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日本の人気

竹田恒泰さんという方が書いた『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』(PHP新書)という本が目に入り、つい買って読んでみました。日本が一番人気があるなんて、きっと何かの間違いだろうと思いつつも、今回の震災に対する各国からの大変な支援や応援の数々を見ると、実は本当にそうなのかもしれないという気持ちもあったからです。
本の内容は、とても素晴らしいもので(ぜひ、読んでください)、様々な調査の結果から、いかに日本(=日本人)が好かれているかがよく分かり、正直、驚きました。好かれているというよりも、尊敬され、信頼されていると言った方が近いかもしれません。今回、台湾の人々から多額の寄付をいただきましたが、そこには尊敬する日本への最大級の感謝の思いを感じます。
また伊勢神宮の式年遷宮のこと、その御用材のこと、山の木を伐ることで森を守る伝統があること等にも触れられていて、私たちの取り組み(加子母プロジェクト)が日本国の歴史的な根幹・文化と深く結びついていることも分かりました。日本のように二千年以上、国家が継続している国はないそうです。それに、二百年以上戦争が無かったのは、人類史上、日本の平安時代と江戸時代の二例のみとのことです。このような国は、世界中どこを探しても、日本しかない・・・。
この日本という国がどんなに厳しい危機や国難に直面しても、ギリギリのところで救われ、むしろその復興を通じて大発展を遂げる。それは、二千年以上続いている天皇の存在と決して無関係ではないと思います。今回の震災に際しても、皇居では自主節電をされていて、那須の御用邸も被災された方々に開放されています。決して目立たなくとも、国民の幸せを常に祈っている方が確かにいらっしゃる。そういう心の拠り所というものが、実際にあるように思います。
著者の竹田さんは、明治天皇の玄孫(孫の孫)とのことで、皇室の存在の大きさが良く分かる内容になっていました。先の戦争で負けた時、もし昭和天皇が自らの生命に代えて国民を守ろうとしなかったら、間違いなく今の日本は無かったことでしょう。ひとつひとつが奇跡のつながりです。
今回の震災と原発事故も、きっと乗り越えられると確信します。でもそのためには、私たちが新しい価値観と生活スタイルを確立しなければなりません。その転換のエネルギーは相当なものになるはずですが、そこには、今まで想像もしなかったような大きな夢、希望、感動が見えてくると思います。