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心安らかな場所

日曜日は、昨年完成したコーポラティブハウスの祝宴に、社員と参加いたしました。「共生の時代」とは言うものの、「住」という分野においては、むしろ「プライバシー」を優先する傾向が強く、隣近所とのご縁はできるだけ避けようとするのが普通。それにも関わらず、このような人間関係を積極的に求めていく「コーポラティブハウス」の場合、必ずこのような祝宴があって、必ずとても楽しく温かい場となります。私たちとしても、本当に嬉しい時間を過ごさせていただきました。皆様、本当にありがとうございました!
通常、集合住宅(マンション)を建設する場合、施工会社は、建主様(オーナー様)との打ち合わせを基に建築を進めていきますが、完成後に住む方々(購入する方、賃貸する方)と会う機会はあまり無いのが普通です。ですから、このように実際に住む方々とのふれあいはコーポラティブハウスならではのものです。
丸二も、おかげさまで現在11棟目のコーポラティブハウスを建設中ですが、このような、たくさんの「ふれあい」をおかげで、大きく成長させていただきました。建設業は、そこで生活する人の人生に大きく関与している・・・この気づきを得られるかどうか。ここが、21世紀に建築のテーマではないでしょうか。
人生において、住まいほど心を安らかにする場所はありません。人は・・・住む場所が無いと暴動を起こします。人は・・・マイホームを持つために、ローンを組んで一生懸命働きます。人は、安住の地を求めて戦争をします。なぜか・・・。その場所こそが、自らの心を安らかにし、人生をより豊かでより良い方向へ向かわせるという絶対的な確信があるからです。それほどまでの思いを、感じられる感性・・・これが大切なのだと思います。
環境、エコ、健康、自然という視点から見ても、まだまだ建築の分野は遅れています。日本は、多分・・・相当遅れているのではないかと思います。現状に流されている。未来を考えられない。強い力に抑えられている・・・。いろいろと理由はあるでしょう。でも、いずれは分かること。だから、丸二は、そのような感性を持った先進的な方々と共に、新しい取り組みを続けています。