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現場力を取り戻せ

「日経ビジネス」最新号に、『製造業の縮図 ゼネコン 現場力を取り戻せ』という特集があり、興味深く読みました。施工図作成能力の低下、工事運営能力の低下、職人の高齢化、労働環境の劣化、外国人労働者の増加、建設コストの低下、工期短縮の問題、技能指導への取り組み、公共事業削減による競争激化、多すぎる業者数、他産業への進出・・・。まさに、バブル崩壊の時から危惧されていた方向そのままに、事態は推移していると思います。
このような現状に対して、打つべき手は様々あると思いますが、丸二の場合は、以前より①公共事業から脱却する②独自の商品・技術あるいはソフトを持つ③マーケティングという概念を持つ④技術と意識の両方の人材育成を行う⑤企業としての理念・存在意義を持つ・・・という方向に向けて努力をし続けています。大切なことは、「あきらめない」ということですね。建設業というビジネスは、とてもスパンが長く、どうしても変化するのに時間がかかってしまうので、ついつい「あきらめ」やすい。そこが落とし穴。「勇気を持って、あきらめずに、日々1ミリの前進をしていくこと」・・・これが、この現状を打開していく唯一の方法だと思います。
建設産業は、人の住まいや活動の場を創造する「尊い」仕事です。建設産業無くして、人々の安心な生活も、安全な地域も、国の発展もありません。この業界は、今確かに大きな構造変化が必要とされていますが、建設産業自体の存在価値は決して揺るぎません。私たち一人ひとりが、もっと人々から尊敬され、感謝される建設産業を創造することが、求められているのだろうと思います。そのためには、「何か新しいこと」に挑戦していくこと!!まだまだ開拓の余地がある分、夢は膨らむ一方です。