社長ブログ

野望の建築

戦国武将の織田信長は、仏教や儒教を包含した神殿「安土城」を建立し、神になろうとした。一方、ドイツの作曲家ワーグナーは、自作のオペラだけを上演するための「バイロイト祝祭劇場」を建築し、王になろうとした。
天才の「夢」と「野望」は、最終的には「建築」によって成就するのでしょうか。確かに、地球上で人間が造ることができる最も巨大な創造物は「建築」です。男のロマンがここに向かうのは、当然であり、必然なのでしょう。過去の偉人たちの中には、建築に対する造詣の深い人が多くいます。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「ウィトルウィウス的人体図」は、当時発見された古代ローマの建築家のウィトルウィウスの「建築論」にある「人体は円と正方形に内接する」という記述を表現したものですし、約130年前に、二宮尊徳は、日光神領89ヶ村の農村復興に伴い、農家住宅「報徳仕法農家」を建築しました。
様々な目的(敵から身を守る、農村復興、最高の音響・・・)のために、時代を動かしてきた人物は、「建築」を重要視しました。それは、何よりも崇高な存在であり、深い思い入れと共に、重要な役割を果たしてくれる証だったからです。
その割に、現在の建築は、見た目も中身も、妙に「軽く」なってきた感があります。気楽にパッと建てる事が出来る。それが「売り」だから仕方ありませんが・・・。でも、そこに住む人や建てる人の「思い」はあるのでしょうか。「夢」や「野望」はあるのでしょうか。人生最大の買い物に、思いや哲学、思想を取り込むことによって、もっともっと素晴らしい「建築」が数多く生まれるのではないかと思います。
ダ・ヴィンチが描いたように、人体と建築には強い関係性があると思います。よって建築とは、「人体」を造ることと等しいわけです。ささっと簡単に造るべきものではありません。「建築」に対して、もっと「野望」を持ちましょう。建築は文化として残ります。つまり、一人ひとりの建主様が、文化遺産を残すことができるのです。「よい野望」は持ってもいいと、私は思います。
※ワーグナーの野望
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ワーグナー:舞台神聖祭典劇『パルジファル』全曲
ペーター・ホフマン
クルト・モル
ジョゼ・ヴァン・ダム
ドゥニャ・ヴェイソヴィチ
ジークムント・ニムスゲルン、他
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音:1979&80年[デジタル]
「ワグネリアン」という言葉があります。「ワーグナー気狂い」という意味です。実は、私がそうでした。一度、ワーグナーの毒に魅せられてしまうと、もう逃れられない。永遠に終わらない「無限旋律」や「半音階和法」等、他の作曲家には全く無い、独自の世界があります。
そのワーグナーに初めて魅せられたのが、最後の作品「パルジファル」。これは正式には、「オペラ」とは呼ばず、「舞台神聖祝典劇」と言い、約4時間くらいの間、お経のような音楽が永遠と続くものです(西洋音楽なのにお経と言うのも変ですが・・・)。拍手も禁止。内容は、キリスト教の救済思想をモチーフにした荘厳なもので、自らが建築した「バイロイト祝祭劇場」でしか上演を許さなかったという変わった作品(現在では、どこでも上演可能です)。
この曲を初めて聴いたのが、このカラヤン盤。他にもクナッパーツブッシュ盤も持っていますが、どちらも素晴らしい。カラヤンは、基本的にあまり好きな指揮者ではありませんが、この「パルジファル」の美音の響き、絹のような肌触り、宇宙音のような空間性には、参りました。カラヤンも「帝王」と呼ばれるほどの「野望」いっぱいの人だったので、ワーグナーと肌が合ったのかもしれませんね。なにしろ、自分の作品を最高に響かせるために、自ら劇場を建ててしまうなんて、「野望」爆発型人間です。当然そこでは、他の作曲家の音楽は一切演奏できません。ベートーヴェンの第9以外は。すごいですね・・・。

心を定める

政治がストップモーションのように止まってしまい、何一つ動かない状態に陥ってしまいました。方向性(ビジョン)があるチーム(人)と、方向性(ビジョン)がないチーム(人)との差は、まさにここです。普段は、方向性(ビジョン)の有無に関わらず、うまいことやるチーム(人)の方が強い。だから、方向性だの、ビジョンだのと、ナニ夢物語を言ってるんだと、笑い飛ばす。しかしながら、イザ、ニッチもサッチも行かなくなると、突然アタマも体も固まってしまい、一歩も動けなくなり、砂漠のド真ん中に取り残された裸の集団と化す。
一方、方向性やビジョンのあるチーム(人)は、ほんの小さな虫かもしれないが、どっちの方角へ進むかだけは決まっているので、一日1mmでも動き続ける。動くと問題が起きる。問題が起きると、解決策が現れる。よって、結果、オアシスへと近づく。
動かなければ、問題は起きない。でも、オアシスに近づかない。
動きたいが、方角が分からない。だから、一歩を踏み出せない。
「イザ」が、いつ来るかは誰にも分かりません。だから、確かだと思われる方向性とビジョン(=考え方)を持って、それに必要なものだけを持って、身軽に、気楽に、悠々と、毎日1mmの前進をしていこう。方向にズレを発見したら、ただ修正すればいい。これが一番の「安心」だと思います。このように、「心を定めること」以上に大切なコトは無いのかもしれません。
と同時に、「定めたことに、こだわらない」ということも大事のようです。一度定めた方向性やビジョン以上に、もっと良い結果になる可能性もあるからです。まずはビジョンを持ち、やってみる。後は運命にまかせる(手放す)。これくらいの柔軟さでいいのでしょう。
今、身の回りで、だんだんと、「心を定めている個人」が増えているような気がします。皆、様々な環境や状態の中にいながらも、穏やかで、明るい目標を持っています。しかも柔軟です。私も、その仲間に入って、もっともっと成長していきたいと思います。
※ゆったりと浸れる音宇宙
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ブルックナー ( Anton Bruckner )
SACD 交響曲第3番(初稿) 
シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル(ハイブリッドSACD)
人生の方向性やビジョンをイメージするには、ゆったりと自己の思いに浸れる時間が必要。ブルックナーは、まさに宇宙の音の重なり合いのハーモニーです。シモーネ・ヤングは女性指揮者で、とても穏やかな演奏を聴かせてくれます。ブルックナーは、人からいろいろ言われると、譜面を修正する癖があり、一つの曲でいくつかの版があります。このCDは、その一番最初(初稿)の版なので、作曲者本人の思いが一番つまっているような気がします。好きな曲です。

ミッキーVSスヌーピー

今日の日経の一面に大きく、「アニメ作品/ディズニー、日本で制作」。日本が誇る一流経済新聞のトップ記事が、こういうニュースでいいのかなあ、世界が激動しているこの時代に・・・、などと思ったりします。もっと、もっと大事な記事があるような気がするので・・・。多分、時代の急激な変化と不可解な動きに新聞も付いていけず、中身・実体に手が付けられずに、表紙・表層だけを差し替えるのに精一杯なのかもしれない・・・。勝手な推論ですが、マスコミが(平静を装ってますが)、「何が何だか分からない」状態に陥っているのは、間違いないと思います。
ディズニーと言えば、先日のブログでも書いたように、「ディズニーリゾート」という巨大なテーマパークを保有している世界的企業です。それだけ、このニュースは業界には大きな影響を及ぼすのでしょう。ちなみに私はどういう訳か、ディズニーのキャラクターに対して、今まで一度たりとも、「かわいい」とか「かっこいい」というような、愛着を持ったことがありません。確か、子どもの頃も。ミッキーマウスやミニーマウス、プルート、ドナルドダック・・・う~ん、どこがいいのか、未だに分からない。その中で、比較的いいなあと思うのは、熊のプーさんくらい。それ以外は、よく分からない。なぜ、ディズニーランドのパレードでミッキーが出てくると、みんなが「わ~!ミッキーだ~!」となるのか、よく分からない(ミッキー・ファンの皆様、ごめんなさい)。多分、私が変なんでしょう。でも・・・実は、言いにくいけど、私もそうなんだっていう人、結構いるんじゃないでしょうか。世界中の子どもたちのアイドルという存在感に、呑み込まれているのかもしれませんね。ただ、ディズニーリゾートのテーマパークとしての完璧性には、いつも驚かされます。映画も素晴らしい。ただ、ミッキーだけは・・・。
同じ子ども向けのキャラクターとしては、私はスヌーピーの方が好きでした(もちろん、子どもの頃の話)。スヌーピーは、かわいい顔をしていますが、性格は意外と超クールで、「天上天下唯我独尊」的マイペース人間(じゃなくて、マイペース犬)。誰とも群れないし、誰とも踊らないし、常に単独行動。好きな時に遊び、好きな時に寝る。かなり醒めている。サービス精神は一切無し。多分、人間よりも偉いと思っている。ディズニーのキャラクターとは全然違いますね。はるか昔、子どもの頃、映画館で「スヌーピーの大冒険」を見て泣いてしまったことを、今思い出しました。ミッキーで泣いたことは・・・多分、無かったような気がします。
これからの時代、群れて媚を売るか、静かに己の世界と向き合うか・・・どちらがいいのでしょうか。意外と根源的な問いであり、面白い検証ですね。私は、「内なる心の中を、今、幸福感で満たすこと」に近い生き方の方に、「分(ぶ)」があると思います。
※子どもの頃、超ビックリした音楽
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冨田勲<惑星>
作曲: ホルスト
演奏: 冨田勲
1976年
イギリス人のホルストが作曲したクラシック音楽「惑星」を、全てシンセサイザーによる多重録音で創り上げた超大作。30年以上も前、モーグのシンセサイザーが世に出た頃、日本にこのような天才がいたのです。冨田勲。今では、シンセサイザーやキーボードのような電子楽器は当たり前ですが、当時は未知なる機械。様々な音を、あたかもパレットから好きな色を選ぶかのように、組み合わせて、巨大な音楽宇宙まで昇華させた記念碑的な作品です。昔はレコードで聞いて、ステレオの前でぶっ飛んでいましたが、最近CDを買って、「今でもすごいなあ」と思いながら、じっくり聴いています。

東芝がHD-DVDから撤退、三菱電機が携帯電話から撤退、パイオニアがプラズマパネルから撤退・・・「撤退」のニュースが多い、今日この頃です。東芝は、撤退の発表後に株価が上昇しました。市場は、このような「勇気ある決断」を評価するものです。いろいろな意味で、「見直し」の時代に入ってきたのでしょう。何かを始めるには、何かを止めなければならない。ビジネスの世界でも、人生の世界でも、決断を迫られる大きな曲がり角に来た感があります。
マネーゲームで増えたかに見えた世界的な富も、サブプライムローンという、結局誰も責任を取らない(追求すらしない)詐欺的商法によって、ついに喪失。いったい今までの享楽は何だったのでしょう。いよいよ、どのようにして真っ当に富を得るかという基本線に立ち還る時代に入って来ました。
マヤ暦が記した文明最後の日(と言われている)2012年12月22日まで、あと5年。地球環境や格差問題、終わらない戦争・・・。この日で本当に文明が終わるはずはありませんが、何かしらの大きな価値観の転換が起こるような気がしてなりません。それまでに私たちがしておくこと。自らの人生、生き方、経営を見直し、基本線に立ち還り、最善を尽くすこと。1mmの前進。これしかありません。
そのためにも、人が行かない道を行く。遠回りをしてでも、(細いけど)本線と思える道を行く。目先の欲よりも、遠い先の大欲を目指す。いずれ大きな価値観の転換が、時代を本線に戻してくれる。その時、人が行かない道に花が咲く。
感謝とは何か。それは、生かされていることへの気づき。自分で生きているわけではなく、自然の力で生かされている。会社も同じ。そのような認識を持って経営活動をしていかないと、自然や社会から、いつかは見放される。だから、自然や社会と総和(調和)する経営をしておこうと。ただ、それは、人が行かない寂しい道を、懐中電灯を頼りに歩くことに等しい。目先の利益とは、正反対の道だから・・・。つい怖くて、みんなが歩く道に戻りたくなる・・・。でも、こちらが本線だ。細くても本線だ。生かされている者として、歩くべき道だ。
時代の変わり目に突入すると、人は我を失います。その時、確かな自分自身を保持するために、最も大切なお守りこそが「感謝」だと、私は思うのです。丸二の企業理念である「ありがとうございます」は、この人心改革の時代の中で、大きな飛躍・発展を遂げるための、守り神だと考えています。
※最近、読み直している本
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火車 (新潮文庫)
宮部 みゆき (著)
かなり前に読んだ「火車」。最近、また読み直しています。宮部みゆきのミステリーの中で、傑作中の傑作中でしょう。難しい本を読んでいる合間に、このようなミステリー系も、なかなかいいものです。道をはずれた一人の若い女性の真実と寂寥感に、ゆっくりとフォーカスして行く物語。人は、どのような道を選ぼうとも、前に向かって進まなければならない。だから、自分自身の道は自分自身で選ぶこと。ただ、できるだけ、楽しい道がいいなあ。

幸福と成長

海上自衛隊のイージス艦「あたご」の艦長が、漁船「清徳丸」との衝突事故に関して、謝罪しました。人として当然のことと思いますが、このような事故や事故後の隠蔽操作(と思われても仕方ない組織的な動き)が起きてしまうのは、防衛省の体質なのでしょうか。もっと言えば、国の体質なのでしょうか。
国は国民を守るためにあります。国民の健康、安全、幸福を実現するために。でも、食糧自給率は異常に低く、約40%。全世界で1億5000万人の死者が出るといわれている新型インフルエンザ「H5N1」のための備蓄ワクチンが、日本では1000万人分だけ。活断層の上に原発。政策ミスによる不況の嵐・・・。もう、分かりました。国は(多分、がんばってくれているとは思うけど)守ってくれないと。でも、それはそれなりに、面白い時代ではないかと。
自らの力で、健康、安全、幸福を実現すればいい。そのために、どうしたら良いかを考え抜いて、試行錯誤してみよう。それは、とてもダイナミックで夢とスリルのある生き方なんだろう。国が安定していた時には味わえない、一種のトリップ感覚を味わえる。今まで、歩くことしか知らなかった鳥が空を飛ぶかのように。要は、すべてが自己責任ということですね。自分自身の幸福は、誰でもない、自分自身で取りに行く。と言うよりも、幸福とは感じるものなので、本日ただ今、誰もが幸福になることができる。「私は幸福である」と、心底思うだけで。
今の時代、精神(心)の成長のためには、最高の時代なのかもしれません。自己を見つめる機会が、限りなくあるから。「幸福になるということは、不幸を終わらせることだ」・・・松永修岳氏の言葉です。不幸を終わらせるということは、今の自分自身の心の持ち方次第で可能です。毎日、世の中で起きている出来事を、少し俯瞰しながら見て、自己の幸福にフォーカスして行こうと思います。楽しく!面白く!
※イージス艦から、「戦争映画」を連想しました・・・。
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地獄の黙示録
1979・米
製作:監督:脚本:フランシス・F・コッポラ
脚本:ジョン・ミリアス
撮影:ビットリオ・ストラーロ
音楽:カーマイン・コッポラ
出演:マーロン・ブランド、ロバート・デュバル、マーチン・シーン
戦争が好きなわけではありません。この映画が放つ、異質なエネルギーが好きなんです。「ゴッドファーザー」で大金持ちになった映画監督のコッポラが、全財産を失うほどの巨費を投じて、気が狂う一歩手前までの状態になりながら、全てを賭けて生み出した異常な作品。実際、その後コッポラは経済的に破綻する(その後、復活!!)。
そこまで彼を突き動かしたものは、何だろうか。「ゴッドファーザー」で儲けたお金で、悠々自適な生活が出来たのに。「困難が人を成長させる。その喜びに勝るものは無い」・・・コッポラの映画を見ていると、このような魂の叫びを感じます。

誤解する脳

昨年の暮れに、会社の家族会で、「ディズニー・シー」に行った時のこと、「海底2万マイル」というアトラクションに、家族で乗りました。このアトラクションは、海の中を小さな潜水艇に乗って進んで行くというもので、なかなか楽しいトリップ感覚を味わえるもの。ところが、出発して少しすると、だんだんと息苦しくなってしまいました。そうです!酸欠状態です!ディズニー・シーのアトラクションで酸欠状態になるとは・・・恥ずかしながら、そのような体験をしてしまいました。
でも、海の底と言うのは、(当然のことながら)あくまで設定の話で、実際は地上の普通の空間にあるわけです。酸素もタップリあります。当然、大人ですから、それくらいは分かります。しかしながら、小さな潜水艇に乗っていて、窓の外が海底(海の中)に見えるという、作られた環境の中に置かれた瞬間、脳がまさに誤解をしてしまったのです。ここは海の底だ!酸素が無いぞ!どうしよう!と。そうすると、脳からの指令によって、体も具体的な症状を起こします。こういうことが、実際に起きるのです。
脳は場の環境(デザインや音や香り)によって、勘違いをしてしまうようです。でも、このようなケースは、明らかに本人が認識できる範囲なので、まだ安心です(もう乗らなければいいんですから)。怖いのは、知らず知らずのうちに、脳が誤解し続けているケースです。
例えば、朝のニュース。毎朝、起きてすぐの、一番アタマがすっきりしてる時に、目に飛び込んでくるのが、事故、災害、殺人、不正、不況のニュース。多くの人は、これらを目にしながら、食事を口に運び、そのまま会社や学校に行く・・・こういう日々を送っています。ニュースを見ている時の意識は、ふ~ん、そんなことがあったのか、これはヒドイなあ、何とかして欲しいなあ、厳しいなあ、世の中暗いなあ・・・くらいの軽い感覚しかないのですが、脳の方はそうは行きません。脳は、このような、事故、災害、殺人、不正、不況を、日々克明に潜在意識へと刻み続けます。そして、「この人はこのような状態(=事故、災害、殺人、不正、不況)を望んでいるんだ!」と勝手に誤解してしまうのです。結局、悪い意味での引き寄せの法則が働いて、悪いことを引き起こしてしまう恐れがあります。これは怖い。
ですので、最近の我が家の朝は、スカパーのCh.268「安らぎの音楽と風景/エコミュージックTV」を流しながら、ほんの少しの朝の時間ですが、よいイメージを持って過ごすようにしています。多分、気のせいかもしれませんが、不安や恐れが和らぎます。脳の方も、「この人はこのような状態(=心地よさ、豊かさ、快適さ)を望んでいるんだ!」と潜在意識に刷り込んでくれるので、徐々にそちらの方向へ誘導してくれます。こういうことも、毎日の積み重ねです。
場(部屋、住まい、オフィス)には、色や形や音や香りなどの様々な要素が組み込まれてますが、できるだけ脳が快適になる状態をインストールした方がいいですね。酸欠になる空間と、よいアイデアが浮かぶ空間とを選べるのであれば、当然、よいアイデアが浮かぶ空間で過ごしたいですよね。場を作るということは、その人の人生の方向性に大きく、かつ静かに影響を与えていると言えます。脳と場の関係・・・今後もさらに、研究を続けていこうと思います。
※昨日、買ったCD
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サラ・ブライトマン
Symphony: 神々のシンフォニー
脳を快適にするのに、一番手っ取り早いのが音、つまり音楽ですね。最近は、「癒し」「ヒーリング」系が流行っていて、いろいろなCDがたくさん出ています。特に女性アーティストのジャンルでは、次々と「歌姫」と称する人たちが出てきています。実は、ヒーリング系のCDでは、今まで散々だまされてきた経験があるので、最近は買うのに慎重です。実際、誰でも作れそうな、大したことないCDが多い。その中で、ピカリ!と光る存在が、女性アーティストのサラ・ブライトマン。この人のライブDVDを見て、その映像の美しさと音楽の透明度に感動し、久しぶりにマトモな人を発見した次第です。昨日買ったCDは、ニュー・アルバム。さらっと聴いた感じでは、今回も良さそうです。特にいいのは、マーラーのアダージェット(交響曲第5番~第4楽章~映画「ヴェニスに死す」で有名)に、ドイツ語の歌詞をつけてサラ・ブライトマンが歌った一曲。管弦楽だけでは表現しきれない何かが聴こえて来ます。他の曲も、これからゆっくり聴いてみることにします。

なぜ、会社説明会をするのか

先週の21日(木)は、2009年度新卒採用のための会社説明会(第1回)を行い、若いリクルーター・チームの入念な計画と準備のおかげで、無事に(かなり良い形で!)終了することが出来ました。リクルーター・チームと参加していただいた学生の皆様に、心から感謝!
今年の採用環境は、非常に厳しいと言われていましたので、覚悟をして臨んだのですが、説明会にエントリーした人数の9割(例年は6割)が出席するという嬉しい状況もあり、この5年間に及ぶ「1mmの前進」の蓄積が、何かしらのパワーに結びついていると感じました。
「目指している方向性や考え方が、現在の若い世代に受け入れられなければ、その会社に未来はない」・・・これは、私の考え方です。会社説明会を、単なる採用のためのイベントとして捉えず、会社の未来を計るための「リトマス試験紙」として捉えてみると、未来の会社への処方箋が見えてきます。だから、怖いんです・・・。私にとって、会社説明会は、毎年やってくる大きな関所です。
このように、素晴らしい新入社員さんが毎年入社すると、自然に、中途の素晴らしい社員さんも入ってきます。これが、例の「シンクロニシティー(共時性)」でしょうか。「未来」が決まると、「今」が勝手に動いてくるようです。だから、思いが大切なんですね。未来に向かって、ある種の思いを持つと、それに必要な「今」が起きてくる。だから、「いい思い」を持とうと。
会社説明会で、未来への方向性に対する「いい思い」を、思いっきり!発信することによって、素晴らしい新入社員さんのみならず、「素晴らしい未来」も引き寄せられる。そのような目的と価値感を持って、丸二は新卒採用活動に対し、熱心に取り組んでいます。
今年は、どうなるでしょうか。でも、ここから先は「縁」ですね。丸二の経営理念の中に、「縁をむすび、縁をつなぐ」という文章があります。お客様とのご縁のみならず、社員さんとのご縁にも恵まれているのが、丸二の素晴らしい長所なので、これをさらに伸ばして行こうと思います。ますます、楽しみです!!
※最近、買ったCD。
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マーラー:交響曲第10番嬰へ長調
(デリック・クック校訂版第3稿第2版)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ダニエル・ハーディング(指揮)
録音:2007年10月23-27
マーラーの未完の10番は、今まで聞いたことが無かったので、若手の有望株ハーディングのCDを買いました。まだゆっくり聞いてないのですが、なかなか透明度のある美しい音楽です。

ポリス&会社説明会

いよいよ、明後日21日から、「2009年度新卒採用:会社説明会」を開催いたします。丸二が新卒採用を開始してから、もう5年目に入ります。最初は何もかもが初めてで、右往左往の必死の形相で(!)説明会や面接を行っていましたが、5年目となると、少しは落ち着いて、定着してきたようです。採用活動は、未来の会社の形を作る最優先課題であり、その業務を担当しているリクルーター・チーム(若手社員が中心)は、実際的に大きく会社に貢献しているわけですね。入社して、即、会社に貢献できる業務があるというのは、実は幸せなことなのかもしれません。
私が証券会社に就職をした時と言えば、即!営業の現場に出て、先輩社員から引き継いだお客様や、新規開拓をしたお客様を毎日回り、株式の売買手数料を稼ぎ、投資信託を売り、中期国債ファンドを売る・・・その繰り返し(手数料収入の数字)によってしか、会社の利益に貢献する道はありませんでした。毎月、社内をまわってくる、全営業社員(当然、新入社員も含む)の「月次手数料実績表」の「数字」だけが、私という人間の評価であり貢献度だったわけです。企業である以上、それは当然のことでしたが、新入社員のレベルでは、やはりつらかった。
当然、入社して数年はなかなか厳しい。同期の友人の数字が上がってくると、焦る。自分の数字が上がってくると、奢る。自分の数字が下がってくると、誰かや会社に責任を転嫁する。入社して早々から、そのような社会のカオス(混沌)の中に、全員が一斉に放り込まれ、貢献できない自分自身に悩みながら、堂々巡りを始める。そのようにして、私たちの社会人生活は始まりました。「私は、貢献しているんだ」という喜びを得る瞬間は、厳しい数字の世界から這い上がる先にしかなかったのです。
今の若い人たち(だけじゃないですね)に望むのは、「私は・・・である」という思考に変わることです。「人が・・・と言っている」とか、「あの人は・・・だ」とか、「みんなは・・・・と思っている」とか、「○○は、おかしい」とか、「○○に、こうして欲しい」とか・・・。すべて主語が「他者」にあるのです。大切なのは、だから「私は」どうするのか、どうなろうとするのか、どう行動するのか、どう生きるのか。そして、どう貢献するのか・・・これではないでしょうか。「自らを救う者は、自分自身しかいない」、この道理を理解して、前へ向かって、1mmづつ進むことです。そうすると、パッと、道は開けると思います。
さて、会社説明会の方ですが、今年も、丸二の理念や考え方に共感を持ってくれる、バイタリィティーの高い人材を採用したいと思います。説明会では、丸二の様々な取り組みの歴史や、業務内容、会社の雰囲気等を、私とリクルーター・チームのみんなで、楽しく一生懸命お伝えしますので、学生の皆様は、ぜひお越しください!!
尚、説明会の中で、私が会社の理念や取り組みの説明をさせていただく前に、「ポリス」の音楽を流す予定です(多分!)。ポリスとは、1970~80年代に人気のあった英国のロックバンドの3人組で、私が、ちょうど大学生の頃にリリースした5枚目のアルバム、「シンクロニシティー」を発表後、すぐに解散してしまいました。「シンクロニシティー」とは、ユングの深層心理学の言葉で、「共時性」という意味です。今、流行っている「引き寄せの法則」も、「共時性」と大きく関連しています。このアルバムは、メンバーの一人であるスティング(有名ですよね)が、ユング哲学に触発されて作曲した、トータル性の高いアルバムで、非常に斬新かつ高い評価をあげたものです。
さて、実はこのポリスが昨年再結成し、つい先週、日本にコンサート・ツアーでやって来たのです。以前、コンサートに行くことができなかった自分としては、願っても無いチャンスと思い、当然行ってきました。下がその時の写真です(写メなので、ボケてます)。
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東京ドームも超満員で、私も長年の思いを果たすことが出来、とてもワクワク、ドキドキした2時間を過ごすことができました。すべての曲を知っているコンサートなんて、なかなか無いですよね。終演後の余韻の残った会場を見渡したら、7割が30代後半以上の男性でした。うん、なかなか悪くない風景だ。
クラシック大好き、ロック大嫌い人間の私が、なぜポリスに関心を持ったのだろう・・・。
①ベースとギターとドラムだけのシンプルなサウンド
②レゲエ等のリズムを取り入れた「ちょい変」な音楽
③3人の音楽的指向がまったく違い、見るからに仲が悪い
多分、このような要素があったからかもしれません。要するに、変わっていて、刺激的だったんですね。自分自身のこういう志向は、今でもしっかり生きています。「ちょい変」な会社に興味のある学生の皆様、ぜひ会社説明会にお越しください!!

感動に向かって走れ!

「ルネス神宮前」の完成見学会が、無事に終了いたしました。多大なるご協力をいただいたオーナー様、本当にありがとうございました。「ルネス工法」と「外断熱工法」に対する深いご理解と、当社の社員に対する本当に心温まるたくさんのお心をいただき、本当に嬉しく、心から感謝いたします。
この建物は、オーナー様のデザイン・センスによって、さらに美しい輝きを増し、渋谷神宮前というハイレベルな街並みの中で、「快適100年建築」として立派に建ち続けていくでしょう。
現場を担当した新入女子社員も、初めての工事の完成に感動し、「渋谷に来たら必ず思い出す。これからも、ぜひ寄らせてください」と話す。このような感動の連鎖こそが、建築業の醍醐味です。これも、すべて、お客様のおかげです。感謝しても、しきれない・・・。
このようにして私たちは、また次の感動との出会いに向かって、走っていく。「ありがとうございます」の心と共に・・・。

(PR)渋谷にお住まいの方へ!!

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17日(日)まで、渋谷神宮前にて、「ルネス工法外断熱工法」の賃貸併用住宅の完成見学会を開催しています。当社が日本一を誇る「ルネス工法+外断熱工法」を、実際に目にすることが出来ますので、渋谷近郊にお住まいの方、ぜひご来場ください。
まず、≪快適100年建築≫を体感してから、お住まいの建替えや土地活用のご検討を。それだけの価値があります。
詳しくは、こちらまで。