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農商工連携の人材育成事業

18日(土)、「農商工連携人材育成事業」が開校し、私も主催者として、参加いたしました。農商工連携人材育成事業とは、農商工連携に積極的に取り組もうとする人材を発掘し、様々な講義や実施研修を行うことにより、農商工連携に取り組む人的基盤の形成を目的とするものです。すでに農商工連携「認定」を得ている丸二は、日本の森の現状を正しく把握し、積極的に課題を解決しながらビジネスモデルを構想していく人材を広く育成・支援していくために、本事業にもエントリーし、無事「平成22年度・農商工連携等人材育成事業」の採択を受けることができました(林業では全国で2社)。
そして、この日が最初の講座が始まる日だったのですが、おかげさまで定員を上回る約30名の方々からの申込をいただき、大盛況の中で、本事業がスタートいたしました。今回の一連の講座の中で、中心的な講師を勤めていただくのが、NPO法人農商工連携サポートセンター代表理事の大塚洋一郎先生です(写真)。
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大塚先生は、経済産業省大臣官房審議官として農商工連携促進法の制定に参画し、その後、農商工連携で地方に雇用を創出することをライフワークとするために、公務員を退職し、農商工連携サポートセンターを設立いたしました。つまり、農商工連携事業の産みの親の一人なのです。
大塚先生の講義をお聞きすると、農商工連携事業の意義、国の方向性、雇用の造り方、自然をいかに守っていくか等の具体的なポイントがよく理解できます。いま、政治がうまく行われていない状況ではありますが、国家として大切なことは、このようにしっかりと地道に進められているということも判ります。
また、これだけ多くの方々が、農業・林業の再生に貢献しようとしているという現実も知ることができ、私たちが取り組んでいる加子母プロジェクトの今後に、またひとつ大きな展望が開けてきました。林業を再生することを通じで、環境を守り、経済力を高め、人々の生活に癒しと健康をお届けすることは、きっと持続可能な仕組みになっていくと思います。
一本の木が育ち、天に向かって上昇していくには、30年、50年、100年という途方もない年月が必要です。多分、この事業もそれくらいの長いスパンで考えていかなければならないでしょう。でも、続けていく限り、数ミリずつ確かに年輪が積み重ねられるはずです。その年輪の数が、地球にとって、人々にとって、私たちにとって、とてつもない資産になっていくと思います。今、私たちは、その苗を植えたところです。