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日本大復興

Flood Map(洪水地図)というものがあります。これは海抜が上昇した際に、水に浸かってしまう場所が分かる地図です。このような地図を必要とする状況が来るとは思わず、今から見てもどうしようもないのですが、今回の津波の高さである海抜20mで検索して見たところ、あることが分かりました。
それは、もし今回の地震が関東(東京湾)沖で起きていたら「自分は死んでいた」ということです。私がその時にいた場所は、20mの津波で浸水します。しかも地下街でしたので、逃げ遅れたらアウトです。電車も止まり、エレベーターも止まり、大きな津波が来るという概念がそもそも無い中、30分以内に駅ビルの階段を駆け上がる判断はできなかったと思います。
予定より長い人生をいただいた。そのことに心から感謝すると同時に、未だ使命・役割・目的を果たせていないからこその延長であることを認識し、反省し、自戒し、心をいったん白紙に戻し、被災された東北の方々の素晴らしい人間性を学びながら、今後の新しい日本の建設のために最善を尽くしていきたいと思います。
そして、これから始まる東北・東日本の復興のためにも、東京から西日本が元気になって、経済的にも精神的にも、タフにならなくてはなりません。そして日本全体を支援して行くことだと思います。以前「ガイアの法則」という本を読みました。それによると、文明の一周期は1611年で、経度で見ると、正確に22.5度ごとに文明の中心地が東へ移動しているとのことです。そして1995年、次の文明の中心が「東経135度」に移りました。そうです、日本の明石です。明石は、日本の標準時間の基準地として有名ですが、1995年の阪神淡路大震災の発生地でもあります。
1995年に起きた阪神淡路大震災と共に、世界の文明の中心が明石(神戸、関西、西日本、日本)に移った。だとしたら、まさに今回の東日本大震災の復興は、この地に託されたのではないか。当時の震災から復興への未曾有の経験は、これから始まる日本大復興に確実に生かされるはずです。
もちろん1611年周期という(とても長い時間軸の)ことですから、実際に文明が移動するには相当な時間が掛かると思います。それでも、今の日本にとって、これは非常に大きな希望の光です。先ずは、東京(関東)が力強いリーダーシップを取って日本経済を立て直し、明石・神戸を中心とする関西・西日本が新しい文化・文明を興隆させ、日本全体で「美しい東北(東日本)」を救うこと。そのような大きな時代の流れの中で、今それぞれの場所に居る一人ひとりが、(その場所で)与えられた命を大切にしながら、(前向きに)自身の使命を果たして行くこと。生かしていただいていることへの感謝を忘れずに・・・。これが今回の震災で犠牲になった多くの方々、被災された多くの方々への約束のような気がします。