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金メダル~伊勢神宮~大和路へ

緊迫した朝鮮半島情勢の中、平昌オリンピックが無事に閉幕しました。先ずはほっと一息です。日本勢も過去最多のメダル数を獲得し、国中が大いに盛り上がりましたが、今大会で特に印象深かったのは、各メダリスト全員の言葉の数々の中に(若い世代にも関わらず)大いなる素直さと謙虚さを感じたことです。
「今の自分が在るのは多くの方々のお陰です」と心の底から言える人柄にこそ、もうひとつの(見えない)金メダルが授与された様な気もします。そのような意味において、あと一歩でメダルに届かなかった選手たちの胸にも、(あるいは)オリンピックに出場できなかった選手たちの胸にも、もうひとつの金メダルが輝いているのかも知れません。
人生は結局のところ、(他者ではなく)自分自身との戦いであり、お天道様と自分自身との同行二人です。自分自身を(一歩一歩)成長させて行く過程(プロセス)こそが、既に最も美しい金メダル人生だと思います。
多くの方々や自然界に対する感謝の心が、最も人を成長させるパワーだと信じていますが、今回のメダリストは皆、まさに感謝の塊のような若者ばかりでした。日本の未来に対する危機感を感じていた昨今、此処に来て、その流れが少しずつ(良い方向へ)変わりつつ在る様に感じます。
そしていよいよ2020年、東京オリンピックです。此処を(到達点では無く)出発点にすることが出来れば、日本の大転換が始まる可能性が在ると思います。今までとは違う何か新しいシステムが始まるのではないか。その新しいシステムを開く鍵が、日本人(特に若者)の異次元の人柄だと思います。
さて先日、恒例の伊勢参りへ行って参りました。毎年、神恩感謝の思いで伊勢神宮への参拝を行っていますが、今年も予定通りに行くことが出来、とても嬉しく思います。いつもの様に外宮~伊雑宮~内宮をお参りさせていただき、その後はおかげ横丁(おはらい町)で食事を取りました。神宮もおかげ横丁も(平日にも関わらず)大変な人出で驚きましたが、やはり日本人の心の原点が此処に在るのでしょう。
伊勢神宮のお社は、丸二と縁ある「加子母(岐阜・裏木曽)の山」の御用材(ヒノキ)で建てられています。この良きご縁を大切にして、日本の心の古里への感謝の気持ちを今後も捧げて行きたいと思います。
その伊勢から電車で(約90分)飛鳥にも行けるのですが、今度は少し足を伸ばして、憧れの大和路を歩いてみたいと思います。奈良・飛鳥には、中学校時代の修学旅行で行ったことがあり、その時に何とも言えない(強烈な)懐かしさ(ノスタルジア)を感じた記憶が残っているのです。それ以来、「もう一度行きたい」と常々思っていました。来年は古の日本の悠久の風を感じてみようかと、今から楽しみです。
日本人の魂の原点は感謝の心です。今でも伊勢や大和にその風が吹いていると思います。来年2019年の新天皇誕生、そして2020年の東京オリンピック・・・。その風が大きな力に変わる様、先ずは自らの心を成長させて行きたいと思います。
※写真集:入江泰吉「古色大和路」
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奈良大和路を撮り続けた写真家、入江泰吉氏の作品集です。もう言葉では表現できない程の美しい大和の風景、古寺、仏像の写真ばかりです。この郷愁と寂寥の感情は一体どこからやって来るのでしょうか・・・。柔らかくて幻想的な大和路の風景の中に、今の自らを置き、私たち日本人の本来の心の在り様を見つけて行きたいと思います。