2019.10.04
澄み渡らせる道
10月に入ってもまだまだ暑い日々が続いています。日本だけでなく世界の気象の変化はますます加速中で、私たち人間はこれから大きな意識転換を要されることに成ると思います。今回の大型台風による千葉県の被害も、もう本当に大変なことで、被災された地域の方々には心よりお見舞申し上げます。今後は(いつでもどこでも)この様な自然災害が発生することを想定して行かなければ成りません。それは決して大げさなことではなく、地球全体が既に「被災の時代」に入っていることを意味します。今まで当たり前に在ると思っていた水、空気、電気、食べ物、着る物、住む場所が如何にありがたいものであったのか・・・そこに皆が気づくまで、自然災害は加速して行くと思います。
この自然界が汚染されている原因には、人類が物理的(かつ必要以上)に自然そのものを破壊してきたことに在りますが、それと同時に、私たち人間一人ひとりの心の汚染の総和もあると思います。世界では未だに紛争が絶えず、ある種の戦争状態が継続しています。日々のニュースでは、様々な事件、事故、汚職、不正、トラブルが報道されています。そして「私は何も悪いことをしていない」と思う(私も含めて)大多数の人々の心中でも、常に何かに対する攻撃心やエゴの意識、ネガティブな心が存在しています。もしこのような多数の人間の心の状態と自然界の動きとが同調(共鳴)しているとするならば、私たちの心を澄み渡らせることで、自然界も澄み渡り、穏やかな気象が享受されるとの計算が成り立ちます。
私たちの心とは、要するに一人ひとりの「私の心」の総和です。つまり私たち一人ひとりにできることは、(他人ではなく)私(=自分自身)の心の状態を澄み渡らせることしかありません。此処に日本人固有の精神性(情緒)が鍵になって来ると思います。私は、日本人一人ひとりの心の総和こそが、これからの世界(地球)を変えて行けるものと信じています。日本は、20世紀においては「技術」で世界をリードしましたが、21世紀においては「良心(情緒)」で世界をリードして行くと思います。けれども実際には、日本人の心も汚染が進んでおり、日本人として恥ずかしい出来事も(日々)多々起きています。けれども今!こうして!何か大きな時代の変化を感ずる中で、日本人本来の心の発動(振動)が成され始める予感もします。
ラグビーワールドカップで、日本がアイルランドに勝ちました。本当に素晴らしい試合でした。日本チームには多くの外国出身の選手もいますが、私には、純粋かつ完璧な日本人チームに映りました。チーム全員が日本人の精神を宿していると感じました。肉体的、フィジカル面で日本人は決して優位ではないはずですが、精神の力で前進できることを教えられました。これから日本人も外国人も一緒になって、お互いの強みを生かしながら、世界を澄み渡らせる道を行けるものと思います。その先導役として、日本人の心、情緒、和の文化が鍵になるでしょう。そして私たち丸二も、この被災の時代の中で、地域の安全基地への道をひたすら歩んで行きたいと思います。地域の方々、お客様を、良き建築で守って参ります。ありがとうございます。