抱えていますが、相対的には、国民性、経済力、技術力、歴史のどれをとっても、まだまだ強いものがあると思います。日本が安定していないと、世界が持たないのも事実です。
そのような中で発生した3.11の大震災は、一体どのような意味があるのでしょうか。いずれにしても、今までのシステムは終わり、まったく新しい世の中が生まれて来ると感じます。その世界では、今までのような虚業(実体のないマネーゲーム)が無くなり、生きて行くために絶対的に必要な実業(衣食住)だけが残ると言われています。それは、農業や林業であり、食べもの、衣服、住む場所であり、日々の日常生活をより健康的に、もっと豊かにするための新技術や精神科学です。
そうなると、現在の経済や世の中を牛耳っている「虚業」と、苦しみながらも薄利で努力している「実業」の主従関係が逆転するのではないでしょうか。お米や野菜をつくる人、山や自然を守っている人、良心的な「衣食住関連」を提供している人、(人々の生活を守るために)健康・エコ・バイオ等の新技術を一生懸命世に出している人などが、もっと豊かになり、尊敬される社会が生まれて来ると思います。この豊かな日本の国土で、美味しい農産物や美しい山々を育てながら、その自然の恩恵に感謝して、それぞれが(得意なもので)世に中に貢献し合う「互助の仕組み」が、きっと生まれて来るのではないかと。
そのようにして、2011年が終わり、2012年が始まります。今が苦しくても、新しい世界で花開く人がいると同時に、今が良くても、新しい世界で苦しむ人も出て来ると思います。最後は、自分自身の心の持ち様です。このような明治維新を超える大転換を経験するために、自ら望んで生まれてきた訳ですから、その瞬間、瞬間を楽しんで行きたいと思います。本当に、未来はどうなるのかは、誰にも分からないのです。決めつけてはいけません。だから、「今」を楽しく、明るく、ワクワクして行くことで、(自分自身の)良き未来を造ることができると思います。
今を不安に思えば、あるいは何か(外側のもの)に依存しているばかりでは、(来るはずの)良き未来も離れて行くかもしれません。自分自身の内側で、物の道理を理解し、それに則って最善を生き、その上で大自然(他力)に生かしていただくことだと思います。人間は結局のところ、自分だけ(人間だけ)では生きて行けないものです。いつだって大自然に生かされて生きています。空気が無ければ、全人類、即死です。そういう意味で他力が必要です。
でもその「他力」と共に生きることを、「自力」でやらなければなりません。そこを他者に依存しては、ダメだと思います。自らの日々の日常生活(経済活動)の様々な経験を通じて、自らの心を自力で磨き、鍛え、そして生き方を修正し、その上で、あとは自然界(他力)へ感謝し、生かされていることの認識を持つことだと思います。そうなると、「苦しいこと」が最高のプレゼントと分かります。自力を付けるための大切なメニューの一つと分かります。メニューはこなせば良いだけです。こなせば自力が付きます。こなせないメニューは出てきません(安心です)。私たちは、自力を付けるために生まれて来ているのですから、超ハッピーなことです。
このように、自らの精神革命こそが、今回の大変革の要ではないかと思います。これから世の中がどのような形体に変わろうとも、自分自身の内側さえできていれば、何も関係は無く、良き未来を造ることになると思います。3.11は、外形的には、経済や社会という外側のことの問題として見えましたが、本質的には、一人ひとりの心の内側への警笛だったように感じます。だから、そこを理解し、「今」に感謝をして、「楽しめる人」の勝ちとなるのでしょう。
丸二も、おかげさまで、今年も大変多くの工事をいただくことが出来ました。創立以来、初の受注件数1,000件を突破したのです。皆様に心から感謝いたします。「衣食住」の一角を担う職業として、その責任の重さを認識すると共に、次の新時代をリードする会社として、常に楽しく、新しいことへの挑戦をして行きたいと思います。いつも、ありがとう御座位ます。
2011.11.30
先週の土曜日、吉祥寺にて「KASIMOスタイル」のワークショップを開催し、多くの方々にお集まりいただきました。本当にありがとうございます。伊勢神宮の御用材である岐阜県加子母(カシモ)の国産天然ひのきを使って、日本の森を守ると同時に、適正価格でひのき住宅を普及しようと、数年間の取り組みを続けてきましたが、やっと具体的な住宅の提案の段階までやって来ました。とにかく、新しい物事を始めるのには、時間と根気が必要です。すぐに結果が出る訳ではありませんから・・・。
それでも、森を守り、木を育てる現場の途方もない時間軸の長さに比べれば、私たちのような一般の事業はまだまだ楽なものです。一本のひのきが柱材になるのに最低でも40年以上掛かるのですから、まさに森造りは国造り、100年(一世紀)事業と言えます。これでは、今の資本主義経済の中では、成り立たない訳です。だから、今の日本の森も、世界の森も、荒廃へと向かっています。
今回の東日本大震災と福島原発の事故によって、私たちは目覚め、本当に自然界を大切にしていかないと、人類に未来が無いことに気づきましたが、具体的には、農業や林業へ人が向かうような時代にならないと、それは単なる念仏で終わってしまいます。私たちは、確かに非力ではありますが、ほんの少しでも、そのような時代の流れを造ろうと、このような取り組みをコツコツ続けています。
また、2年後の平成25年(2013年)には、伊勢神宮の(20年ごとの)遷宮が行われますので、その際に加子母の神宮ひのきのお話も、世の中に出て来ると思います。日本の森と住む人を守る加子母ひのきで造られた家を、都会にどんどん増やすことで、私たちは社会に貢献して行きたいと思います。来年も加子母森林ツアーを行いますので、ぜひご参加ください。「KASIMOスタイル」の資料も、ご希望があればお送りいたします。
また、加子母ひのきを使った家と言っても、決して和風の純木造住宅ばかりでなく、とても格好の良いシンプルモダンのデザインや、1階部分のみをコンクリート構造にして、地震、水害、放射線等に強い混構造(ハイブリッド)タイプ「ANCIENT22」もあります。いずれにしても、加子母ひのきをたくさん使用して、森の再生と住む人の健康に、寄与して行きたいと思います。
2011.11.21
今年の日本シリーズは、ソフトバンクの優勝で終わりました。やはり王さんが長年を掛けて築き上げて来た野球に対する真摯な姿勢、真面目さ、あるいは文化というものが、しっかりとしたチームの基礎となって、秋山監督にも引き継がれていたのでしょう。そういう意味で、落合さんは王さんに負けたのだと思います。でも、落合さんは王さんを尊敬しているとのことで、納得の負けではないでしょうか。個人的には、今年でユニフォームを脱ぐ落合さんに勝たせたかったのですが、また次のチャンスに期待ですね。
それにしても、落合さんのような天才的な三冠王バッターが、全く打てないチームの監督として、常に優勝あるいは上位に居続けたというのは、とても面白いことだと思います。しかも現役時代は「オレ流」で、「チームワーク」の外側にいたような人が・・・・。そこにはきっと何か野球に対する独特の「哲学」のようなものがあったに違いありません。落合さんような強打者の選手がいなくても勝ったのですから、何か訳があるのでしょう。
今、巨人ではいろいろ内紛が起きているようですが、打てない中日打線に比べると、巨人打線は圧倒的に強いと思います。それでも勝てなかった。野球に対する考え方のベース(基礎)が弱いからなのでしょうか。ひとつのチーム、組織を仕上げて行くのには、本当に多くの時間が必要です。そして高い志とビジョンと計画。そのようなチーム作りの原点をしっかりと持続しているチームが、結局、両リーグ共に強くなっているような気がします。サッカーも同じかもしれません。
国の経営も同様で、現在の問題に対する対応だけでは、いくら国民が一生懸命努力しても、なかなか良い方向へ行きません。そこには志、ビジョン、計画が必要です。今の日本は、まさにビジョンを欠いた迷走状態にあると言えます。しかしながら逆に考えると、米国等からの無理難題を、日替わり首相たちが、ノラリクラリとかわすには最適な状態かもしれません。そのように前向きに理解をして、その間に(全国民で)新しい日本の行くべき道を見つけて行くことだと思います。日本は負けながら勝って行くという不思議な国ですので、今の状況を大いに利用して、良い方向へ向かって行きたいものです。
同じく、会社の経営も安定した基礎を造ることが一番大事だと思います。これからの時代は、あらゆる業界や企業において、今までの基礎(原則)が揺らいで来るはずです。だから、「3.11」の大地震の時のように、基礎が大きく揺らいだ時は、これを機に、新たな基礎造りへと大舵を切らなくてはなりません。だから、むしろ大きく揺らいだ会社の方が(すぐに動くので)良いのです。少しでも早く、21世紀型の基礎に入れ替えなければなりません。そのような大きな気づきのチャンスをいただいているのが、今の「本質」だと思います。
もちろん舵を切るのは大変です。勇気がいります。新しい流れに入るまで、一時的に大きな困難とぶつかるからです。でも、そのことを恐れて、いつまでも変化を先延ばしにしていると、今はまだ大丈夫ですが、一年後、二年後はダメになるかもしれません。今、人類が間違った方向へ向かっていることを、私たちは「3.11」によって知りました。だから、早く舵を切ることです。そして新しい日本の基礎、雛型を作ることです。会社も同様に、新しい時代のための新しい基礎を造ることです。丸二もやっと(随分時間を掛けましたが)新しい基礎が完成に近づいています。後は伊勢神宮の御遷宮のように、新しい基礎の上に移るだけです。
新しい時代とは、資本主義の崩壊、マネーゲームの終焉、自然災害の多発、自然エネルギーの普及、本当の(心の)豊かさの追求、助け合い(チームワーク)、食糧自給率の向上、森の再生、観光立国、第1次産業の復興。建設業としては、リフォームの時代、健康・エコロジーの建築、災害列島に対応できる生命を守る住宅、国内林業の活性化、建物の財産価値を上げること。これらのキーワードと調和した、素晴らしい未来を築いて行こうと思います。とても面白い時代に成りそうです。
2011.11.18
久しぶりのブログです。11月にもなると、年の瀬も近づき、何となく慌ただしくなってきます。また、最近は物事の変化のスピードがどんどん加速していて、短い時間軸で(めまぐるしく)展開が変わります。日本シリーズも中日圧勝かと思ったら、一転ソフトバンク優勢のようですね。誰かが言っていましたが、昔の一年は今の一か月くらいだそうです。一年で起こることが一月で起こってしまうわけですから、もう予測不可能な時代になったのでしょう。
変化のスピードが速いということは、良くなるのも悪くなるのも早いということですので、(本質的に)良くなる方向へ進んでいる人(事)は、(今が苦しくても)急展開で良く成る可能性がありますし、逆に(本質的に)悪くなる方向へ進んでいる人(事)は、(今がうまく行ってても)急展開で悪く成る可能性があると言う事です。ちょっと怖い気もしますが、本質的に良くなる道を歩んでいる人々にとっては、まさに天に恵みの時、待ちに待った時代が来るのではないでしょうか。
ある本に書いてありましたが、成功する人は、登っている山から決して下りないそうです。そもそも、登る決意をして、山を登ろうとする(何かに挑戦する)人自体が少ないですし、仮に登り始めたとしても、途中で何か障害があると、ほとんどの人が(自分は間違っていたんだと)諦めて、下へ下りてしまう。成功者というのは、仮に障害にぶつかっても、(じゃあ、こっちへ行こうと)違う道を探して、登って行くようです。
当初目標にしていた山とは(全然)違う山に入っても気にしない(人からバカにされても・・・)。結局、隣の山の頂上に着いて、違う形の成功者となる。あるいは、予定していたルートとは全く反対(山の裏側)のルートを通って、予定の数十倍の時間を掛けて、目標地点に着くこともある。でも、その長かった道程のおかげで、予定外の知識や経験も得られた・・・。結局、当初の目標と言うのは、何も見えない場所で(想像で)考えたものだから、実際に登って行く過程の中で、どんどん変化していくのです。
初めて実際に目にする景色によって、もっと違う場所、もっと良い場所に行きたくなります。または、当初考えていた目的地が、本当に行きたい場所では無かったと気づくこともあります。例えば、Aの研究をしていて、(Aは失敗したが)偶然Bを発見して、ノーベル賞を取った人もいるわけです。要は、失敗をしたり、大きな障害や問題にぶつかっても、決して下に下りずに、ルートを変えてでも登って行けば、必ず(良い)結果は出るのです。
もし道が大きな岩で塞がれていたら、たとえ大幅な時間をロスしてでも、右や左から行けば良い。そう考えると、大抵の人は、その時点で諦めて山を下りているのではないでしょうか(それが正しいと信じて)。そして下から上を眺めて、障害にぶつかりながら右往左往したり、オロオロしたり、泣いたり、怪我をしながら登っている人を、ただ見ている・・・。
時間のスピードが速くなったということは、この山を登る速度も加速しているのかもしれません。今、山の中で、オロオロ、ジタバタしている人も、登ろうとする意識さえ持って懸命に歩いていれば、驚くべきスピードで事態が(良い方向へ)急展開するかもしれません。そういう楽しみが出てきたと思います。ただ問題は、「(本質的に)良くなる方向へ進んでいる人(事)」の「本質的」という部分であり、これはやはり、エゴでは無く、純粋に世のため人のために生きている(仕事をしている)ことであり、自然界の道理を理解し、実践していることだと思います。
それは、とてもとても時間が掛かることで、現在の世の中の仕組みの中では、なかなか光を浴びにくい生き方です。でも、時間の速度が上がって来たことによって、何かが大きく変わりつつあります。本当に真剣に生きて来たことが、すぐに明らかに成るチャンスが来たと思います。では、丸二はどうか。少なくとも私たちは、山を登っています。下に下りること無く、登り続けています。お客様のために、最良の建築を目指して、登っています。もちろん、様々な障害にぶつかることもありますが、迂回しながらも、上へ上へと登っています。だから、とても楽しいのです。
今まで見えなかった景色が見えると、心からワクワクします。丸二は今、住む人の生命、健康、精神をお守りする、1階鉄筋コンクリート造+2階木造(神宮ひのき)の混構造(ハイブリッド)住宅「ANCIENT22(旧名:お守りハウス)」をご提案しています。これが、とにかく面白いのです。実は、「木造総ひのき住宅」を目指して登っていたのに、気づいたら、それとは全く別の山に登っていたのです。でも、確かにこちらの山の方が高く、素晴らしく、景色も良いのです。これは本当に不思議なことです。
(木とコンクリートの)混構造住宅「ANCIENT22」は、日本固有の「高温多湿」「地震国」「火山国」「台風」「水害」という風土に加えて、「放射線」「液状化」「シックハウス」にも強い住宅を実現する、最もシンプルかつ「古代的」な発想から生まれました。その発想のベースは・・・古代ローマで開発されたコンクリートの歴史、古代からの伊勢神宮の御用材(ひのき)、裏木曽加子母の神宮美林、世界一幸せな国ブータンの住居(土と木の混構造)、安土城をはじめとする日本の城(石と木の混構造)、古代日本の高床式住居、ノアの箱舟(ARK)等・・・です。
「ANCIENT(アンシェント)」とは、「古代、太古、いにしえ」という意味です。「22」は、「22世紀へ生命をつなぐ」という意味です。生命とは、家族であり、代々続く家系であり、子孫です。また伊勢神宮の御用材である裏木曽加子母の神宮ひのきは、まさに百年スケールで育てられる、自然界の守り神の象徴です。これから100年、全く想像もつかない時代に成ると思いますが、そのような時代だからこそ、人々を温かく守り続ける住宅が必要になってくると思います。そのような建築を目指して、私たちは、いつまでも山を登り続けて行こうと思います。ありがとうございます。
2011.11.04
ギリシャ発の金融危機が、これから一体どのような形で世界へ影響を及ぼして行くのか・・・日本を含めて、地球規模の大きな問題に発展して行くように感じます。欧州が崩れ、米国が崩れると、相対的に日本(円)の地位が上がって来るのかもしれません。それがさらなる円高の要因にも成るのでしょう。とは言うものの、日本の財政も大変な状態で、同時に大手企業の業績も急激に悪化しつつあり、深刻な雇用問題も発生してきそうです。
また、タイの大洪水も、日本企業に相当なダメージを与えており、なかなか良い材料が見当たらない現状です。そして、震災の復興、脱原発、再生エネルギー等の3.11以降の諸問題に対するアクションの遅さも、私たち日本人の精神面をジリジリと弱めているように感じます。
そしてTPP問題です。新聞等では賛成の方が多いように書かれていますが、本当にTPPのことを理解している人がどれほどいるのかが不明の中で、単純なアンケート結果を鵜呑みにするわけにはいきません。TPPは、(実質的に)米国と日本の2国間だけの事柄であり、沈没寸前の米国が、強く日本に迫っている性質のものです。そこに、日本の国益(=日本人の生活がより良く成ること)が本当に存在するのかどうかを、もっと具体的に説明する必要があると思います。
輸出産業にはメリットということですが、もうすでに日本の製造現場は海外へ移っており、今後の関税撤廃の利益はあまり期待できません。また海外の農産物や食料品が安く買えるという点においては、今、世界中の人々が日本食(和食)へ移行しようとしている時代の中で、日本国内の食文化、健康、安全の基盤を逆に崩すことになるかもしれません。
よく消費者の利益と言いますが、消費者の家庭も実際は企業等で働いて給与を得ている訳で、勤めている会社が無くなってもいいから(あるいは食の安全が壊れてもいいから)安いものを買いたいとは思うはずがありません。経済(お金)は廻り廻って、全てに影響を与えています。
新聞等のメディアは、あらゆることの両面(表と裏)を、正しく書くべきなのでしょう。その上で、国民の考えや判断が始まります。アフリカで吹き荒れた自由革命は、上の方々が、自分たちに都合の良い事しか公表しなかったから起きたことで、日本にもある種同様の流れは、今後起きて来ると思います。もちろん、(日本ですから)外国のような過激な方法にはならないと思いますが、これから確かに変革の嵐が吹き始めるでしょう。
それは間違いなく、今を地道に一生懸命に生きている人々、会社、地域にとっては追い風と成ります。今まで、何か(大きな力)に依存して、すがっていた人々、会社、地域にとっては、ニッチもサッチも行かない事態(壁)に直面するでしょう。なぜなら、あらたな道が見つからないからです。とすると・・・今、行くべき道がある、あるいはすでに歩き始めている人々、会社、地域は(仮に今が厳しくても)すでに勝ち組なのかもしれません。
もう天と地がひっくり返るほどの、価値観の変化が起こるはずです。アフリカで起きたことを他人事と思わず、これから日本ももっと良い国に成ると信じ、その中で、自分自身の歩く道を見つけて行けば良いと思います。それは、自分自身の良心を信じて、「いま」「ここ」で、懸命に生きて行くことです。それが最高の幸福と成る道ではないでしょうか。すでにそういう生き方をしていた人々にとっては、とても素晴らしい時が来たのではないかと思います。
これからは、人ぞれぞれによって、(全く同じ環境でも)世界が違って見えるようです。ある人にとっては楽しくて幸福に、ある人にとっては辛くて不幸に。私たちも、表側の面だけでなく、見えない側(実体)も「見る」意識を持って、この世界の全体像を把握し、理解し、そして誰が何と言おうとも、幸福に生きていく決心をするべきでしょう。何かとてもワクワクしませんか。自分の意識次第で、全てを決められるのだから。
自分自身の良心の声に耳を傾けて、自分らしく生きる・・そういう時代になりました。仮にTPP問題の結果によって、日本の状況が悪くなってしまったとしても、本当のこと(実体)を理解した上であれば、結局(努力次第で)良い方向へ変化して行くと思います。良くないのは、知らないまま事が進んで行くことです。知った上であれば、仮に思うように行かなくても、努力によって改善できると思うからです。だから、私たちは、自分自身の良心にいつも耳を傾けて、本当に正しい事を感じながら生きて行くことで、何とか成ると思います。本当にワクワクします。
2011.10.11
アップル創業者のスティーブ・ジョブス氏が亡くなりました。まだ57歳ということで、本当に残念に思います。私が今、実際に使っているアップル商品は、「ipod」だけですが、デザインもコンセプトも良く、とても気に入っています。また、スティーブ・ジョブス氏についての本も数冊読んだことがあり、そのアグレッシブな性格と強烈な個性は、大変魅力的で、なぜアップルに人気があるのかも良く分かりました。現代最高のカリスマだったと思います。
その分、多くの人達がまわりから去ったようです。あまりにも要求が厳しく、激しく、恐ろしく、並みの精神では付いて行けなかったのでしょう。でも、それくらいの力や情熱無しに、社会現象を生み出すまでの「事」は成し遂げられなかったはずです。「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」と言う言葉が有名ですが、生死を彷徨う壮絶な人生を体験したからこそ、心に響くものがあります。心からご冥福を祈ります。
スティーブ・ジョブス氏に限らず、多くの大人物は、相応の困難を経験しています。むしろ、臨んで困難に立ち向かっているように見えます。安易な小手先のテクニックで、その場を(上手く)回避する(逃げる)のではなく、あえて大義(理念)を曲げず、正面から突入していくのです。まわりの人々の多くは、嘲笑し、冷やかに見つめ、その場から立ち去って行きます。まさに孤独な戦いです。でも、もし彼に、そこを乗り越えた先が確かに「見えていた」としたら、その突入は決して無謀でも何でもなく、当然の行動であり、むしろ最も確度の高い安全な選択であったと成ります。
「見える人と見えない人」「感じる人と感じない人」「分かる人と分かない人」、これからの時代は、この「差」で決まると思います。ただ、この差は、どうしても埋めようが無いものです。本当のことを知りたいという好奇心や、あえて困難を乗り越えたいというチャレンジ精神や、孤独を恐れない精神力のようなものが無いと、なかなか正面突破は出来ないでしょう。見える、感じる、分かる世界へ行くことが、きっと21世紀の生き方、王道に成ると思います。そのためには、勇気を持って、正面突破をする以外に道はありません。
日本も、3.11以降、いよいよ正面突破を選択すべき時がやって来たのだと思います。多分、多くの国民は、その覚悟を持って、「今」を生き始めています。ところが、国を動かす側の方が、相変わらず、安易な小手先のテクニックで、その場を(上手く)回避しよう(逃げよう)としています。まさに武士道の国とは思えないほど、恥ずかしい状況です。見える、感じる、分かる人がいないからでしょうか。ビジネスの世界でも同様に、もう今までと同じやり方、発想、手法では何事も成し遂げられないと感じます。必要なのは、「この先の時代を見る目」です。嘲笑され、冷やかに見られ、その場から立ち去られても、私にはやるべき事がある。そういう生き方ができる人(会社)こそが、本当の成功者ではないでしょうか。
最近、スカパーで映画「日蓮」を見ました。萬屋錦之介が演ずる迫力と人情のある日蓮の姿は(宗教的な意味では全く無く)、一人の人間として、まさに王道の生き方を実践した人だと感じました。私が好きな宮澤賢治も、王道の人生を歩んだ人だと思います。一見、不幸な人生に見えますが、本当は大成功者だったのでしょう。これからは、(正面突破のできる)多くの勇者を生み出す時代に成ると思います。それは逆に言うと、困難な時代に成るということでもありますが、人間が大きく進化・成長するチャンスと成ります。私も、少しでもその道を歩んで行けるよう、最善を尽くして行きたいと思います。
※バイロイト音楽祭(最近、聴いたCD)
『ローエングリン』全曲 ケンペ&バイロイト(1969 ステレオ)
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲 ベーム&バイロイト(1968 ステレオ)
『タンホイザー』全曲 クリュイタンス&バイロイト(1955 モノラル)
私個人の夢の1つに、「いつかドイツのバイロイト(という小さな田舎町)に行って、そこでひと夏を過し、バイロイト音楽祭に通う」というものがあります。バイロイト音楽祭とは、ドイツの大作曲家ワーグナーが、自分が作ったオペラだけを上演するために(自ら)建設した「バイロイト祝祭劇場」にて、毎年夏に開催されるものです。当然、ワーグナーのオペラしかやりません。自分が作った作品だけを上演するために、わざわざ劇場まで建てる作曲家なんて、普通はいないでしょう。さらにそれ以降、本当にワーグナーのオペラ以外(記念として、ベートーヴェンの第9は演奏されましたが)は上演されていないのですから、意志はしっかり受け継がれている訳です。伝統・文化の継承は、本当に大変な努力が必要ですが、この人の作品の凄まじさから言って、バイロイトの場合は十分可能だったのだろうと思います。
バイロイト祝祭劇場
このバイロイト祝祭劇場の「劇場」の部分を、ドイツ語で「haus」と書きます。英語の「house(家)」と同じですね。実は今、丸二で開発中の21世紀型ハイブリッド住宅「Omamorihaus(お守りの家)」でも、「haus」を使っています。ドイツは世界で最も進んだ「環境・エコ・省エネ」の建築をしていますので、丸二の「Omamorihaus(お守りの家)」も、そこを目指して行きたいからです。
また、家は人生そのものであり、人生劇場である、という考え方もあります。いずれにしても、「バイロイト祝祭劇場」のように、長く、人々を魅了し、愛され、継承されていく住宅を造って行きたいと思います。尚、「Omamorihausu(お守りの家)」については、また後日ご紹介いたします。コンセプトは、「生命(いのち)を失う住宅を建ててはならない」「心を失う住宅を建ててはならない」という、まさに「正面突破」の「鉄筋コンクリート+神宮ひのき」「生命を守る+森を守る」、21世紀型ハイブリッド住宅です。