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できる限りのことを

8月に入り、地鎮祭を2件(世田谷と三鷹)行わせていただきました。また、明後日は三鷹にて、さらにお盆明けには3件の予定です。本当に、数多い建設会社の中から丸二をお選びいただいた全てのお客様に対し、心から感謝の意を表します。誠にありがとうございます。
夏の地鎮祭は、猛暑の中での祭事となりますので、いろいろな配慮が必要です。お客様にとっても、そう何度も経験する事ではありませんので、同様に私たちにとっても、一回一回が真剣勝負です。よって、地鎮祭の設営も進行も、決して手を抜かず、毎回立派な祭事になるように心掛け、(夏の場合は)さらに暑さ対策についても、できる限りのことを行っています。
先日の地鎮祭では、お客様より「こんなに立派にしてくれるとは思いませんでした」というお言葉をいただき、本当に嬉しかったです。また、別の日には、祭事を執り行っていただいた神職様より「地鎮祭で、建設会社がお施主様に対して、“誓いの言葉”を述べるのは珍しい。とても素晴らしいことです」と、お褒めの言葉をいただきました。本当に、ありがとうございます。
仮に目立たなくても、できる限りのことをやっていくという姿勢を継続していくことが、一番大切なことだと思っていましたので、これからももっと「より良い」地鎮祭を目指し、改善努力を行っていきたいと思います。土地の神様にご挨拶をして、土地を浄化させていただいてから、土に手を入れるという日本の伝統的な信仰文化は、このようにして(地域の建設会社を通じて)次代へ継承されていくと思います。
また土曜日には、小石川で工事中の「寺院+完全エコロジー型コーポラティブハウス(外断熱+逆梁工法)」である「スクワーバ見樹院(エコビレッジ小石川)」の上棟式が行われました。本プロジェクトの事業主でもある見樹院様による上棟の式が厳かに行われ、駆体(コンクリート構造体)の完成(棟上げ)を皆で祝いました。
このような節目節目における祭事やお祝い事は、やはり日本人の心の原点「感謝」という思いから発生しているように思います。それは、その土地やその取り組みに関わっている人々に対しての感謝に加え、それ以外のすべてのもの(大自然)等への感謝の表現ではないかと。
この上棟式後の食事会の席においても、「丸二さんに決めて良かった」というお言葉を頂戴いたしました。本当にありがとうごいざいます。このお言葉に応えることが私たちの責任であり、仕事です。それは、ただ建物の完成までのことではなく、建物がある限り、一生続いていくものです。そのような職業的責任を果たしていく理念さえ忘れなければ、いかなる時代においても、建設業は信頼される職業として発展して行くと確信しています。
現在、2011年度新卒採用のための会社説明会・面接を行っていますが、その中で、「建設業を通じて、お客様の人生がより良くなるよう、貢献していきたい」というメッセージを送っています。このような考え方を、「一笑に付すことなく」、その可能性を信じ、探求し、実践していく会社にしていきたいからです。
そのような考え方や取り組みは、決して目立たず、評価されにくいものです。それでも丸二は、愚直に、目立たなくても、できる限りのことをやっていくことに、こだわっていこうと思います。
新卒採用説明会の私の発表の最後に、大好きな作家である宮澤賢治の(あの有名な)「雨ニモマケズ」を読みました。人からどのように思われようとも(デクノボーと呼ばれても)、愚直に信じる道を生きて行きたいからです。そういう会社になりたいと思うからです。
[雨ニモマケズ]
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキ小屋ニイテ
東ニ病気ノ子供アレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニ疲レタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイウモノニ
ワタシハナリタイ