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見えない応援者たち

先日の良き日、お祝い事が2つありました。お昼は、当社が施工させていただいたお寺様(分院)の落慶式で、法要と食事会にご招待をいただき、会社への感謝状と工事所長へのご祝儀を頂戴いたしました。そこで工事所長に対するお褒めの言葉もいただきました。(当社の施工範囲外の)隣接する墓地の建設作業にも(汗を流して)協力をしてくれてとても助かった。本当にありがとうと。ご近隣とも調和して、多くの関係者から喜ばれたことは、とても素晴らしい成果でした。お客様、ご近隣の皆様、そして社員さん、協力業者さん、本当にありがとうございました。
夜は個人住宅の上棟祝いでした。お施主様が美味しいお寿司屋や手料理やワインをご用意いただき、大工さんと一緒に、楽しい会食に成りました。終わった後も、お施主様から「こうして皆さんと一緒に食事をしながら、いろいろな話ができて、本当に良かった。こういう場を作ってくれて本当にありがとう」とおっしゃっていただきました。こちらこそ、このような会席をご用意いただき、心から感謝しています。最後の完成に向けて、誠心誠意努めてまいります。
さて、その上棟祝いの際、あるエピソードがありました。お施主様が新築の家の屋根裏に貼り付ける為の「木の板」を持って来ました。その板には、あるお寺さんにお願いしてたくさんの文字が書かれていました。日蓮宗のお寺なので、「南無妙法蓮華経」等のいろいろなお経が書かれています。そのお寺とのご縁ですが、お施主様のあるお知り合いの方が(ある晩)夢を見たそうです。その夢は、「龍神の社」をどこそこのお寺に建てなさいというお告げだったそうです。夢を見た方は、そのお寺を探して行き、夢の話をしました。そうしたところ、お寺の住職から「あなたのことを○○○年、お待ちしていました」と言われ、そのお寺は「龍神の社」を建てました。そのようなお話を(そのお知り合いから)聞いて、お施主様もそのお寺とのご縁が出来たそうです。「木の板」は、加子母の木です(当社から加子母さんにお願いしました)。つまり加子母の木に、「龍神」とご縁のあるお寺さんがお経を書いた訳です。
さて話は6月末に行われた「第12回:加子母森林ツアー(25名参加)」に飛びます。ツアー当日は(台風の後で)2日間とも「快晴」の予報でした。その予報通り、加子母到着まで本当に素晴らしい天気でした。ところが加子母に着き、みんなが建物に入ったとたんに、突然の大雨が降って来ました。みんなもびっくりしながら、「大変だ」と思って窓の外を見ていました。ところが、山へ行く時間に成った瞬間、ピタッと雨は止み、先ほどまでの快晴に戻りました。以降、全行程が終了するまで、素晴らしい天気のままでした。ツアーには(上棟祝いをされた)お施主様も参加されていました。
私はその時、「ああ、龍神様だ」と感じていました。龍神様が喜んでお出迎えする時には、必ず「ひと雨」降らせると聞いていたからです。確かに今までも数回そのようなことがありました。だから突然の大雨が来た時も「龍神様、ありがとうございます」と思い、「すぐ止むから大丈夫」と安心していた訳です。
実はこの時、でもなぜ今回のツアーに龍神様が出て来られたのだろうと思っていました。こんなにピンポイントでの大雨のご挨拶をいただいたのは初めてだったからです。そこで先ほどの「木の板」の話です。加子母の木に龍神様と縁あるお寺の文字が書かれました。その本人であるお施主様が加子母に(初めて)着いた瞬間、大雨が来ました。つまり、加子母の龍神様が(龍神様と縁あるお施主様への)歓迎の挨拶をされたのではないだろうか。上棟祝いの席で、お施主様から龍神と木の板の話をお聞きし、やっとつながったのです。
もう1つ、変なことがありました。ツアー2日目の早朝、お施主様のコテージのドアを誰かが「トントン」と叩いたそうです。お施主様は、私だと思って「どうぞ~」と声を掛けました。けれども返事が無いので、ドアを開けて外を見たら、まわりには誰もいなかったそうです。もちろん私も、早朝にお施主様のコテージには行ってません。「変だね」って言う話で終わってました。でも、よく考えてみたら、「龍神様だっだのか・・・」と感じます。伊勢神宮の御用材の山、加子母ではこのような不思議な事が起こるのかもしれない・・・と、ちょっと嬉しい気分に成りました。
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ついでに、もう1つの不思議な話題です。今、「奇跡のリンゴ」という映画が公開されています(阿部サダオ、菅野美穂主演)。これは「絶対に不可能」と言われて来たリンゴの「無農薬栽培」に遂に成功した(青森県中津軽郡の農家の)木村秋則さんの実話です。木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」のお話はとても有名で、たくさん本も出て、またNHKの「プロフェッショナル~仕事の流儀」にも紹介されて、その後の農業の変革にも結びついています。
けれども、この実話が映画に成ったと聞いた時、「本当かな」「大丈夫かな」と感じたのです。なぜかと言うと、この「奇跡のリンゴ」の物語の背景にある真実まで描けるのだろうかと。否、描いて大丈夫なのかと。この木村秋則さんの無農薬リンゴに関する本が(数冊)出た時、私も2冊ほど読みました。自然農法と木村秋則さんの苦闘の人生に興味を持ったからです。
1つ目の本は、まさに木村秋則さんの壮絶な人生を(ライターさんが)綴ったドキュメントでした。10年にわたって挑戦し続けた「リンゴの無農薬栽培」が上手く行かず、お金も1円も無く成り、命を断とうとロープを持って夜の山に行きます。そこで果実を実らせた1本の樹を見つけ、遂に答えを見つけます。そのような命を掛けた感動の物語でした。
でも私がより感銘を受けたのは、もう1冊の本でした(タイトルは忘れました)。これは(確か)木村秋則さん自身が書いた本です。そこに書かれていた事実こそが、「映画にできるのかな」と思った内容でした。つまり、この「無農薬リンゴ」の物語には、「見えない世界」が関与していたのです。木村秋則さんは、「龍(!)」に会っています。「UFO(!)」に乗っています。「宇宙人(!)」に会っています。「無農薬のリンゴ」は、そのような目には見えない存在からの応援があって、実現しています。そう「本人」が語っていたのです。
こう聞いただけで「眉つば」と思う人が多いでしょう。でも、もしそうであるならば、あえてそんな「ウソ」を言う必要があるでしょうか。「自分の努力で」と言えば良いのに・・・。不可能を可能にするには、きっと何かしらの「目には見えない力」が(間違い無く)関与していると思います。それが、具体的な形で「目に見える」人もいるのでしょう(木村秋則さんのように)。でも「目に見えないから、応援されていない」と言う訳ではありません。私たちもきっと、懸命に(何かに)取り組んでいる最中、必ず「見えない力」に応援されているはずです。
でも「見える」ことが重要なのでは無いと思います。むしろ「見えてしまう」ことによって、その「奇異さ」に心を奪われてしまい、堕落して行く人もいます(多くの霊能者のように)。ですから、見えなくても良いのだと思います。けれども「見えないけれど、きっと何か(誰か)が応援してくれている」と信じることは大切だと思います。木村秋則さんの場合は、あまりにも極限状態に陥ったため、「見えてしまった」のだと思います。そして龍や宇宙人が「応援者」として物質化したのではないでしょうか(想像です)。
私たちは、今この瞬間も「目には見えない存在」に守られ、応援されているような気がします。それは木村秋則さんだけでなく、全ての人間がそうです。見えなくても良い。感じること。信じること。そして感謝すること。だって、陰で応援してくれている存在がもし本当にいるならば、その相手から「応援してくれてありがとう」と言われたら、嬉しいじゃないですか。嬉しければ、もっともっと応援したくなるはずです。だから結局、「感謝」が自分自身を救うのではないかと思います。
その後、私はこの映画を観ました。とても素晴らしい映画でした。感動しました。もちろん、龍もUFOも出て来ませんでした。でも、そういう映らない存在を感じることは出来ました。多くの成功者が、後に成って「実はあの時・・・」と、不思議な話をすることが多いです。その時は、「頭がおかしく成った」と思われてしまうので、あえて言わないだけなのでしょう。日本も今は厳しい状況の中に在りますが、でもきっと何か「目には見えない存在」に守られているのではないかと感じます。それは、私たち日本人の人間性の総和が、その力を呼んでいるのではないでしょうか。その力からもっともっと応援をいただくために、私たちはもっともっと人間性を磨かなければならないと思います。そして、もっともっと感謝しなければならない。丸二の経営理念の根幹は「感謝」です。そして私たちは、住む人を「応援」する建築を造り続けたいと思います。