社長ブログ

ナポレオン

index_topimage.jpg
最近スカパーで、映画「ナポレオン」を観ました。これは、アベル・ガンスという監督が1927年に撮った、かなり古いモノクロ無声映画(オリジナルは12時間)で、80年代に映画監督フランシス・コッポラが4時間に再構築し、コッポラの父親(カーマイン・コッポラ)が音楽を付け、フルオーケストラの生演奏による上映会を行った巨大な作品です。実は私も、当時それを観に日本武道館まで行きました(確か、高校生の頃だったと思います)。
「無声映画+生オーケストラ演奏」という経験は、いまだにこの「ナポレオン」しかありません。今回、スカパーで録画したものを、少しずつコマ切れで観ながら、あらためてこの作品の物凄さを実感しました。
武道館での上映会の時に一番驚いたのは、映画の最後の方で、別の2台の映写機が同時に回り出し(合計3台の映写機となり)、スクリーンが「左」「中」「右」と3つに広がり、それらが(きちんと繋がった)一つの場面を映したり、別々の3つの映像を映したりしたことです。この迫力は大変なものでした。また、3つのスクリーンの着色が、「青」「白」「赤」と、フランス国旗を表現していました。
実は、武道館での上映会で(私が行った日は大丈夫だったのですが・・・)映写機がうまく回らないというアクシデントもあったようです。映写機を同時に3台回すようなことは通常あり得ないことですので、妙に納得した覚えがあります。
この3画面シーンは、スカパーの放映では、全体を縮小して(小さく)画面に納めていました。映画館ですと、スクリーンが突然3倍になるわけですので、その衝撃の違いは確かにあると思います。
さて、この映画では、その他にもオーバーラップや画面分割等、当時の技術を大きく跳び越えた手法がたくさん取り入れてあり、「本当に80年前の映画なのか!」と、びっくりです。映画のオープニング(ナポレオンの少年時代の雪合戦シーン)では、実際にカメラを投げて撮影をしたそうです。これはもう、ものすごい迫力であり、ナポレオンという人物の非凡さ、特異さ、異常なエネルギー感というものを、映像の力だけで実感できます。
このようにして・・・とにかく80年前の作品なのに、前衛的!創造的!挑戦的!まさに「ナポレオン的」巨大な実験映画になっています。それに比べて、現代はと言えば・・・保守的で、失敗を恐れ、小さくまとまってしまう人が多くなりました。社会全体がそのような風潮に支配されているから、仕方ないのかもしれません。でも、だからこそ、このような閉塞感を打ち破るための「破天荒さ」も、時に必要ではないかと思います。
そして今は、それを他者(自分ではない別の人、ヒーロー)に求めるのではなく、むしろ自分自身の内側に発見することが重要ではないでしょうか。すべての人の心の中には、必ずナポレオンのような勇者は住んでいると思います。その勇者の目を覚まし、共に夢をもって、何かに挑戦する。社会を変える前に、まず自分自身を変えてしまう。と、自分自身に言い聞かせてます。

農商工連携の人材育成事業

18日(土)、「農商工連携人材育成事業」が開校し、私も主催者として、参加いたしました。農商工連携人材育成事業とは、農商工連携に積極的に取り組もうとする人材を発掘し、様々な講義や実施研修を行うことにより、農商工連携に取り組む人的基盤の形成を目的とするものです。すでに農商工連携「認定」を得ている丸二は、日本の森の現状を正しく把握し、積極的に課題を解決しながらビジネスモデルを構想していく人材を広く育成・支援していくために、本事業にもエントリーし、無事「平成22年度・農商工連携等人材育成事業」の採択を受けることができました(林業では全国で2社)。
そして、この日が最初の講座が始まる日だったのですが、おかげさまで定員を上回る約30名の方々からの申込をいただき、大盛況の中で、本事業がスタートいたしました。今回の一連の講座の中で、中心的な講師を勤めていただくのが、NPO法人農商工連携サポートセンター代表理事の大塚洋一郎先生です(写真)。
P9180915.JPG
大塚先生は、経済産業省大臣官房審議官として農商工連携促進法の制定に参画し、その後、農商工連携で地方に雇用を創出することをライフワークとするために、公務員を退職し、農商工連携サポートセンターを設立いたしました。つまり、農商工連携事業の産みの親の一人なのです。
大塚先生の講義をお聞きすると、農商工連携事業の意義、国の方向性、雇用の造り方、自然をいかに守っていくか等の具体的なポイントがよく理解できます。いま、政治がうまく行われていない状況ではありますが、国家として大切なことは、このようにしっかりと地道に進められているということも判ります。
また、これだけ多くの方々が、農業・林業の再生に貢献しようとしているという現実も知ることができ、私たちが取り組んでいる加子母プロジェクトの今後に、またひとつ大きな展望が開けてきました。林業を再生することを通じで、環境を守り、経済力を高め、人々の生活に癒しと健康をお届けすることは、きっと持続可能な仕組みになっていくと思います。
一本の木が育ち、天に向かって上昇していくには、30年、50年、100年という途方もない年月が必要です。多分、この事業もそれくらいの長いスパンで考えていかなければならないでしょう。でも、続けていく限り、数ミリずつ確かに年輪が積み重ねられるはずです。その年輪の数が、地球にとって、人々にとって、私たちにとって、とてつもない資産になっていくと思います。今、私たちは、その苗を植えたところです。

第5回加子母森林ツアー

9月11日(土)~12日(日)、第5回加子母森林ツアーを行いました。この二日間は、研修でもなく、レジャーでもないのに、とても豊かな知識や智慧、気持ちの良さと感動、自然に対する畏敬の念が、ふつふつと静かに湧いてくるような不思議な体験ができる旅となっています。このような経験(思い出)と住まいづくりが一体になると、きっと豊かな日々の生活が待っていると思います。これから住まいづくりやリフォーム等をお考えの方はぜひ、経済産業省(農商工連携事業)認定事業の本ツアーにご参加ください。とても気楽でリラックスできる特別な二日間になることをお約束いたします。
さて、今回のツアーでは、丸二の「加子母ひのきの産地直送・健康エコ住宅」の第1弾「CASIMO1250」のモデルハウスの施工中の様子を観てきました。加子母ひのきの住宅を、関東・東京地域の方々に、手の届く価格帯でご提案しようという思いで、加子母森林組合の皆様と協力して、造りはじめたものです。すでに上棟し、これから内装に入るところです。これから丸二は、1250万円のひのきの家をはじめとして、さまざまなタイプのエコ住宅を、どんどん供給していきますので、御期待ください。
P9120893.JPG
ところで、加子母ひのきの、材料としての特徴は、いろいろとあります。
・強度が一般のひのきよりも15%も強いこと。
・色が独特のピンク色をしていること。
・加子母の裏木曽国有林が伊勢神宮の「式年遷宮」のための御神木に指定されていること。
・自然乾燥にこだわっていること(いつまでも美しい木肌)。
・「緑の循環」森林認証会議による「森林認証」材であること。
つまり、加子母ひのきは、日本中のひのきの中で、歴史的にも、文化的にも、また材料の品質としてもトップクラスのものと言えます。
その加子母ひのきを、丸二は、林業再生のために(直径14㎝未満の場合)一本500円のところを一本1000円で購入させていただき、その分、産地直送という特殊ルートと仕組みによってトータルコストを抑え、コストパフォーマンスの極めて高い商品に仕上げているのです。
さて、下の写真は、二日目に訪れた神宮美林の森です。
P9120902.JPG
P9120909.JPG
P9120910.JPG
ひのきの香りには、様々な効用があります。
・血圧を下げる効果
・瞳孔反射の時間が長くなる効果(=リラックス効果)
・ダニが減少する効果
・森林浴効果(=自律神経を整える効果)
これらはすべて科学的に証明されているものです。それに、ひのきの香りは長く持続しますので、ひのきの住まいに暮らせば、ずっと生涯にわたり長く(この写真のような)森林浴と同じリラックス効果を受けられ続けるのです。これは、とても重要なことだと思います。いま、学校の校舎を木造に戻す方向性が出ていますが、まさにそれは、単なる「自然・エコ」というイメージだけでなく、子どもたちの健康や精神に対する具体的な効用があるからこそと言えます。
P9120906.JPG
P9120912.JPG
山は、いつも見ても変わらずに、そこにあります。でも、実際は少しずつ少しずつ、変化し、成長しています。ひのきの切り株を見ると、木の年輪があり、その木が樹齢何年かが判ります。さほど太くない木でも、自分が生まれるずっと前からそこに在り、一年に年輪一つ分(数ミリ)大きくなっています。そして、少しずつ少しずつ、天に向かって、上へ上へ伸びています。このような仕組み、設計の神秘に惹かれながら、私たちは「ひのき」が喜んでくれるように、森を大切にしながら、最良の建築を目指して行きます。

三浦カズ選手のコラムから

私は、サッカーよりも野球世代だったので、サッカーのことをあまり詳しく知りませんが、最近のワールドカップでの日本代表の活躍等を見ていると、それなりに関心を持つようになっています。今朝の日経のスポーツ欄に、三浦知良選手のコラムがあり、何となく読んでみると、なかなか面白かった。
要約すると・・・「今でもサッカーの中心は欧州であり、あえて日本代表の監督として、積極的に欧州から離れる理由はない。異文化では、その土地に合わせた指導が必要で、監督がスペイン人になったからと言って、スペイン代表のサッカーができるわけではない。日本では、ボード上で戦術を語れる人が優れた戦術家だと見られているが、アルゼンチンのメッシ選手のドリブルの前に、多くの戦術は無力だ。ブラジルはピッチ上での表現を大事にする。ボールは人間より速く、人間はボールより速く走れない。」
「人間はボールより速く走れない」・・・この真実の言葉は、とても示唆に富んでいると感じました。何か、そのような一種の道理のようなものを忘れているから、様々な物事に狂いが生じる。その結果、(最近の最悪な例としては)相撲協会の現状があるように思います。
野球と違いサッカーは、個人個人の瞬時のプレーの連続で成り立っていて、野球のように監督やコーチからのサインを見て動くというような管理型スタイルではありません。まさにこれからは、ブラジルサッカーのように、ピッチの上で、個人個人が自らの直観と判断と技術によって(それを信じて)、お互いに息を合わせてゴールを狙う時代なのでしょう。監督やコーチは、そういう場(ステージ)を造ることと、人を造ることが本来の仕事になるのではないかと感じました。
さて、実はそれよりも驚いたのが、このコラムの冒頭に「2014年ワールドカップを目指している僕にとって・・・」という一文あったことです。三浦カズ選手は、まだ夢を諦めていない。どのような経緯があって、今までワールドカップの代表に選ばれなかったのか・・・実際の事はよく知りませんが、この年になっても「可能性がゼロでない限り」夢を諦めないという姿勢と勇気に、心から拍手を送りたいと思います。
そのような意味において、実際にワールドカップに出場できた選手と、出来なくても強く夢や信念を持ち続けている選手と、人間的成長という観点から見て、一体どれほどの差があるのだろうか・・・。三浦知良選手の夢が実現するかどうかは分かりません。でも、何かそこには大切なものがあるように感じました。

夏の「熱さ」

猛暑、熱中症、各地での水の事故等に加え、円高・株安という景気に大きな影響を与える事態も発生し、今年の夏は、本当に「熱い」季節になりました。今後も、様々な分野において、目まぐるしいほどの変化が生まれてくると思いますが、それは時代の大転換期であれば当たり前のことで、客観的に、落ち着いて見守っていかなければいけないと思います。
昔、蒙古が襲来した元寇では、(多少の誇張はあるのかもしれませんが)二度も神風が吹き、日本は守られました。でも、今の日本にはそれだけの運を引き寄せるほどのパワーがあるのか、ないのか。そのような国の本当の実力(財政力とかGDPだけではない、運も含めた総合的な力)が見えてくるのが、これからだと思います。
それは、むしろ国民一人ひとりの意識、心の持ち方、生活習慣、思いやり、暖かさ、エネルギー等の総量によって決まってくるような気がします。景気や経済も、結局人間の活動の結果として、良くなったり悪くなったりするわけですので、人々が明るく元気に動き出せば、きっと良くなるはずです。
今、プロ野球のセ・リーグでは、4位のヤクルトが、知らない間に大躍進をしていて、シーズン途中で監督が代わってから、勝率が65%くらいらしいのです(すごい数字です!)。仮に結果が出なくても、一生懸命、真面目にコツコツ取り組んでいけば、きっと何かのきっかけで、このような奇跡が起こるのでしょう。今後は、様々な場所で、このような思わぬ「良い」展開が、どんどん出てくる可能性があると思います。
昨夜、NHKで「昭和55年」を振り返る番組をやっていました。昭和55年と言うと、私が高校一年の頃でしたが、確かにいろいろとありました。モスクワ・オリンピックへの不参加、大平首相の選挙中の死去、山口百恵の引退、イラン・イラク戦争の勃発・・・「今の時代は大変だから」などと思ってましたが、昔だって、毎年もっと大変な事件や事故や出来事がありました。でも当時は、それらを前向きに乗り越えて行くパワーがあったのではないかと思います。
当時は携帯電話も無いし、パソコンも無い。今の方がずっと恵まれていますし、環境も良くなってますし、あらゆる技術も進歩しています。だから、あとは、私たち一人ひとりの気持ちの持ち様ではないでしょうか。この夏の暑さを、自らの心の「熱さ」に変換して、明るく元気に暖かく!!この素晴らしい夏に感謝です。

CASIMOシリーズ~加子母ひのきの家

かしも②.jpg
伊勢神宮の御用材、岐阜県加子母の国産ひのき材を使用した住宅「CASIMOシリーズ」の第2弾のイメージ・パースが出来上がりました。まだ細部の修正、変更等がありますが、加子母材と風水設計を組み合わせたシンプルなデザイン性を基調として、エコロジーと住み心地の良さを、リーズナブルな価格(1000万円台後半の予定)でお届けいたします。
構造材は強度の強い加子母のひのき材、内装は床と天井に加子母の天然木材(ひのき、杉等)、壁は健康塗り壁「ダイアトーマス」とし、森林浴の空間イメージと、多様なカラーリング・デザインにも対応しています。
また間取りも、家族のコミュニケーションを大切にしたリビングと各部屋の配置を行い、健康的で、幸福な家庭造りに貢献いたします。お風呂も加子母のひのき風呂を用意、その他、子育て仕様として、ダイニングに子どものための「ひのき基地」を造り、クラフト&スタディー空間に仕上げます。
お父さんのための書斎スペースや収納スぺースにも工夫を凝らし、またリビングには曲線(アール)を取り入れ、脳が癒される、快適な住環境をご提案していきます。照明も間接照明を使い、住まいを優しく美しく、光で満たします。
今後、より詳細が決まり次第、カタログを作成いたしますので、ご興味のある方は、ぜひご連絡をください。また、「加子母森林バスツアー」にもぜひご参加ください。「CASIMOシリーズ」の意義と良さが、より体感できると思います。
地球と家族の未来をより良くするために、丸二は「CASIMIシリーズ」に取り組んでいます。

できる限りのことを

8月に入り、地鎮祭を2件(世田谷と三鷹)行わせていただきました。また、明後日は三鷹にて、さらにお盆明けには3件の予定です。本当に、数多い建設会社の中から丸二をお選びいただいた全てのお客様に対し、心から感謝の意を表します。誠にありがとうございます。
夏の地鎮祭は、猛暑の中での祭事となりますので、いろいろな配慮が必要です。お客様にとっても、そう何度も経験する事ではありませんので、同様に私たちにとっても、一回一回が真剣勝負です。よって、地鎮祭の設営も進行も、決して手を抜かず、毎回立派な祭事になるように心掛け、(夏の場合は)さらに暑さ対策についても、できる限りのことを行っています。
先日の地鎮祭では、お客様より「こんなに立派にしてくれるとは思いませんでした」というお言葉をいただき、本当に嬉しかったです。また、別の日には、祭事を執り行っていただいた神職様より「地鎮祭で、建設会社がお施主様に対して、“誓いの言葉”を述べるのは珍しい。とても素晴らしいことです」と、お褒めの言葉をいただきました。本当に、ありがとうございます。
仮に目立たなくても、できる限りのことをやっていくという姿勢を継続していくことが、一番大切なことだと思っていましたので、これからももっと「より良い」地鎮祭を目指し、改善努力を行っていきたいと思います。土地の神様にご挨拶をして、土地を浄化させていただいてから、土に手を入れるという日本の伝統的な信仰文化は、このようにして(地域の建設会社を通じて)次代へ継承されていくと思います。
また土曜日には、小石川で工事中の「寺院+完全エコロジー型コーポラティブハウス(外断熱+逆梁工法)」である「スクワーバ見樹院(エコビレッジ小石川)」の上棟式が行われました。本プロジェクトの事業主でもある見樹院様による上棟の式が厳かに行われ、駆体(コンクリート構造体)の完成(棟上げ)を皆で祝いました。
このような節目節目における祭事やお祝い事は、やはり日本人の心の原点「感謝」という思いから発生しているように思います。それは、その土地やその取り組みに関わっている人々に対しての感謝に加え、それ以外のすべてのもの(大自然)等への感謝の表現ではないかと。
この上棟式後の食事会の席においても、「丸二さんに決めて良かった」というお言葉を頂戴いたしました。本当にありがとうごいざいます。このお言葉に応えることが私たちの責任であり、仕事です。それは、ただ建物の完成までのことではなく、建物がある限り、一生続いていくものです。そのような職業的責任を果たしていく理念さえ忘れなければ、いかなる時代においても、建設業は信頼される職業として発展して行くと確信しています。
現在、2011年度新卒採用のための会社説明会・面接を行っていますが、その中で、「建設業を通じて、お客様の人生がより良くなるよう、貢献していきたい」というメッセージを送っています。このような考え方を、「一笑に付すことなく」、その可能性を信じ、探求し、実践していく会社にしていきたいからです。
そのような考え方や取り組みは、決して目立たず、評価されにくいものです。それでも丸二は、愚直に、目立たなくても、できる限りのことをやっていくことに、こだわっていこうと思います。
新卒採用説明会の私の発表の最後に、大好きな作家である宮澤賢治の(あの有名な)「雨ニモマケズ」を読みました。人からどのように思われようとも(デクノボーと呼ばれても)、愚直に信じる道を生きて行きたいからです。そういう会社になりたいと思うからです。
[雨ニモマケズ]
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキ小屋ニイテ
東ニ病気ノ子供アレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニ疲レタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイウモノニ
ワタシハナリタイ

本当にいい賃貸を!

今、賃貸経営をお考えのお客様の本音として感じるのは、「本当に入居が決まるだろうか」「それが長続きするだろうか」「実際に掛かる修繕費はこれで済むのだろうか」「施工会社のアフターフォローはしっかりしているだろうか」等の先々への不安が多いということです。その時は良いと思っていても、実際に時間が経過する中で、事業計画が計算通りに行かなくなるのでは・・・という漠然とした不安を感じています。
このような景気の状態ですので、それは当然のことだと思います。これからの賃貸経営には、今まで以上の計画性が必要になってきました。「建てれば入る」という時代ではありません。本当に入居者に喜ばれる住宅、長持ちする住宅、修繕コストが低い住宅、時代にマッチした健康的・環境志向の住宅・・・このような要素を取り入れながら、立地や建築費(融資額)等のバランスを考え、いつまでも地域の他の賃貸マンションよりも優位性のある物件を造ることが重要です。
中でも、特に大切なポイントとして挙げたいのが・・・。先ずは「収納」です。今「おそうじ風水」が流行っていて、住まいの中での整理整頓や掃除が、日々の生活や人生にとって、とても大きなファクターになってきましたが、実際に普通の賃貸住宅に入って整理整頓をするにしても、物を入れる収納があまりにも少なすぎて、とても片づけができる状態にありません。これでは、入居者のストレスも増え、マンション自体の人気も落ちて行くでしょう。かと言って、面積を広くすると家賃も上がり、これも問題です。
二つ目が、「断熱・湿気対策」です。今後はCO2をできるだけ排出しないためにも、断熱効果を上げ、省エネ効果を高めることが重要ですが、同時に室内の湿気を少なくし、カビやダニから住環境を守ることも大切です。湿気によってカビやダニが発生し、室内空気が汚染されると、住んでいる人の健康を損ねますし、同時に壁紙や建材等の老朽化を早めてしまいます。家の中の湿度が高いと、何となく居心地が悪いですし、陰気で不衛生な住環境になりがちです。こうなると、入居者も敬遠していってしまいます。
そしてもう一つは、「修繕費用の低減」です。外観をできるだけ汚れにくい素材にする。内部の湿気を少なくして、クロスや床材等の改修頻度を少なくする。配管スペースを十分に取り、配管の修理・交換コストを大幅軽減する。このような対策を盛り込んだ計画にしておくことで、先々の発生費用を大きく抑えることができ、賃貸経営を安心して進めることができます。
以上の3つのポイントは、当社の「ルネス工法」と「外断熱工法」の二つの工法によって解決が可能ですが、要するに今後は「本当にいい賃貸を建てる」ということを最優先していくことが、賃貸経営を成功させる基本になるのではないかと考えます。入居者の方々に、居心地良く住んでいただく。もう出たくないと思っていただく。なおかつ、計算外の費用も掛からない・・・こういう賃貸経営をあり方を、丸二では日々ご提案しています。

紅茶とケーキと建築風水

昨日は「第2回:風水生活セミナー」を開催させていただき、おかげさまで、前回よりも多くのお客様にお集まりいただきました。特に昨日は厳しい猛暑日で、外を歩くだけでも大変だったと思います。本当に心から感謝いたします。
セミナーの内容としては、まず私からは、家の状態を「大極気」「本命気」という2つの気場によって観ることで、家族一人ひとりの部屋割り、ベッドの位置、デスクの位置等の変更方法や、住まいの中にある「殺気」とその回避法についてのお話をしました。特に「本命気」はとても面白く、自分の生まれ年によって、一人ひとりの良い場所、悪い場所が違うので、家族全員の本命気を観ながら、住まい全体をレイアウトしていきます。
ただそれは、あくまで気楽に遊び心で行うもので、同時にあまり家相・方位に縛られないことも重要です。つまり、自分自身にとって、楽しくて、面白くて、いつまでも安心で、居心地が良い住環境をデザインしていくことが本来の目的であり、それが私たちが取り入れている「建築風水」であり、いわゆる一般的な「西に黄色」というような「占い風水」とは違います。
次に、特別講師として、パーソナル風水コンサルタントの種市勝覺(たねいちしょうがく)さんから、より本格的な風水の基本についてのお話をいただきました。種市さんの説明は、とてもわかりやすく(そして、面白く!)、「場(住まい)」の状態が人間の脳と心に、どれだけの影響を与えているのかが、よく理解できます。また、どのような地形、どのような場所に住んだら良いのかも、風水の基本から教えてくれます。ぜひ次回以降も、種市先生の講演をご期待ください。
なお、このセミナーは、風水に関心のある人も無い人も、気楽に参加していただき、紅茶とケーキを味わいながら、平日のお昼前のひとときを寛いでいただくために開催させていただいていますので、ぜひ、ご気軽にお越しください。もしかしたら、セミナーの中で、もっと生活を楽しくするヒントと出会えるかもしれません。
ということで、セミナーの後半は、お茶をしながら、丸二の社員からの「風水あれこれ」的なお話しの始まりです。昨日は、まずリフォーム部の田中慎一君から、色彩と心理についてのレクチャーがあり、どのような色がどのような作用を人間の心理に及ぼすのかを、わかりやすく説明してくれました。そのあと、営業部の鈴木絵理さんから、自身が住まいで実践している事例発表を行いました。これは毎回ユニークな事例で、とても面白いです。
次回は9月15日(水)午前11時からですので、ぜひご気軽に、吉祥寺までお越しください!!

自然の不思議

局地的な豪雨によって、各地で土砂災害が相次いでいます。科学が飛躍的に進歩した現代社会ではありますが、このような自然の力に抵抗するには、未だ人間は無力なのでしょう。かつて、世を治めた偉人たちは、土地の風水を観て、治水や土木の技術を駆使し、都市計画と建築によって町を造り、陣を整え、敵の攻撃から身を守る以前に、自然の猛威をできるだけ受けないような都市環境を造営していました。それが、その当時の政治家にとって最重要課題であり、人民が安心して日々の生活送ることが、世を治めるための基礎にあったからだと思います。
今、BSハイビジョンで「スター・ウォーズ」全6作が放映されています。私は第一作(エピソード4)を、(確か)中学2年生の夏休みに、友達と新宿プラザ劇場に見に行って、大衝撃を受けました。まだコンピューターグラフィックも無い時代に、あれだけの映像を創ることができるなんて、今から考えても凄いことです。それ以降、このシリーズの作品はすべて見ましたが、その中から、「人間は善悪の両方を持っている」「宇宙には、フォースという見えない力が存在している」「人は愛によって救済される」というテーマ性を感じることができました。
自然や宇宙の中には、まだまだ人間が知らない智慧がいっぱいあるように思います。そのすべてを理解することは到底不可能なのですから、先ずは、それらすべてに対しての感謝と謙虚の心を持って、畏敬の念を持ち続けたいと思います。そういう意識を持つことによって、もっと自然と共生するためのアイデアが生まれて来るような気がします。
さて私たちは、そのような自然の力を、「木」を通じて学ぼうとしています。加子母ひのきの伐採現場では、ひのきの香りの不思議、年輪の不思議を感じます。木という存在自体も、考えれば考えるほど不思議です。自然との共生は、最終的には人間の側に学ぶ姿勢がなければ、不可能ではないかと気づきました。自然と人間は対等ではないと。ここが、災害対策のために必要な認識ではないかと思います。
※ウィーンフィルの「スター・ウォーズ」!
589.jpg
『シェーンブルン宮殿 夏の夜のコンサート2010』 ヴェルザー=メスト&ウィーン・フィル
天下のウィーンフィルが、映画音楽の「スター・ウォーズ」を演奏したということで、(ごく一部で)話題になっているDVDです。シェーブルン宮殿の野外コンサートということなので、イベント的な要素も強いですが、なかなか面白いです。他のプログラムに、ホルストの「惑星」から「火星」も入ってます。「惑星」も、随分昔に冨田勲のシンセサイザー版を聞いてから、好きになりました。宇宙、SF、自然科学という分野には、常に興味があります。