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「ありがとう」から「ニコニコ」へ

丸二は「ありがとう(ございます)」という言葉を、15年も前から、企業理念のメッセージとして標榜して来ました。最初の頃は「ありがとう?・・・何か重いし、真面目すぎる。利益に繋がらない。精神主義は受けない」という反応が強く、社内的にもあまり評判は良くありませんでした。
でも、その意味合いの本質、つまり「感謝の力」がどれほど人生や経営において重要であるかが徐々に理解され始め、最近では、多くの企業が「ありがとう○○」と謳ったプロジェクトや商品・サービスを開始したり、有名歌手が「ありがとう」の楽曲をどんどん出し始めました。社会がますます不安と恐れに支配されつつある昨今、人々の心の中に何か大きな変化が生まれてきたことは間違いないと思います。
地元の氏神様でも、1月4日になっても、初詣の行列が続いていました。また、多くの一般雑誌でも、パワースポットや風水、お寺巡りの特集が組まれ、人々の意識が、「内面」に向かいつつあること示しています。
また、「トイレの神様」という歌がヒットしていますが、これも風水の基本的なお話です。家の中で一番汚れてしまう場所(トイレや水まわり)をキレイにすることは、家の神様に喜ばれ、また自分自身の心も磨かれます。斎藤一人さんや小林正観さんも、随分昔からトイレ掃除の重要性を提唱していました。
もっと有名な話では、北野武さんが、「なぜこんなに有名になり、成功できたのですか?」という質問に対し、「下積み時代、トイレ掃除を欠かさなかったこと以外、理由が分からない」と答えたということです。
丸二でも、会社のトイレは社員が順番に掃除をしています。そのようなことは、会社の下地に「ありがとうございます」という理念の積み重ねがあって出来たことで、単なる流行りのイベント事や運動ではありません。
そのようにして、「ありがとう(ございます)」は、会社の理念として(もちろん、まだ完全ではありませんが)浸透し、社員一人ひとりの中に「当然あるべきもの」まで昇華され始めました。と同時に、世の中にも「ありがとう」がどんどん出始めたので、丸二は次のステップに進むことにしました。
そこで「ニコニコ」です。一人ひとりが深い「感謝の力」をベースに持ち、それを形や行動、提案に変換して、お客様や社会へお届けする。その結果、本当の「ニコニコ(笑顔、喜び、幸福感)」を実現する。丸二は、今まで積み重ねてきた「感謝の力」で、お客様や世の中に本当の「ニコニコ」をお届けする。そのような段階に入ります。それは、単なる笑顔づくりではなく、「感謝の力」から派生した真の喜びをご提供していくということです。
「ニコニコ」は、丸二という社名の「○が2つ」とも繋がっていて、笑顔が2つで「ニコニコ」です。今年の1月からは、今までの「ありがとう通信」が「ニコニコ通信」と改名し、スタートいたしました。今回が第76号で、このまま行くと、丸二の「創立60周年」を迎える2013年の新年号が第100号となります。その頃の世の中は、もっと大きく変わっているでしょう。きっと素晴らしい時代の幕開けになっていると思います。これからも「ニコニコ」の丸二をよろしくお願いいたします。