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キレイな現場とイーハトーヴ

昨日のJR中央線の事故は、線路に隣接する建設現場の足場用鉄パイプと防護ネットが倒れて起きました。あらためて私たちも、安全管理へのさらなる注意が必要と感じました。このような事故を未然に防ぐには、様々な日頃の安全意識や防災対策が必要ですが、それをもっともっと辿って行くと、日々の小さな挨拶やマナーの習慣に行き着くような気がします。挨拶を疎かにしない、マナーを大切にする、横柄な態度を取らない、まわりに気を配る。このような日頃の小さな物事の集積が、最後は自分自身を事故や災難から守ってくれるのではないかと考えます。
世界で最もマナーの良い国である日本が(他国に比べて)平和であると言う事実は、決して偶然では無いと聞きました。であるならば、キレイな現場で事故が起きにくいのも、理に叶っています。現場をキレイにするのも1つのマナーだからです。最近はトイレ掃除や街の掃除をする人が増えていますが、私たち建設会社は、毎日現場をキレイに掃除や整理整頓をすることで、自分自身の人生を守っていると言えます。建設業は、業務の中に「掃除」が在る職業です。だからこそ建設業は聖職であり、私たちはそのことに誇りを感じています。
これから世の中はどんどん進んで行き、発展をしながらも、同時に新たな問題も増えて行くと思います。地球も社会も、まったく新しい段階に入りましたので、今後どのような危険が待ち構えているか分かりません。だからと言って、恐れていては何事も成されません。ただ毎日、小さなことを意識して、大切にしていくことではないかと思います。私たちにとっての「キレイな現場」とは、そのような意味を持っています。毎日、コツコツ、キレイにする。いかなる時代に成ろうとも、毎日現場をキレイに掃除するという「心」に勝るものはありません。どんなニュースを見ても、結局最後はここに行き着きます。
※最近のCD
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冨田勲/イーハトーヴ交響曲 
大友直人&日本フィルハーモニー交響楽団、初音ミク、他
「心」と書く時、いつも宮澤賢治を思います・・・。さて最近、冨田勲氏が、新しい音楽を創りました。宮澤賢治の「イーハトーヴ交響曲」です。子どもの頃から冨田勲氏のシンセサイザー音楽が好きでしたが、今度の曲はオーケストラと合唱とヴァーチャルシンガー・初音ミクとの協演です。そして宮澤賢治の世界。昨日CDを買って、初めて聞いて、「銀河鉄道の夜」のところで思わずウルウルしてしまいました。イーハトーヴとは賢治が描いた理想郷です。「銀河鉄度の夜」も、昨年公開された映画「グスコーブドリの伝記」も、自己犠牲の物語です。本当の「さいわい」を求め生きた宮澤賢治の「心」は、きっとどのような時代が来ても、永遠に生き続けるでしょう。