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地球環境と外断熱

ゴア氏がノーベル平和賞を受賞しました。地球温暖化への警鐘を鳴らす運動が評価されたものと思います。このようにして、地球環境は戦争と同じくらい「平和」への脅威になってきたということが解ります。
現在の環境問題は、様々な要因が複雑に絡み合っていて、二酸化炭素を削減すれば、ただちに改善するというわけでは無いと思います。しかしながら、まず出来ることから始めることが同時に大切です。
これから戦争以上に脅威となる地球環境の相手は、自然界そのもの。いよいよ人間は、謙虚にならなくてはいけなくなりました。そもそも地球環境が人間に危害を加えていたのではなく、人間の傲慢さが地球環境に危害を加えていたのですから、今起きている猛暑や寒波、洪水、地震等は元々私たち人間が引き起こしたものと言われても仕方ありません。
そのような自由競争の経済システムを作り上げた世界の盟主アメリカからノーベル平和賞が出たことに対して、いささかの違和感を覚えるのですが、問題は本当に方向を変えるのかどうかということです。
建築で言えば、「外断熱工法」は、環境に対する負荷を大幅に軽減しています。一年を通して、冷暖房に頼らない室内環境をつくることができ、大きな省エネ効果とヒートアイランド現象の抑制を果たしています。また、建物を外側から守り、構造体の耐用年数を上げ、30~40年で建替えるという「無駄なスクラップ&ビルド」を抑制しています。
このように、断熱工事を建物の外側から施すというだけの小さな努力で、地球環境の保全に大きな効果を上げることができるわけです。問題は、果たしてこのような取り組みに対して、国や世界がどれくらい本気で推進していくのかどうかということです。
この「本気度」がなければ、結局何も変わらず、ますます地球環境は破壊されていくと思います。今は、意識のある個人の方々や小さな会社が、さまざまな運動や取り組みを始めています。「外断熱工法」もそのひとつです。「外断熱工法」は建物を100年のスケールで考え、「孫の老後まで」安心な状態を持続可能にするものです。
「地球環境の保全」と「個人の幸福の実現」が決して矛盾しない社会を創り上げることが、これからの企業に対して迫られる問題提起ではないでしょうか。丸二も、そのような方向に向かって、新しい建築文化を起こしてまいります。