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レジェンド日本

2週連続の全国的な大雪の影響により、関東地方に孤立した地域が生まれてしまい、未だ大変な状況が続いています。交通やライフラインが一刻も早く復旧し、普段の日常に戻れます様、心よりお祈りいたします。このようにして、地震にしても、台風にしても、大雪にしても、数十年に一度(あるいは数百年に一度)という大きな災害が頻繁に発生し始めていますが、あらためて自然界の力の猛威を感じます。今の地球環境の状況を考えると、今後もこのような自然災害はさらに増えて行くと想定されますので、可能な限りの防災意識と防災対策が必要でしょう。地震(=揺れに対して)だけでなく、竜巻、台風、大雪、大雨、洪水、津波、猛暑、寒波、噴火、火災、粉塵、大気汚染、ライフラインからの孤立等のあらゆる自然界からの猛攻に耐えうる(トータルとしての)強固な建物が必要です。建設業としての役割はますます大きく成ると思います。
けれども一方で、このような自然界が起こす現象の1つ1つは、私たち人間の生活にとって(実は)不可欠なものでもあります。現在開催中の「ソチ・オリンピック」にしても、多くの雪が降る地域だからこそ、開催都市に成れました。雪や寒さのおかげで、スキーやスケート等のウインタースポーツも発祥しています。結局私たち人間の方の都合で、降って欲しいとか、降らないで欲しいとか、ちょうど良い量にして欲しいとか、(恥ずかしながら)ついつい思ってしまう訳です。そのような(人間の)勝手な都合を自然界が常に聞いてくれる訳は無く、だんだんと「想定外」の事が増えて行くのでしょう。先日の二度目の大雪の日の夜は、ちょうど地元の友人たちとの会(誕生日会!)があり、みんなで大雪の吉祥寺の街を歩きました。それは、それは、とても楽しかった。多くの人は家に居て、開いているお店もほとんど無い中、大雪をたくさん浴びながら、人通りの少ない街中を歩くなんて、確か小学生の頃以来です。自然界に対する畏れと共に、感謝と喜びを感じることも大切だと感じました。同時に謙虚に向き合って、防災準備をしておくことも。これから自然界との付き合い方が、私たち人間にとって重大な課題に成っていくと思います。
さて、その「ソチ・オリンピック」ですが、羽生選手とレジェンド葛西選手の大活躍には胸が躍りました。本当に良かったです(心からおめでとうございます!)。努力の成果はいつかきっと報われる。自分を信じて、決して諦めずに、前へ向かって前進するのみ。多くの人は(きっとどこかで)諦めてしまうのでしょう。羽生選手は、あの東日本大震災でスケートリンクを失いました。レジェンド葛西選手は、幾度ものオリンピックに出場しながらも、不運の連続でした。それでも二人は決して諦めず、可能性を信じて前へ進み、遂に栄光を手にしたのです。レジェンド葛西選手は、他国の選手からも尊敬され、チームの為に涙を流しました。そして私はこれを見た時、日本の行くべき姿を想起したのです。他国から尊敬される国。みんなの期待に応えようと涙を流す国。積年の艱難辛苦を乗り越えながら、愚直にただ1つの道を歩み続ける国。そこに「レジェンド日本」の姿が見えました。
世界で日本ほど尊敬されている国柄は無いそうです。その「国柄」自体が大変な価値ではないかと思います。南北、東西に長い地形で、美しい四季(自然)があり、3.11の時に「東北」が見せた素晴らしい人間性の宿る国。(他国に比べて)国からの支援が少ない中、自身の純粋な思い(夢)だけでオリンピックを目指す人たちがいる国。ああ、日本の良さをもっと世界に知ってもらいたい。自然信仰が残り、自然を大切にし、自然界と共に生きようとする日本を知ってもらいたい。東日本大震災から始まった自然界からの大試練を乗り越えて、真の世界の雛形に成り、他国を正しい道へ導く役割を果たす。日本は、それが出来る国だと思います。レジェンド葛西選手の涙を見て、それが揺るがない確信と成りました。
※武蔵野市吉祥寺南町(井の頭通り)の現場です。おかげさまで無事完成し、引渡しが終わりました。お客様に心から感謝いたします。
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※池袋の立教大学の前の現場です(右が現場、左が立教大学です)。もうすぐ躯体工事が完了します。お客様に心から感謝いたします。
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