


2012.02.03
2012年の1月が終わりました。今年は元旦に地震があり、それ以降も小さな揺れを感じます。辰年の年に、龍の形をした日本列島が、昨年来からの大振動を繰り返しているように思えて仕方ありません。それはとても怖いことでもありますが、日本(世界)がこの大難を乗り越えるために必要な経験なのかもしれません。もう国や政府に頼る意識は完全に失われました。多分、それは幸いなことなのでしょう。個人個人の中に「自分自身が本物になっていく以外に道は無い」という決心覚悟が生まれてきたのだから・・・。
その個人の力の結集によって、日本(世界)は新たな時代へ入って行くと思います。その流れの中で、私たちは「生きる」ことを通じて、自分自身を成長させていく。個人の成長と世界の変革が、同時にリンクする貴重な時代に生まれてきたという実感があります。今生きている人たちは皆チャレンジャーだと思います。
そうとなれば、素直に挑戦をしていきましょう。混沌は無限のチャンスに満ちています。価値観も変わり、システムも変わります。むしろ現状維持の方がリスクかもしれません。過去の固定観念を捨てて、新しい次元へ向かって行くために、自分自身の可能性を信じて挑戦をしていくこと。これからはそういう意識で生きて行く時代だと思います。そのためにも自分自身の「良心」を信じて、信じて、信じ切ること。もうそれだけだと思います。
このように考えてみると、何かワクワクしてきます。今までの時代の旧態依然とした常識とかルールを覆すチャンスが来たからです。日本列島の振動を、自らのワクワクの振動に変換し、かつ増幅することができれば、これからの時代をとても面白く生きていけそうです。その変換装置は、「信念」だと思います。「今この時代に生き(生かされ)、多様な経験ができ、良心がぐんぐん大きくなり、心から嬉しい」と信じられる、「信念」です。信念は「新年」で、新たなスタート。2012年を、良き一年にしていきたいと思います。
2012.01.10
年が明けて10日が過ぎ、世間も平常運転になって来ました。元旦に地震があって、ちょっとドキッとしましたが(私は外にいて、全く気が付きませんでした)、まずは穏やかな滑り出しのようです。それでも社会全体を覆う様々な事象については、なかなか思うように前へ進まず、とりあえずの対策のままで、何とか表面を維持しているように見えます。「変えよう」とするアクセルと「変えたくない」とするブレーキの両方を踏んでいる状態ですので、どちらにも進んでいないように見えますが、今後はアクセルの力の方が増して行くのは必然です。そのようにして2012年は進んで行くと思います。
「変える」というのは、本当に大きなエネルギーが必要ですし、もちろん恐い気持ちもあります。でも、やはり何かしらの「動き」を出さない限り、事態は良くなりません。事態が動けば、今までの安定均衡が崩れるので、当然さまざまな問題も平行して起きて来ます。それでも、速度を落とさずに進んでさえ行けば、必ず次の段階の(新しい)安定均衡の道へと出るのでしょう。
2012年は、昨年の3.11以後、この「動き」が加速していく年になると思います。だから、日本も、自分自身も、あえて不安定(逆境)な状況の中に積極的に飛び込み、でこぼこ道を行く必要があると思います。今まで走っていた(安全だと思っていた)道の先では、大きな崖崩れが起きているからです。だから、もうすでに、でこぼこ道(苦難道)に入っている人は、逆に早く(新しい)綺麗な道に出るのかもしれません。そう信じていけば、そう成ると思います。何が幸いするか、分からないのだから、「いま」に感謝をして、前へ向かってアクセルを踏み続ける。日本はきっと、最高の道に行けると思います。
さて今年は辰年(昇龍)です。辰年は(過去の平均から)最も株価が上昇する年と言われていますが、前回の2000年の時は下がりましたので、今は別の形で「昇龍」現象は起きて来るのだと思います。多分、一人ひとりの意識が高まる(上昇)というような形ではないでしょうか。それは、経済的な面と(すぐには)結びつかないため、「良くなった」と感じることが出来ないかもしれませんが、後で振りかえると「あぁ、良い一年だったんだなぁ」と成るような気がしてなりません。
ここは、人によって差が出て来るのかもしれません。置かれた状況(環境)に全く関係なく、「何だか分からないけど楽しい、面白い、ワクワクする」と言う人と、「何だか分からないけど不安、心配、恐い」と言う人とに。ここがポイントではないでしょうか。「楽しい、面白い、ワクワク」の人は、きっともうすぐ良い道に出られるのだと思います。「不安、心配、恐い」の人は、なかなか悪路から抜け出せないのだと思います。自分自身の「良心(太陽)」に従って、「自力」で生きて行く腹を決めれば、自動運転装置に切り替わって、良き道へ向かわせてくれるような気がします。「依存からの脱却」が今年のテーマだと考え、「自分自身」を生きて行こうと思います。
話は変わりますが、先のブログで、指揮者のフルトヴェングラーのことを書きましたが、この人の音楽の特徴に、極端な「速度の変化」というものがあります。普通はインテンポ(一定のテンポ)で演奏するところを、フルトヴェングラーは、リタルダンド(だんだん遅くする)や、アッチェレランド(だんだん速くする)等をして、音楽に感情(意識)を投入していきます。これは「譜面通りでないからダメ」のような意見も確かにあるのですが、聞いていて、とても自然で、人間的で、心から音楽に感情移入することが出来ます。どんどん減速(リタルダンド)することによって、その後の音楽から、最高の喜びや歓喜、感情の爆発が生まれるのです。
インテンポ(一定のテンポ)で淡々と(ただ安全に)生きて行くよりも、時には減速して、止まってしまうようなことが起きたことによって、その後の人生が爆発するという面があるように思います。楽譜とは、作曲家の頭の中(天から受信?)にあるものを、便宜的に紙に書き写したもので、頭に思い浮かんだものの「全て」ではないはずです。楽譜に書き留められなかったものまでを想像して、「創造」するのが、指揮者の仕事だとすると、「ただ譜面通りやれば良い」というのは、何か違うような気がします。
実は建築も同様で、図面は、(作曲家である)設計者の頭の中にある建物の姿を、便宜的に平面に書き写したもので、その全てを表現できているわけではありません。(指揮者である)現場監督が、その図面から、建物の全てを想像して、実際に「創造」するのです。図面通りは当たり前で、その上に、感情(意識)を投入していくものです。だから、現場監督は、人間性で決まるのです。その建物の全てを、住む人の気持ちになって考え、お客様にとっての「最良」とは何かを想像し、「創造」するのです。これは人間性の発露、そのものではないでしょうか。
私は、施工管理技術者(現場監督/指揮者)という仕事を、心より尊敬します。音楽も建築も、指揮者(現場監督)と聞く人(お施主様)で成り立つものです。その創造作業の中に、書かれているもの以上の「何か」を想像し、「創造」することができるのは、特別な仕事だと思います。そして、自分の人生を指揮するのは、自分自身です。ただ無意識にレ-ルの上を行くのではなく、本当の自分自分の姿を想像し、「創造」することが大切だと思います。外側の世界に依存し、外側の世界に合わせるだけで、自分自身を生きていないことこそが、本当の不幸ではないかと思います。幸福とは、自分自身を生き切ることだと思います。だから「幸福は今、ここにある」と言うのは、本当のことだと思います。
今、日本を含めて世界は、大胆なリタルダンド(減速)の最中にいます。でも、その先には大胆なアッチェレランド(加速)が待っています。これは、私たちが本当の喜びを最大限に感じられるようにするための、大自然の大いなる計らいかもしれません。共に、良き未来を想像し、「創造」して行きましょう。
2012.01.05
丸二は今日から仕事始めですが、これから一年間の年次計画発表会を行いますので、通常業務は明日(6日)からとなります。何卒よろしくお願いいたします。
さて、今年は一体どのような年になるのでしょうか。否、どのような年になるかと言うよりも、どのような年にするのかの方が大事ですね。全ては一人ひとりの心の持ち様ですので、「良き一年にする」と決め、信じて行動すれば、「良き一年に成る」と思います。私自身の場合は、今年は辰年で「年男」ですので、昇龍のごとく、全ての人々と一緒に、明るく元気で幸福な一年にして行こうと決めています。だから、今からワクワクです。
大変化は、決して危機では無く、大チャンスだと思います。そのように捉えられれば、今の世の中の状況は、素晴らしい可能性に満ちた環境にあると考えます。そこへ向けての挑戦(チャレンジ)ですね。百年に一度か、千年に一度かは分かりませんが、2012年は千載一遇のチャンス(龍)が眠っている年に成ると思います。その(全ての人の心の中に在る)龍を目覚めさせるために、自分自身の良心に従って、前向きな気持ちで、最善を生きることだと思います。
本当に面白い時代に成りました。あらためて、本物の「衣食住」の時代が来たように感じます。人や自然が共に仲良く暮らして行ける、よりシンプルで、より健康で、より自然な状態が生まれて来るのではないかと期待します。互助の精神、自給自足の暮らし、和の文化・・・。不要なものがドンドン削除され、本当に必要なもの(十分なもの)しか残らない時代へ。時間は掛かると思いますが、この変化の意義は大きいと思います。建築の分野においても、大いなる貢献が出来そうです。今年もよろしくお願いいたします。
2012.01.04
今年のお正月は、家でのんびりでした。大晦日も、いつもはテレビを見ながら過すことが多いのですが、今年はほとんど何も見ずに、静かに年を越しました。お正月番組も箱根駅伝の往路だけ。東洋大学の柏原君の自己ベスト更新は本当に素晴らしかった。他の選手たちも、みんな最善を尽くしたのでしょう。自分自身の持っている力をフルに出し切り、自己成長を遂げて行くことこそが人生なのだと、あらためて感じます。今年からは、もう他者との競争の時代ではなく、自分自身の成長へフォーカスです。何のために生まれて来たのか、それは自分自身をより高めて行くためなのだから、いろいろな経験をして、それをクリアーしていくことが真の喜びになってくると思います。多分、そのような時代へ変わって行くのでしょう。
さて、この年末年始は、何冊かの本といくつかのCDを買い、それらを楽しみました。本に関して言うと、経済系にしても、精神世界系にしても、これからの世界の命運は日本が握っているということにおいて、一致していたように感じます。私もそう思います。責任重大ですね。でも、日本人はきっとやると思います。2012年は、かなりの大変化が起きそうですが、日本人の本当の力を世界に示すには、良い年です。それは、日本人一人ひとりの精神性の発露(思い出すこと)によって起きるのではないかと想像します。普通の人たちの素晴らしい人間性が、日本の、否、世界の宝に成ると。今からワクワクします。
CDの方は、とても収穫でした。クラシックを聞き始めた頃、一番好きになった指揮者であるドイツのフルトヴェングラーのCD を数枚買ったのですが、これが本当に良かった。フルトヴェングラーという名前を知っている人は少ないと思いますが、クラシックの世界では、最高峰(神)の存在です。もちろん、昔の人ですし、ナチスドイツの時代ですので、録音も古く、当然全てモノラルです。それにも関わらず、亡くなった1954年から60年近く経った今でも、多くのCDが発売され、たくさん売れています。
そのCDのほとんどが、音質を改善するために、新たなマスターテープを発見したり、リマスタリングをしたり、状態の良いアナログレコードからの復元盤等、血と汗と涙の結晶のようなもので、それくらい、少しでも良いからフルトヴェングラーの生の演奏に近いものを体験したいという、多くのクラシックファンの願いが存在しているということです。同じ曲でも、演奏日が違う録音が発見されれば、大騒ぎとなります。現代では、このような演奏家は、クラシック以外のジャンルでも、そうはいないでしょう。
フルトヴェングラーは、ドイツのベルリンフィルの指揮者でした。戦争が始まり、ナチスの支配下から多くの芸術家たちが国外へ亡命して行きましたが、フルトヴェングラーは、最後まで残り、戦火の下で、ベルリンフィルを振り続けました。当然、ヒトラーの前での演奏会もあり、亡命した人たちは、「ナチスに協力した人物」として、激しく非難しました。でも彼は、ナチスを批判しながら、ドイツ音楽を護り、善良なドイツ民衆へ(苦しい時だからこそ)良き音楽を聞かせるために、そのような中傷にも負けず、やり遂げたのです。
今回買ったCDの中に、戦争が終わり、戦後初めてのベルリンフィル演奏会の初日(1947年5月25日)の実況録音があります(フルトヴェングラー・コンプリートRIAS レコーディングス)。曲はベートーヴェンの田園と運命です。私は3日後の27日の録音(運命)を、クラシックが好きになった頃、CDで聞いて、もう本当に感動してしまい、今でも大切にしています。でも、今回CDで聞いたのは、その公演の初日、つまり戦後初めて、ベルリンフィルの音が鳴った瞬間の記録です。しかも、その音の状態がとても素晴らしく、驚くような音質で、生でフルトヴェングラーを体験できたかのような気持ちになりました。
志を持って、命を懸けて、最善を生きる。その感動は、60年経っても、100年経っても、色褪せるどころか、むしろより高まっています。戦争が終わって、念願の平和が来て、中断していた演奏会が再開される。その時の、民衆の喜びの気持ちとは、一体どれほどのものだったでしょうか。それは、この音を聞けば、もう言葉は不要です。
一方、紅白歌合戦で歌われている曲の中で、60年後も100年後も、愛され続けるものがどれくらいあるでしょうか・・・。ちょっと心配です。芸術とは、今のセールスとは、別の次元で創造されるべきものです。仮にその時、理解されなくても、後世へ何かを残すことができたら、それも成功ではないかと思います。結局のところ、自分「自身」を信じて、創造していくことが、本当の幸福のような気がします。
今年も一年、いろいろな良き経験ができそうです。とてもワクワクします。
2012.01.01
謹賀新年
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
そして今年一年が、全ての人々にとって、明るく、平和で、健康で、幸せな一年になりますように・・・。
2012年(平成24年)が始まりました。外はやや曇り空ですが、太陽の暖かい光がしっかりと見えます。たとえ雲があっても、雨が降っても、雪が降っても、雲の上にはどんな時でも、燦々としたSUN(太陽)が在ります。そのことを忘れなければ、大丈夫だと思います。私たち一人ひとり、心の中に、いつでも太陽を持っています。その暖かい光に、感謝をして、「今」の連続を「ありがとうございます」の意識で生きて行くことだと思います。
丸二の今年のテーマは、「好かれる人になろう。好かれる会社になろう」です。昨年、創業以来初の1,000件を超える工事件数と成りましたが、その基礎には、「お客様に好かれる会社になりたい」という強い意志があったように感じます。今年もその気持ちをさらに高めて、世の中にとって大切な会社に成って行こうと決心しています。
今朝もいつものように会社に来て、神棚のお水を取り替えました。だんだんと空が明るくなって来て、小鳥の声も聞こえます。毎日、毎年、このようにして、朝が来て、夜が来ます。365日(366日)で、地球が太陽の周りを一周して、また元の位置に戻って来ます。一日24時間で、地球はもの凄いスピードで、一回転しています。でも私たちは、そんなことは当たり前のようになっていて、忘れています。そのどこか一か所にでも、ちょっとした誤差やミスが生じただけで、私たちは一瞬にして無くなってしまうのに。
大自然の安定した運行に危害を及ぼすような自然破壊を止めるには、今のあらゆるシステムを変えて行かなければなりません。日本人だけでなく、世界中の人々が協力して、新しいシステムを開発し、それに挑戦して行くことです。その基礎的な理念こそが、感謝の心、「ありがとうございます」ではないかと、いつも思っています。その中心に、日本が在ると思います。日本人の最高の人間性こそが、新しいシステムの中枢に成ると思います。
今年も一年、いろいろなことが起きると思いますが、全ては前へ進むため。みんなと楽しく、ワクワクと、新しい時代建設に参加して行きたいと思います。そのためにも、丸二の「命綱の建築」を、より多くのお客様へお届けしようと思います。それはとてもワクワクすることです。この時代に生まれてきた醍醐味を、素直に味わいながら、たくさんの良き経験をして行きたいと思いますので、今年も一年、何卒よろしくお願いいたします。ありがとう御座位ます。
2011.12.28
丸二は本日が納会です。今年も一年間、誠にありがとうございました。おかげさまで今年は、新築はもちろんのこと、リフォーム(増改築)だけでも1,000件以上の工事をさせていただき、大変多くのお客様とのご縁をいただきました。このご縁をより深く、より広くしていくことが、私たちの最高の喜びです。東日本大震災と言う未曾有の大災害のあった一年でしたが、人と人との絆はむしろ強まったように感じます。丸二は来年も、さらに多くのお客様とのご縁をいただき、「ありがとうございます」の心で、誠実に、「良き建築」造りに全力投球していきます。ありがとう御座位ます。
2011.12.20
先のブログで、当社の今年一年の受注件数が1,000件を超えたことを書きましたが、やはり時代のニーズとして、リフォーム工事、増改築工事が増加していることが大きな要因と思います。今までのような「スクラップ&ビルド」を繰り返すのではなく、今あるものを直して大切に使う時代になって来たのでしょう。東日本大震災も、その流れに拍車を掛けたようです。住宅業界もいよいよ成熟期を迎えました。
今あるもので直して使える建物は、綺麗にリニューアルすることで、財産価値を再度高めることができます。新築よりもコストを掛けずに建物価値を高められることは、オーナー様にとっても嬉しいことですし、社会的にも有意義なことです。一方、構造や骨組自体がもう老朽化している場合は、耐震補強をするか、やはり建て直しとなるでしょう。ここはプロの目が必要で、本当に危ないものは、きちんとゼロからの建設が必要です。
このようにして、今ある建物の状況によって、建て直し、補強、リフォームと、様々な方針が出て来ると思います。最近、特に多いのが、賃貸マンションのリニューアルです。築15年~20年を過ぎたマンションの外装と内装を全面的にやり直し、新築同様の状態に戻します。これにより、入居率の向上、家賃の安定化、耐用年数の延長が可能となります。さらに街並みの景観も改善し、地域社会にも貢献します。
最近では、屋上や屋根に太陽光発電を乗せるケースも出てきました。いざという時の電気の確保と共に、「売電」による収益事業という2つのメリットがあるからです。これも時代の流れです。また、建物(構造)の保護と、節電対策、結露対策、暑さ・寒さ対策として、「外断熱」改修の計画も出てきています。特に外壁がコンクリート打ち放しの建物の場合、そのニーズは高くなります。RC(鉄筋コンクリート)を外断熱にすることで、部屋の内部の結露が減少し、快適で、冷暖房に頼らない室内空気環境が生み出されます。停電対策にもなります。
建物内部のリフォームも、壁紙の張り替えから、間取りの変更、トイレ・キッチン・バス等の水回りの交換、手すりの取り付け、ドアの修理・調整、照明のLED化、アンテナ工事、配線工事、配管工事、棚の取り付け、手の届かないところの掃除、重い家具の移動・・・等、全面的なリフォームから、簡単に30分程度で終わるものまで、何でもやります。
内装材には、伊勢神宮の御遷宮ひのき(加子母ひのき)も多く使われています。これは産地直送なのでリーズナブルですし、間伐材の利用で、自然環境に貢献します。とても良いひのきの香りと神宮ひのきの安心感をお楽しみください。また、健康塗り壁(ダイアトーマス)の人気もどんどん上がっており、今までのようなビニールクロスをやめて、ダイアトーマスを塗られるお客様が増えています。これはとても良い素材で、健康的ですし、臭いや湿気も吸収しますので、例えばトイレや洗面所でも、いつも空気が爽やかで、壁も汚れません。
このような形で、丸二は新築工事と共にリフォーム・増改築工事にも力を入れております。開きにくいドアの調整、手すり一本の取り付けから大規模修繕まで、どのようなことにでも、丸二の社員が誠心誠意「ありがとうございます」の心で対応いたしますので、御気軽にお声掛けください。ありがとう御座位ます。
2011.12.19
3.11以降、丸二では、1階がRC(鉄筋コンクリート)造、2階が木造の混構造(ハイブリッド)住宅を提案・推進していますが、特に最近になって、(徐々にですが)真剣にその価値をご理解いただける方々が増えてきました。これから住まいを建てて行く上で、本当に安全で健康で快適なものを(しかもリーズナブルに)求めた場合、木造の良さとRCの良さをハイブリッドした住宅が大きな位置を占めて行くのではないかと思います。
木造の良さとは、健康、快適、エコロジーであり、住む人の「心」を守ります。RCの良さとは、地震、水害、強風、火災等に最も強く、住む人の「命」を守ります。特に、福島原発の事故の影響は、今後も続くものと思われ、もしもの際には放射線を最も遮断するコンクリートの空間が家族の生命を守ります。同時に、木造の空間が無ければ、日本人が太古から継承してきた「和」の暮らし文化が荒廃するでしょう。丸二は、伊勢神宮の御遷宮ひのき(加子母の神宮ひのき材)で、木造部分を造ります。
このようなハイブリッド(混構造)は、ゼネコン系(RC)と工務店系(木造)の双方の技術を結びつけるもので、両方のノウハウを持つ丸二にとっては、得意な技術分野となります。1階がRCですと、見るからに安定感が増し、また2階が国産ひのき材の木造で、心が落ち着き、癒しの天守となります。上下階の音も、コンクリートで遮断されますので、二世帯住宅にも最適です。
いろいろな意味で、家族を守るための住宅を考えた時、ハイブリッド住宅は、その1つの答えになるでしょう。丸二は、「ANCIENT22」というネーミングで、「家族愛」をテーマに、混構造住宅の提案を行っています。ANCIENTとは、「古代」「いにしえ」の意味で、日本古来の暮らしと現代技術の融合のイメージです。基本プラン、価格等の詳しい資料等もありますので、住まい造りに「家族愛」の思いを込めたい方は、ぜひお問い合わせください。ありがとう御座位ます。
2011.12.17
あっと言う間に12月になり、あと少しで、2011年の年の瀬を迎えます。今年は本当に大変な一年となりました。時代の変化を予感・予測しながらも、実際にそれが現実化して来ると、人間はやはり慌てて、狼狽し、動転し、不安と恐れを感じるものです。明治維新の時よりも、今回の方が段違いで大規模な改革になるようです。そうなるといくら歴史の教科書を読んでも、何一つ参考になるものは無く、また多くの識者がたくさんの本を書いていますが、結局、未経験の領域についての個人的な想像でしかありません。行きつくところは、自分自身の心の持ち様ではないかと思います。
復興需要とは言いながら、それは永続的なものでは無く、収益第一より貢献第一で臨むべきものですし、福島第一原発の様子も、最近何かおかしいらしく、事故はさらに進行しているのかもしれません。ヨーロッパやアメリカの経済危機も、もう乗り越える次元を遥かに超えているように見えます。日本も財政問題を抱えていますが、相対的には、国民性、経済力、技術力、歴史のどれをとっても、まだまだ強いものがあると思います。日本が安定していないと、世界が持たないのも事実です。
そのような中で発生した3.11の大震災は、一体どのような意味があるのでしょうか。いずれにしても、今までのシステムは終わり、まったく新しい世の中が生まれて来ると感じます。その世界では、今までのような虚業(実体のないマネーゲーム)が無くなり、生きて行くために絶対的に必要な実業(衣食住)だけが残ると言われています。それは、農業や林業であり、食べもの、衣服、住む場所であり、日々の日常生活をより健康的に、もっと豊かにするための新技術や精神科学です。
そうなると、現在の経済や世の中を牛耳っている「虚業」と、苦しみながらも薄利で努力している「実業」の主従関係が逆転するのではないでしょうか。お米や野菜をつくる人、山や自然を守っている人、良心的な「衣食住関連」を提供している人、(人々の生活を守るために)健康・エコ・バイオ等の新技術を一生懸命世に出している人などが、もっと豊かになり、尊敬される社会が生まれて来ると思います。この豊かな日本の国土で、美味しい農産物や美しい山々を育てながら、その自然の恩恵に感謝して、それぞれが(得意なもので)世に中に貢献し合う「互助の仕組み」が、きっと生まれて来るのではないかと。
そのようにして、2011年が終わり、2012年が始まります。今が苦しくても、新しい世界で花開く人がいると同時に、今が良くても、新しい世界で苦しむ人も出て来ると思います。最後は、自分自身の心の持ち様です。このような明治維新を超える大転換を経験するために、自ら望んで生まれてきた訳ですから、その瞬間、瞬間を楽しんで行きたいと思います。本当に、未来はどうなるのかは、誰にも分からないのです。決めつけてはいけません。だから、「今」を楽しく、明るく、ワクワクして行くことで、(自分自身の)良き未来を造ることができると思います。
今を不安に思えば、あるいは何か(外側のもの)に依存しているばかりでは、(来るはずの)良き未来も離れて行くかもしれません。自分自身の内側で、物の道理を理解し、それに則って最善を生き、その上で大自然(他力)に生かしていただくことだと思います。人間は結局のところ、自分だけ(人間だけ)では生きて行けないものです。いつだって大自然に生かされて生きています。空気が無ければ、全人類、即死です。そういう意味で他力が必要です。
でもその「他力」と共に生きることを、「自力」でやらなければなりません。そこを他者に依存しては、ダメだと思います。自らの日々の日常生活(経済活動)の様々な経験を通じて、自らの心を自力で磨き、鍛え、そして生き方を修正し、その上で、あとは自然界(他力)へ感謝し、生かされていることの認識を持つことだと思います。そうなると、「苦しいこと」が最高のプレゼントと分かります。自力を付けるための大切なメニューの一つと分かります。メニューはこなせば良いだけです。こなせば自力が付きます。こなせないメニューは出てきません(安心です)。私たちは、自力を付けるために生まれて来ているのですから、超ハッピーなことです。
このように、自らの精神革命こそが、今回の大変革の要ではないかと思います。これから世の中がどのような形体に変わろうとも、自分自身の内側さえできていれば、何も関係は無く、良き未来を造ることになると思います。3.11は、外形的には、経済や社会という外側のことの問題として見えましたが、本質的には、一人ひとりの心の内側への警笛だったように感じます。だから、そこを理解し、「今」に感謝をして、「楽しめる人」の勝ちとなるのでしょう。
丸二も、おかげさまで、今年も大変多くの工事をいただくことが出来ました。創立以来、初の受注件数1,000件を突破したのです。皆様に心から感謝いたします。「衣食住」の一角を担う職業として、その責任の重さを認識すると共に、次の新時代をリードする会社として、常に楽しく、新しいことへの挑戦をして行きたいと思います。いつも、ありがとう御座位ます。
2011.11.30
先週の土曜日、吉祥寺にて「KASIMOスタイル」のワークショップを開催し、多くの方々にお集まりいただきました。本当にありがとうございます。伊勢神宮の御用材である岐阜県加子母(カシモ)の国産天然ひのきを使って、日本の森を守ると同時に、適正価格でひのき住宅を普及しようと、数年間の取り組みを続けてきましたが、やっと具体的な住宅の提案の段階までやって来ました。とにかく、新しい物事を始めるのには、時間と根気が必要です。すぐに結果が出る訳ではありませんから・・・。
それでも、森を守り、木を育てる現場の途方もない時間軸の長さに比べれば、私たちのような一般の事業はまだまだ楽なものです。一本のひのきが柱材になるのに最低でも40年以上掛かるのですから、まさに森造りは国造り、100年(一世紀)事業と言えます。これでは、今の資本主義経済の中では、成り立たない訳です。だから、今の日本の森も、世界の森も、荒廃へと向かっています。
今回の東日本大震災と福島原発の事故によって、私たちは目覚め、本当に自然界を大切にしていかないと、人類に未来が無いことに気づきましたが、具体的には、農業や林業へ人が向かうような時代にならないと、それは単なる念仏で終わってしまいます。私たちは、確かに非力ではありますが、ほんの少しでも、そのような時代の流れを造ろうと、このような取り組みをコツコツ続けています。
また、2年後の平成25年(2013年)には、伊勢神宮の(20年ごとの)遷宮が行われますので、その際に加子母の神宮ひのきのお話も、世の中に出て来ると思います。日本の森と住む人を守る加子母ひのきで造られた家を、都会にどんどん増やすことで、私たちは社会に貢献して行きたいと思います。来年も加子母森林ツアーを行いますので、ぜひご参加ください。「KASIMOスタイル」の資料も、ご希望があればお送りいたします。
また、加子母ひのきを使った家と言っても、決して和風の純木造住宅ばかりでなく、とても格好の良いシンプルモダンのデザインや、1階部分のみをコンクリート構造にして、地震、水害、放射線等に強い混構造(ハイブリッド)タイプ「ANCIENT22」もあります。いずれにしても、加子母ひのきをたくさん使用して、森の再生と住む人の健康に、寄与して行きたいと思います。