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iPodでクラシック

昨年の暮れ、子どもたちがiPod nanoを買うのに便乗し、自分も買ってみました。パソコンを使わないといけないので、それが何となく嫌で今まで敬遠していたのですが、(子どもに教えてもらって)やってみると簡単です。でも、iPodでクラシック(マーラーやブルックナー)を聴いている人なんて、あまりいないでしょうね。音質的にはCDそのものに敵いませんが、これだけ小さなモノにしては、確かに凄いと思います。
入れている音楽もクラシックだけではもったいないので、持っている洋楽CDもいくつか入れてみました。ちょうど学生時代に聞いていたポリス、ジェネシス、U2、エコー&ザ・バニーメン、ビーチ・ボーイズや、最近のサラ・ブライトマン。よく考えたら、みんな日本公演のコンサートに行ったバンド(歌手)ばかり。やはり、いつまでも好きでいられるのは、生の感動を味わったからでしょうか。
最近は、音楽も商品と化し、使い捨ての時代。本当に長く残っていくものは少ないでしょう。また、聴き手がiPodの音質でOKとなってくると、作り手も、お手軽に曲を作るようになり、だんだんと芸術性(良い意味のこだわりや追求心)が失われて来るような気もします。音楽もひとつのファッションとなり、日々の生活を彩るアイテムで、明日はもう違うものでいいのだから。でも、それはそれで、全く新たな価値観として、とても面白いと思います。
日経ビジネスに、秋元康氏のインタヴューがありましたが、年末年始に子どもたちが見ているTVに一杯出ていた「AKB48」を売り出した手腕と感性は凄いものです。秋元氏が言うには「自分が面白いかどうか」、ただこれだけだそうです。なるほど!それを信じて、諦めずにやり続けるだけ。そういう「根拠のない自信」があるかないかだけ。マーケティングもプレゼンテーションも関係なし。ただ、自分が面白いと思ったことを信じて続けること。あとは「運」。だからうまく行かなくても気にしない。だって、「運」なんだから。
今の時代、ちょっと変だなと思う側面も多いです。でも、若い人たちが自分の人生を自分らしく、楽しく、面白く生きようとしているのは、素晴らしいことです。今後は、そのような新しい価値観の中で、建築や住まいに対する捉え方もどんどん変化してくるのでしょう。そして私も、全く新しい発想の住宅のイメージを持っています。多分時間が掛かると思いますが、少しずつ商品化を進めています。これは私自身が超ワクワクする家ですし、何か根拠のない自信もあります。いずれ、HPで紹介できるようにしたいです。iPodに音楽が入る時代、住まいも新しい発想を。