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森を守る

これからの日本にとって非常に重要なことは、「森を守ること」「食糧自給率を上げること」「子どもが心身ともに健康に育つこと」の3つではないかと考えます。日本の最高の資源は、「森林」を中心とした美しい自然だと思いますし、今後「観光立国」になるためにも、いつまでも森が美しくなければなりません。また、今後の経済的な見通しや地球環境の現状を考えると、食糧の(国内での)自給自足が必要になってくると思います。仮にどんな時代になっても、新鮮な食物さえ産地直送で調達できれば、何とかなります。むしろ健康的な食生活に変わるのかも知れませんね。そして・・・これからの未来を築く子どもたちが元気で、健康で、精神的にも健全に育ち、大人になってから社会に貢献できる人物になって欲しい。もし、これらが実現できれば、日本は大丈夫じゃないかなぁと感じます。
今、政権交代が起こるか起こらないかと言う、日本の憲政史上、非常に重要な局面にありますが、もし日本以外の国だったら、今まで数十年にわたって政権を握っていた側と、これから政権を取ろうとする側の戦いは熾烈と化し、各地でデモや暴動が多発しても不思議ではありません。そういう意味において、今の日本は凄いと思います。このような極めて大きい局面の中でも、きちんと「選挙」というルールに従って(もちろん、マスコミや世論を使った巧みな誘導作戦が横行していますが・・・)、粛々と物事が「無血」で進んでいくという見事な国民性。逆に大人しすぎるのかもしれませんが、武力で政権を取り合う国には住みたくないですよね。これは、現在の全世界の人々の切なる願いではないでしょうか。
このように、日本は本当に優れた国だと思います。ただ問題は、自信を失っていること。もっと自分たちの国の素晴らしさを知って、それらをもっと伸ばす努力をしていけばいいと思います。国が抱えた多額な債務にしても、隠さずに全てを公開して、責任を取るべき人はきちんと責任を取って、今までのやり方・しがらみを勇気を振り絞って捨て、みんなで裸一貫からやり直せばいい。そうすれば、きっとこの難局は乗り越えられるはず。日本人一人ひとりの人柄と知性があれば、大丈夫です。そう信じます。
私たち丸二は、このような素晴らしい日本という国の中で、生かされているという喜びと感謝を日々感じながら、これから日本が再生するためにできることを始めようとしています。そのひとつとして、経済産業省と農林水産省が双方の強みを活かしながら、異分野連携による地域活性化施策として始動した「農商工連携事業」のために、「複層林を育てる産地直送『総ひのき木造住宅』販売システム開発」を提案申請させていただき、このたび、おかげさまで認定を受けることができました!!
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岐阜の加子母(かしも)の森林には、伊勢神宮の御用材として有名な由緒ある「ひのき」がたくさん眠っています。しかしながら、国産木材の需要の低下のため、切り出すことができません。森は適時、間伐を行いながら、森の中に光を入れていかなければ、木は育たないのです。今のように木材の需要が無いと、間伐ができず、森に光が入らず、森が死んで行く・・・。だから外材に頼らず、日本の素晴らしい天然木を使うことは、日本の森を守ること、環境保護に繋がります。
丸二は、加子母森林組合と連携して、森を守る事業を始めていきます。東京武蔵野地域の方々と一緒に加子母に行き、森林体験を行いながら、森を守ることの意味を学習し、実際に目にして触った「ひのき」で、自分たちの家を建てたり、リフォームをしたりします。環境保護に貢献しながら、健康で自然な住環境を安価で(産地直送なので流通コストや様々な経費が減少します)取得することが可能になってきたのです。
特に私たちが大切にしたいのが、子どもたちの心の教育です。本物の森を見て、本物の木を知って、本物の木を触って生活をする。ここに「本物」や「自然」との出会いが生まれます。このような体験や日々の環境は、きっと子どもたちの情操教育に良い影響を与えるでしょう。石油でつくられた新建材だけの住環境に暮らすより、きっと健康的で心豊かな人間性が育まれると思います。
また、この取り組みが進行していく過程の中で、加子母で農業もできればいいなと考えています。小さな畑で、自分たちや仲間たちが食べていけるくらいの収穫からまず始めようと。そんなことも、楽しい目的の一つです。素晴らしい日本をより素晴らしくするために、「森を守ること」「食糧自給率を上げること」「子どもが心身ともに健康に育つこと」が大切と最初に書きましたが、丸二も事業として挑戦していこうと思います。今後、加子母へのバスツアーも企画していきますので、ご興味のある方はご連絡をください。一緒に、新しい挑戦を始めていきましょう。日本のために、森のために、家族のために、自分のために・・・。