社長ブログ

命綱としての建築2

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昨日は、丸二恒例の「風水生活セミナー」を開催させていただき、いつものようにアットホームな雰囲気で、お客様と共に楽しい時間を過すことが出来ました(ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!)。このセミナーは、毎回10名~15名の方々が参加され、「国際風水科学協会(ISF)」認定講師の種市先生のとてもワクワクするお話を聞きながら、(吉祥寺の)美味しいケーキと紅茶を楽しむと云う、ちょっとした茶話会のような趣向になっています。
風水と言うと、どうしても占い的(方位学的)なイメージが強いのですが、ここでは暮らしという「場」の中に、積極的に喜びや楽しさを取り入れて行くことで、住んでいる人の「脳」と「心」を明るく元気に快適な方向へ動かしていくことを目的としています。当然、人の心は、自らの意志で変えて行く以外無いのですが、場の環境が(無意識に・・・)関与していることも事実です。
つまり・・・温かくて、落ち着く環境(部屋)に居ると、前向きで積極的な気持ちになりやすいですが、暗くて、散らかっている環境(部屋)にいると、どうしても思考がマイナスになってしまいます。これは、本人が自覚している、いないに関わらず、無意識で感じる世界ですので、意外と大きな影響を受けているといえます。
よって、自分自身の身の回りの環境(=外面)を整えていくことで、自分自身の心の状態(=内面)の(良い)変化を応援していくことが、「風水生活」の目的ということになります。昨日のテーマは、「片付け」「寝室の風水」でしたが、日々の生活の場の整理整頓や、最も無防備(無意識)な状態で長時間を過す寝室の改善によって、健康と精神の安心感を得ることが可能となります。
建築という分野は、まさに生活環境を造ることが仕事ですので、この「風水生活」を学ぶことによって、本当の「最良の建築」とは何かという答えが見えて来ます。つまり、建築には住む人の人生を大きく左右する力があるということです。住む人が、前向きで、元気で、明るい思考になりやすい住宅というものを(計画的に)造ることができるとすれば、これは知っておいた方が良いという当たり前のことなのです。
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今回の震災の映像で、巨大な津波によって全てが失われた町の中に、いくつかの建物が残っていました。それを見て、建築は住む人の命綱なのだと理解しました。「日々の生活」「住む人の心と体の状態」「家族の生命」を護る、最優先であるべきものです。ところが、現在の建築のあり様は、「早くて、安くて、不健康で、すぐ壊れるもの」が、巨大なCM(広告)によって普及してしまい、住宅に対する「真の価値観」を壊してしまったように感じています。住宅や建築は単なる生活用具(あるいは金融商品)の一つではありません。人々の命綱なのです。そのような正しい価値感を早く取り戻すことが、これから自然災害や健康被害が増えて来る時代において、重要な国家戦略にもなると思います。
よって、海抜が低い海沿い(川沿い)の地域等は、早急に住宅の防災対策が必要ですし、築年数の長い木造住宅、2×4住宅、鉄骨系住宅等の補強(耐震・突風対策)、あるいは鉄筋コンクリート造や国産無垢材(加子母材)による強固な木造住宅への建て替えも重要です。国や自治体は、国民や市民の生命を守る責任があるのですから、そのようなものにどんどん助成をして、積極的に支援していくべきと思います。
ですから、増税ではなく財政出動です。建築によって、日本の人々の命綱を太くしていくことが、(今は)国の財政再建よりも優先すると思います。だって、国とは、国民(と国土)の集合体なのだから・・・。しかも結果的に、それは好況を創造し、時間差で国の財政に(数倍になって)戻って来るはずです。なお且つ、日本中に、安全な建物という資産価値も増えて行くのです。
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原発については、(当然)別の自然エネルギーに変えて行かなければならないと思います。今朝の新聞に、ソフトバンクの孫さんが個人の資金で「自然エネルギー財団」を設立し、「脱原発」の推進を始めるとありました。本当にとても素晴らしいことと思います。日本の電力事情については、いろいろな利権が絡んでいて、(もちろん現実的な問題もあり)政府も明確な方針を出せないようですが、これからの大きな方向性として、原発に代わる安全なクリーンエネルギーを開発していきたいものです。
ただそれまでの間、日本各地の原発を縮小しながらも、安全な状態にすることも必要で、例えば原発のもうひとまわり外側にコンクリート建屋を建築する、あるいは海側に(20m以上の)高い堤防を建築する等、当面運転しなければならない原発への安全対策も行うべきと思います。また福島原発も、早くコンクリートで固めてしまいたいところです。
日本の建築技術の水準は高く、今回も地震そのものによる被害は小さかったと思います。しかし、これからは地震以外の災害にも備えなければなりません。日本全体の住宅・建築がさらに強固になれば、仮に大きな災害があっても、多くの人命は守られ、かつライフラインへのダメージも小さくなると思います。だから今こそ、日本の建築に任せて欲しいのです。建築は、住む人の心、体、生命を守るためにあります。その本来の力を発揮すべき時が、今だと思います。