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加子母ひのきの新たな始まり

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20日(土)に、加子母の山(神宮備林)をお守りする氏神様「護山神社」の奥社にて祭事があり、関係者と一緒に出席して参りました。実は、この「護山神社」の新しい鳥居を、このたび丸二(農商工連携事業でご縁のできたチーム)で寄贈させていただいたのです。そのようなご縁で、今回の祭事へのご招待をいただき、感謝状もいただきました(誠にありがとうございました)。上の写真は、その新しい鳥居の下で、私と加子母森林組合の内木組合長と護山神社の総代の方です。護山神社の奥社は、国有林(神宮備林)の険しい山の上に在り、そこへ行く途中にある小さな鳥居ですが、このたび加子母ひのきで立派に完成しました。
今まで約5年超を掛けて、加子母森林組合さんと一緒に、「森を守る」ための様々な取り組みをして来ましたが、実際にここに至るまで未だ大きな成果が上っていないのにも関わらず、「諦めずに良く続けて来た」と、加子母の山の神様がやっと認めてくださったような気がして成りません。静かな山での祭事の最中、鳥や小川のせせらぎの音を聞きながら、とても清らかな気持ちに成りました。
伊勢神宮の御用材として有名な「加子母ひのき」プロジェクトは、いよいよここから本当のスタートです。おかげさまで木造住宅やレンタルハウス(タカラバコ)のご依頼も非常に多く成り、だんだんと加子母の山を守ることに寄与し始めました。日本の木を使うことは、日本の森を守り、国を護ることに成ります。ですから、「加子母ひのき」を一本でも良いから使って欲しい。そのような「1mmの前進」の「継続」こそが大事なのだと、あらためて感じました。
今年は6月22日(土)~23日(日)と10月19日(土)~20日(日)の2回、加子母森林ツアーを行います。一人でも多くの方々に、日本の山、日本の森、日本の林業を知って欲しいという願いと祈りから、毎年開催をしています。あの東日本大震災を経て、私たちは遠い古里を思い出しました。日本という国を静かに護ってくださる日本の森と、その中に息づく生命との出会いをしてみませんか。ぜひお待ちしています。