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日本的社会と建設業の未来

現在、世の中で起きていることを大枠で見てみると、「欧米的」対「日本的」という図式があるように感じます。欧米的とは、「戦い」「敵対」「勝ち負け(格差)」であり、日本的とは、「和(調和、総和)」「精神(こころ)」「助け合い」というイメージです。今の社会の構造は、明らかに「欧米的」でつくられています。しかしながら、もうそれではいけないのではないかという機運が生まれているように感じます。もし、最近起きている様々な事件・問題が、日本人のこころの中に、本来の「日本的」を思い出させる役割を担っているのであれば、それは必要・必然なことなのでしょう(ちょっと厳しすぎますが・・・)。弱者を救う誠実な政治や、共に成長発展していく経済システム、環境を保全する新しい技術への世界的な同意、病気にならないようにする予防医学(代替医療)、精神を育てる学校教育と家庭教育、豊かなコミュニティ(人間関係)を生み出す地域社会、こころを穏やかにする住環境・・・。元々、日本や東洋にあった「当たり前」のことなのでしょうが、この時代になってやっとその大切さが分かってきました。その中で、建築という分野においても、大きな役割が存在しています。「100年建築」をつくること。「心穏やかになる住環境」をつくること。「美しい街並み」をつくること。この3つだけでも、「日本的」なこころを育む「場」が生まれるのではないでしょうか。このようにして、建設業の未来も無限に拡がるのです。