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良い変化をつくる

今年も蒸し暑い夏になりました。日中、外を歩くのも大変ですが、一番困るのは熱帯夜ですね。暑くて寝苦しい夜が続くと、寝不足となり、体調が壊しますし、精神的にもイライラしていきます。かと言って、一晩中エアコンを付けて寝るのも嫌ですし・・・。子どもの頃は、確かに暑い夏でしたが、今のようにジメジメしていなかったですし、夜は窓を開ければ涼しかった。家も木造で、風も通り、ヒンヤリして気持ち良かったような記憶があります。最近の住宅の高気密基準と地球環境の変動の影響もあるのでしょう。
建築の技術としての改善策は、できるだけ風の通るような設計をする、建物に庇(ひさし)を設けた設計をする、天然木・自然素材を多く使う、鉄筋コンクリートの場合は外断熱にする・・・等々の方法があります。また、今回の自宅リフォームで取り入れた「ヘルスコート」を壁の下地に塗るのも良策です。「ヘルスコート」とは、木炭を液状化した塗料で、室内の壁や天井に塗ることにより、家を湿気や化学物質からブロック。有害な化学物質やガスや悪臭を吸着し、空気を浄化、電磁波も吸収します。
実際に寝る前にエアコンで部屋を冷やしておけば、寝る時に切っても、朝まで暑さを感じず熟睡できていますので、効果があるように感じます。もちろん炭ですから、結露やカビを防止し、家の中を清潔で快適な状態に保ちます。最近、炭はいろいろな健康関連の商品に応用されていますが、特に家の中で活用することで、大きな効果が得られるものと思います。この「ヘルスコート」は、当然のことながら「真っ黒」なので、壁に塗ると下の写真のような状況になります。この黒い下地の上にクロスを貼ったり、塗り壁(ダイアトーマス等)を塗ります。
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さて、話はガラッと変わりますが、裁判員制度がスタートしました。選ばれた方々は、本当に心身ともに大変な仕事をされたのではないかと思います。このような形で、今後司法の場に一般市民の声が直接反映させることによって、これから裁判のあり様は大きく変化していくのでしょう。ただ、どうしても気になるのは、「心身ともに」の中の「心」の部分です。
裁判員に選ばれると、否応無しにその事件と関わり合いを持つことになります。その判決が正しかったかどうかについても、ずっと心のどこかに残っていくでしょう。また、その事件の概要を知るために、様々な資料や写真を目にします。それは普通の生活を営んでいる大半の人々の精神にとって、大きな影響・ショックを与えかねない中身であることは、容易に想像できます。それに耐えられるかどうか・・・。そのようなことから一般市民を保護するために、今までのような裁判の形があったのでは・・・。司法のプロフェッショナルが、一般市民の方々と、もし責任をシェアしているとしたら、本当に心身ともに大変な仕事だと感じます。
このように、社会制度も建築の世界も、大なり小なり、いろいろな変化が起きていますが、丸二はこれからも、世のため人のためになるような技術・サービスを提供していこうと思います。