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春と生命産業

今年も4月と成り、桜の花が舞い上がる季節がやって来ました。最近の世の中の変化はとても激しく、かつ(マレーシア航空機事件のように)複雑怪奇な面が多く、正しい時代の流れを捉えにくい状態ではないかと感じます。そのような時は、春に成れば桜の花が咲くが如く、素直に「自然の摂理」に従った思考や生き方をして行けば良いのでしょう。そういう意味で、「四季」のある日本は恵まれています。何となく塞ぎ込んでいる日々を送っていたとしても、だんだんと気候が暖かく成って、美しい桜の花を目にすれば、気分は不思議と変わって行くものです。時間の流れとは本当に凄い。時の流れに身をゆだねる、水に流す・・・そのような自然界に在る「流れ」への意識さえ忘れなければ、自分自身の心を整え直すことは充分可能なのでしょう。そして今年も素晴らしい春がやって来ました。
現在の社会情勢や国際情勢、あるいは目の前の経済情勢や景気動向等、まさに先行き不透明な場所に立ち尽くしている私たちは、そのような厳しい外部環境と格闘しながらも、(その前に先ず)「自分自身」を生きて行くことに焦点を合わせるべきなのでしょう。私はいったい何のために生まれて、何のための生きているのか。少なくとも世の中と格闘する為では無いと思います。自分自身の成長の為、あるいは自分自身の幸せや生きる喜びを体感する為ではないでしょうか。外部環境とは、一人ひとりの「生きる喜び」を実現する為の時代設定(=背景)であり、舞台装置であり、物語設定だと思います。その物語が佳境(クライマックス)に入れば、自ずと「カタルシス」が起こり、自分自身の内側に感動や歓喜、生きる喜びが爆発するでしょう。この時代を生きている私たちは、相当ビッグなドラマを期待して生まれ出でたのではないでしょうか。時代が大きく進化進展する超激変期の中で、自分自身を生かしてみたい。まさに勇者の集まりです。
そのような激変期の中で、建設業の役割はますます重要に成るはずです。新しい時代造り、新しい国造り、新しい都市造り、新しい街造り、新しい住環境造り、新しい自分造り。それら全てを包み込む「生命場」を造ることこそが、建設業の使命です。建設業は、常に華やかな新ビジネスや花形産業の陰に隠れてしまいがちですが、人類が存在する限り永遠に存在し続ける「生命産業」の1つです。その建設業に今、人手不足の波が来ています。これは世の中の構造バランスを整える為の「平衡機能」の作動ではないでしょうか。世の中を陰で支えている「基礎」としての建設産業が手薄と成れば、社会全体の安定が維持できない。この不均衡の象徴として人手不足が現れたとすれば、この不均衡は必ず(早急に)是正されます。それは社会全体の根幹を揺るがす国家(人類)的な問題だからです。人間の生命に関わる職業、「生命産業」へのシフトが始まったシグナルです。
モノ造りの技術には、大きいも小さいも関係ありません。これからの「生命産業」としての建設業を支えるのは、お客様(住む人々)とより近い存在である「中小の建設会社」による「身近で親切なモノ造り」ではないかと感じます。激しい時代の変化に機敏に順応しながら、住む人の生命を(身近な存在として)守って行くことの出来る存在。そのような思いの強さこそが、この「生命産業」の核に成ると思います。
時代を超えて生き続けて行くものには、本質的な価値が在ると思います。短期的な(浮き沈みの)波ではなく、長期的な波に身をゆだねて、時間と共に生きて行くこと。昇る時は昇り、下がる時は下がる。けれども長期の波の方向はゆるやかに昇っている。自分自身をそのような「長期で昇って行く波」に置くこと。それが出来れば、短期の波に一喜一憂はしなくて済みます。世の中の動きに惑わされず、自分自身の長期の波に乗って行くこと。丸二の場合は建設業という悠久に続く波に乗りながら、お客様への思いやりを大事にして、自己の自立と成長を確立していく道を歩んで行きます。
※最近の写真
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中野区大和町にて地鎮祭を行い、(その後)中野サンプラザにてお客様との昼食会を行いました。写真は(その時の)窓からの街並みです。
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地元、武蔵野市吉祥寺本町で地鎮祭です。とても暖かい日でした。お客様のために、一生懸命に「良き建築」を造らせていただきます。
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渋谷区神宮前にて地鎮祭です。素晴らしい青空の日でした。日頃から「良きご縁」をいただいている設計事務所様からのご紹介です。