社長ブログ

東松島市の取り組み(NHKスペシャル)

昨夜のNHKスペシャルで、東日本大震災への復興予算の使い方に、様々な問題が生じていることが分かりました。本来、被災地の復興のために全国民の負担によって復興予算は成り立っているはずなのですが、実際は被災地以外の様々な事業に充てられている現状が見えてきました。同時に、被災地で苦しんでいる方々や事業者へは、予算が足らないという理由で、ほとんど回って来ていない。なるほど、だから復興は遅々として進まないのか・・・。
被災地の中でも、予算の使い方に差が出てきており、例えば、瓦礫の撤去費用については、宮城県東松島市では、瓦礫の分別の徹底や撤去工事の細かい管理によって、他の地域よりも遥かに小額で、撤去作業を行っています。その考え方の基礎は、「全国のみなさまからのお金だから、大事に使わなければ」というものでした。東松島市では、以前の大きな地震の際に得た教訓として、瓦礫処理は必ず分別をするという意識があったそうです。今回の東日本大震災から、私たちは本当に大きなことを学んでいますが、東松島市のように、その教訓をきちんと今後に生かせるのでしょうか・・・。
それぞれの場所、それぞれの段階、それぞれの立場の中で、物事の捉え方1つで、状況はこうも違います。この期に及んで、予算の取り合いもあるのでしょう。でも本当のことが見えてくれば、人々の意識は変わり、きっと恥ずかしくない行動が始まるはずです(特に武士道の国、日本は)。今、私たちが一番求めるべきことは、誰かを責めることや、他国を攻めることではなく、事実、真実、本当の事をできる限り明らかにし、その上で、協力して改善していくことではないでしょうか。お互いが許し合って、前へ進む。国家間においても、もう攻め合いは止めて、共通の問題に取り組む時が来たと思います。
その共通の問題とは、「対自然」です。自然界の厳しい猛威は、ますます地球規模で拡大していくと思われます。東日本大震災以降も、世界で大きな地震や自然災害が多発しています。もう国同士でゴタゴタしている場合ではありません。一緒に協力して、根源的な問題を改善しない限り、地球自体がおかしくなってしまいます。この地球あっての世界です。国です。個人です。いま、その大元が悲鳴を上げています。攻め合いの時代は終わり、許し合いの時代に成って欲しいと思います。その時こそ、世界で唯一の被爆国であり、今回の東日本大震災を経験した日本が先頭に立つ時です。
東松島市のような意識と取り組みこそが、最も尊く、世界を平和に導く雛型ではないでしょうか。多分、被災地の中では、もっともっとたくさんの良き雛型が生まれているはずです。そこから世界は何かを学んでいかなければなりません。番組の中で、被災地で訪問診療を行っている医師がつぶやいていました。「田舎は忘れられている・・・」と。もうタイムリミットは来ています。意識を変える時が来ています。